屋台横丁で創業し、2017年にオリオン通りに移転開業した『みそだれやきとり かんちゃん』は、まだまだ新しい酒場ながら、圧倒的な人気店となりました。鮮度重視、売り切り御免の炭火で焼き上げるもつ焼き・焼鳥が名物です。
目次
オリオン通りを代表する名物酒場になった
地方都市のターミナル駅から数キロ離れた旧市街にある商店街は、その多くが衰退と戦っています。栃木県最大規模の商店街である宇都宮のオリオン通りも、郊外にショッピングモールができたことで人の流れが変わり、空洞化しつつありました。
そんなオリオン通りが賑わいを取り戻しだしたのは10年ほど前のこと。若者向けの新業態の出店や、居酒屋を中心とした飲食店の増加、アーケード内の広場「オリオンスクエア」でのイベント開催などにより、新たな客層を呼び込むことに成功しました。(2014年、中小企業庁・がんばる商店街30選に選定)
外観
近年は以前にもまして居酒屋の軒数が多くなり、平日ならば、むしろ夜のほうが賑やかなくらいです。この街に若者を呼び込み、商店街の夜を飲み屋街に変えた立役者とも言える存在が、『みそだれやきとり かんちゃん』。
もとは宇都宮屋台横丁で営業していたお店で、横丁を卒業後、もともと靴屋だったテナントを使ってオリオン通りに出店しました。開業は2017年。
内観
店名の由来はオーナーさんが神田さんだから。いまもゴーグルをつけて煙もくもくの焼台前に立っています。
それにしてもスゴイ人気ぶり。空席があればすぐに次のお客さんがやってくるくらい。客層は20代から40代が中心。焼台の前のカウンター席は焼きの様子がみられる特等席なのですが、空調がほとんど期待できず、夏は暑くて冬も煙たい。それでも、宇都宮でこうしたスタイルのもつ焼き店は貴重なので大盛況です。
『かんちゃん』には系列店があります。斜向いにある「魚田酒場」です。こちらも大変な人気店で、毎晩店先の簡易席まで埋まるほど賑わっています。
品書き
お酒
- 生樽 サッポロ生ビール黒ラベル:590円
- 瓶ビール サッポロラガー大瓶:690円
- 酎ハイ(梅エキス・生レモン):450円
- バイスサワー・レモンサワー・クエンサワー・お茶ハイ:各480円
- デュワーズハイボール:480円
- 日本酒 あたごの松(宮城 / 新澤醸造店):500円
- 日本酒 四季桜(栃木 / 宇都宮酒造)特別純米:800円
刺し系
馬刺し・馬ユッケ・タン刺し・ハツ刺し・ハラミ炙り:450円~
料理
- やきとり(かしら・ねぎ間・ハツ・レバ・タン・タンシタ・ハラミ・シロ・ガツ・豚バラ・コブクロ・ガリナンコツ・砂肝・玉ねぎ肉巻・ニンメ肉巻・ねぎ・しいたけ):各160円
- 特シロ:250円
- ナンコツたたき:250円
- つくね:180円
- ナンコツ:200円
- 上タン:200円
- 牛もつ煮込み:380円~
- バラナンコツ煮込み:250円
- ウゴシタ煮込み:250円
- 豚角煮:650円
魚田酒場のメニュー
オリオン通りを挟んだ向かいの「魚田酒場」からも海鮮料理を取ることができます。
- 刺身:660円~
- 天ぷら:380円
- アジフライ:700円
- イワシフライ:550円
2種類の味噌を楽しもう!
サッポロラガービール大瓶(690円)
ビールは樽生、瓶ともにサッポロビール。大瓶はサッポロラガー(赤星)です。星マーク付きのレトロなビヤタンに注いで、それでは乾杯!
お新香(380円)
串が焼けるまで、お通しとお新香でちびちびとビールをいただきます。それにしてもスゴイ活気。次々入る注文に、二段構えの焼台は串で埋まっています。
やきとり(160円)
看板料理は、かしらの串焼きです。カウンターならば目の前の焼き場から焼けた順にだしてくれるので、熱々のうちに楽しめます。
味付けは甘い味噌と辛い味噌の2種類があり、これを自分でつけて食べるのが『かんちゃん』流。埼玉・東松山やきとりのような唐辛子のピリ辛感はなく、肉汁の旨味をより引き立てるような味です。
酎ハイ レモン入り(450円 )
口の中にたまった豚モツの余韻をさっと流す、レモンスライス入りの甲類酎ハイ。すっきりしたら、また串が食べたくなります。
ごちそうさま
バラナンコツやアゴシタなどの珍しい煮込みも気になるところ。
長居するよりさくっと飲んで次へ行くような雰囲気なので、梯子酒の途中でも気軽に利用できます。若くて元気、賑やかなお店です。さあ、そろそろバーへ梯子しましょうか。
系列店
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | みそだれやきとり かんちゃん |
住所 | 栃木県宇都宮市曲師町6-2 |
営業時間 | 営業時間 火〜金 16:30〜23:00 土・日・祝 14:00〜23:00 ※肉が無くなり次第、売り切れ仕舞い 日曜営業 定休日 月曜 |
創業 | 2017年7月 現在の場所へ移転 |