二戸の酒「南部美人」に二戸産銘柄鶏「菜彩鶏」をあわせてみませんか。九戸城址近くにある『幸の蔵』は、二戸の中心街にある人気居酒屋。地酒と地鶏だけでなく、この地域ゆかりのビールも楽しめます。
目次
馬淵川が流れる冷涼な街「二戸」
東京から東北新幹線で約2時間50分。今日は岩手県内陸北部のまち・二戸にやってきました。街の中心を流れる馬淵川が築いた山合間わずかな平地に人々は暮らしています。戦国史がお好きな方の間では、天然の要塞と言われた「九戸城」の街として有名です。
東北新幹線の開通で駅舎は大きく近代化しましたが、駅前はJRバスの営業所を兼ねたバスターミナル駅と物産センター以外、目立った施設はありません。地方の街に多い、中心街と駅が離れたパターンです。
駅前からJRバスに乗ること7分。九戸城址の麓にある中心街へやってきました。街道沿いの古い町並みが残っており、飲食店やホテルなどもあるにぎやかな場所です。その中でも一際目を引くのが、立派な母屋を構えた酒蔵です。
日本酒ファンの間ではおなじみ、岩手県北を代表するような名酒のひとつ「南部美人」の蔵元です。「南部美人」はご存知でも、その蔵元まで行く方は少ないかと思います。川沿いにあるロケーション、寒暖差がお酒を美味しくしそうです。
今回目指す酒場は、そんな南部美人の真正面にある居酒屋『大吉 幸の蔵』です。
もともと蔵だった建物を改修し飲食店にしたお店。二戸では有名な居酒屋のひとつ。人口2.6万人の街ですが、早い時間から予約が入るような人気店です。
立派な一枚板、笑顔で迎えてくれる店長さんやお店の皆さん。
蔵ならではの包まれる安心感もあって、旅の途中の酒場ながら、ホッとします。
品書き
お酒
- 樽生 ヱビスビール:650円
- 瓶ビール アサヒスーパードライ・サッポロラガー
- 濃いめのレモンサワー:500円
- 男梅サワー:500円
- 日本酒 南部美人(岩手県二戸市):800円
- 日本酒 紫波酒造(岩手県紫波郡紫波町)廣喜:800円
料理
- 幸の蔵もり:900円
- とり串(てば・はさみ・もつ・つくね・ささみ・つる・かわ・ぼんじり・はつ・すなぎも):各240円
- ささみしっとり燻製:500円
- なんこつコリコリ揚げ:500円
- ささみチーズフライ:600円
- 鶏の茶碗蒸し:600円
- にんにく揚げ:800円
- ショウガと鶏の湯豆腐:1,600円
- 二時間飲放題付き7品コース:4,000円
岩手県産銘柄鶏のコク深く確かな美味しさ
ヱビスビール(650円)
ビールはサッポロビール。しかも樽生はヱビス一本というのがお店のこだわり。樽鮮度、洗浄、ガス圧、温度など、こまかな生ビールの取り扱いを丁寧に行ってきたことから、サッポロの覆面調査で「絶品(パーフェクト)ヱビス」に認定された実績を持ちます。
確かな美味しさ、ヱビスビールで乾杯!
お通し
お通しはささみしっとり燻製。店の看板食材である銘柄鶏がお通しからでてきます。
黒こしょうメンマ(500円)
焼鳥やフライをお願いしました。出来上がるまでのつなぎでもらった黒こしょうメンマですが、濃厚で日本酒を誘う味。これは南部美人をもらわなくては。
ささみチーズフライ(600円)
メインディッシュ1品目は、銘柄鶏をつかったささみチーズフライ。二戸で育った「菜彩鶏」という野菜で育った鶏を使用した一品。みっちりとつまった肉ですが、噛むほどに旨味がでるジューシーさがたまりません。
幸の蔵もり4本(900円)
手羽先・はさみ(ねぎま)・モツ・つくね、店自慢の焼鳥4本。使用する鶏はチーズフライやお通しと同様、銘柄鶏です。濃厚でコク深くお酒が進む美味しさ。
炭火で遠くからじっくり焼き上げので、中はジューシー、表面はパリパリ。
とくに肉汁をたっぷり蓄えた手羽は絶品。南部美人が進みます。
サッポロラガービール
日本酒のあとは、再びビールへ。よく冷えたサッポロラガー(赤星)がスイスイと進みます。
ごちそうさま
実は二戸地域とサッポロビールの関係は深く、隣接する軽米町では60年以上も昔からサッポロビール向けのホップ生産が行われきました。そのため、サッポロビールを好んで飲む人が多いエリアなんです。いつか、遠野と並ぶ岩手ホップの里のひとつになったら嬉しいですね!
二戸地域のホップについて
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)
店名 | 幸の蔵 |
住所 | 岩手県二戸市福岡上町3-2 |
営業時間 | 営業時間 17:00~24:00 定休日 日曜、連休の場合は最終日 |
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