京急久里浜駅前にある『ひさご寿司本店』は、この地で半世紀に渡り親しまれてきた大衆寿司店です。看板料理は、近隣の漁港であがる地魚をつかった刺身や握り寿司。土日は中休みなく営業するため、観光ついでの昼飲みにも最適な一軒です。
目次
平作川注ぐ穏やかな港町・久里浜
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久里浜は横須賀市の一部ですが、都心を走る地下鉄やJR横須賀線の行き先で見かけることが多いため、首都圏の人にとっては馴染みのある地名ではないでしょうか。
三浦半島を流れる平作川が浦賀水道に注ぐ河口の周辺に広がる街で、江戸時代までは小さな漁村でした。1853年(嘉永6年)、ペリー上陸で一躍歴史的に有名になります。その後、軍事施設が多数設置され、現在も国の機関等が多数あるなど、独特な雰囲気を持つ街になっています。
外観
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横須賀の中心街ほどではないものの久里浜にも繁華街があり、老舗酒場や角打ち営業する酒屋さんもあります。
そんな久里浜駅前で魚料理を楽しむならば、まずは『ひさご寿司本店』です。地元では知らない人は居ないとまで言われている有名店で、横須賀中央や近くの京急ストアにも支店をだしています。
内観
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外観は街の寿司店で、店内もぱっと見たところはカウンター中心の落ち着いた雰囲気。ですが、店内は複雑に広がっており、合計するとなんと100席以上もあります。
職人さんが多く、明るく元気な雰囲気。港町の繁盛寿司店らしさが感じられます。
品書き
お酒
- 樽生ビール キリン一番搾り:小385円・中627円
- 瓶ビール アサヒスーパードライ・キリン一番搾り中瓶:660円
- 日本酒 富久娘:1合418円・2合792円
- 日本酒 越の寒中梅・玉乃光300ml:1,012円~
- 寿司屋の緑茶ハイ:495円
- サワー各種:495円
料理
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- 鮎の塩焼き:660円
- 地穴子の天ぷら:660円
- 活ホヤ刺し:550円
- 白エビの唐揚げ:748円
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- 生くじら刺身:968円
- 自家製〆サバ:858円
- シマアジ:858円
- 金目鯛:968円
- 名物地ダコ刺身:858円
- ヤリイカ:968円
- サービス刺盛:1,078円
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- 地アジ刺身:858円
- マゴチ薄造り:858円
- ランチにぎり:1,200円
- 限定まぐろ丼:1,300円
- 本日の握り3貫セット(イサキ・マゴチ・活石垣貝):759円
- あら煮:480円
- マグロ皮ポン酢:528円
- とこぶし煮:968円
- 自家製塩辛:528円
- 鮪ハセミ串焼2本:858円
- かに汁・あら汁:297円
名物地ダコが絶品!電車で70分かけて食べに行く価値がある
地アジ刺身(858円)・キリン一番搾り中瓶(660円)
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三浦は魚種豊富なエリアですが、大定番はやはりアジでしょう。アジを姿造りは、見るからに新鮮。今朝揚がったばかりのもので、目の輝き、透明感やハリは段違いです。
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キリン一番搾りで乾杯しつつ、プリップリのアジをいただきます!
地ダコ刺身(858円)
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お目当ての品は、地ダコの刺身。これが『ひさご寿司本店』ナンバーワンの名物料理です。継ぎ足しつづけている専用の茹で汁で茹でたもの。
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茹でたてをだしてくれました。きゅっと引き締まっていて旨味は超濃厚。塩加減が秀逸で、塩分ではなくタコ本来の味がかなり強いのです。これは日本酒でしょう。長年人気店であり続けているのも頷けます。
旭興 グラス(550円)
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渡辺酒造(栃木県大田原市)のお酒「旭興」をもらって、ちびりちびりと。フルーティーなお酒とコクのあるタコ、非常によいバランスです。
新子握り(550円/貫)
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取材は初夏でした。なんと、高級な寿司種で知られる新子(コノシロの幼魚)があるではありませんか。
贅沢に重なるように握った新子の握り。皮目やわらか、ふっくらとしています。都心の寿司店なら手がでない値段ですが、一貫550円とは、さすがは港町です。
自家製玉子焼(528円)
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〆は自家製の玉子焼き。時刻はまだ16時すぎ。これからが梯子酒の本番ですが、もうすっかりいい気分です。また行きましょう!
ごちそうさま
三浦半島は神奈川県で非常に漁獲量が多い地域です。三崎港や長井港、佐島港が有名ですが、ほかにも15以上もの公営漁港があります。浦賀水道と相模湾、異なる性質を持つ海に面しており、魚種は多種多様。魚好きにはたまらない地域です。そんな地域の人気寿司店、興味が湧きませんか。
近くの酒場
(取材・文・撮影/塩見 なゆ SPECIAL THANKS/Syupo酒場部の皆さん)
店名 | ひさご寿司 本店 |
住所 | 神奈川県横須賀市久里浜4-5-11 |
営業時間 | 営業時間 (平日) 11:00~15:00 / 16:30~22:00 (土日祝)11:00~22:00 日曜営業 定休日 火曜日 |
創業 | 50年以上前 |
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