赤羽『昼飲み』8選!老舗を中心に定番の居酒屋・立ち飲み・角打ちを紹介

赤羽『昼飲み』8選!老舗を中心に定番の居酒屋・立ち飲み・角打ちを紹介

2023年5月15日

東京都北区赤羽。明治以降、物流や産業の拠点として栄えてきました。今も昔も、夜勤明けの人々が集うような酒場があり、昼夜を問わずお酒が楽しめます。戦後に開業し、半世紀以上の歴史を持つ店も多く、酒場好きならば一度は足を運びたい人気スポットとなっています。

アクセスも抜群で、東京駅や新宿駅、浦和駅から約15分程度で赤羽に到着します。

休日には全国から大勢の観光客が訪れ、赤羽の居酒屋や立ち飲みを巡るのが楽しみの一つとなっています。しかし、その分混雑しており、お目当ての酒場に入れないこともあります。そんな時は平日にぽっかり空いた日に行くのがオススメです。

ここでは、そんな赤羽の老舗を中心に、安心してオススメできる定番昼飲み処をご紹介します。

スポンサーリンク

1,『立飲みいこい 本店』

「赤羽」「立ち飲み」「昼飲み」といえば、まずは『いこい』でしょう。地元の酒販店・アサヌマが直営する立ち飲みです。創業当初は酒屋の横で飲ませてくれる「角打ち」でしたが、現在は完全な立ち飲み店として独立しています。

本店の営業時間は11時からと十分早いですが、100mほど離れた「いこい支店」はなんと朝7時から営業しています。

いこいは、お酒1杯と料理1品で500円ほどの激安店です。いわゆる「せんべろ酒場」の代表的な存在と言えます。

いこいで修行した人が、上野の「たきおか」や武蔵小山発祥の「晩杯屋」を立ち上げるなど、東京の低価格酒場の系譜を語る上で外せない存在です。

住所東京都北区赤羽1-3-8
営業時間営業時間
[月~土]
11:00~22:00
[日・祝]
11:00~21:00
日曜営業
定休日
無休
開業時期1969年

2,『まるます家』

赤羽で座って飲むならば、まずは『まるます家』でしょう。70年以上続く赤羽を代表する大衆酒場です。『鯉とうなぎのまるます家』と店名に冠している通り、ここは川魚をつかった料理が看板メニュー。

鯉の刺身やアライは地方の専門店で食べる珍味のイメージですが、『まるます家』なら手軽に楽しめます。

どじょうの柳川鍋やナマズ唐揚げ、スッポン鍋(高級食材なのに大衆酒場価格!)など川魚料理が揃っていますが、しめ鯖やたぬき豆腐などの酒場料理も評判。筆者のオススメはわらじ大のメンチカツです。

店頭に向いた焼台では休みなくうなぎの蒲焼が焼かれています。〆はちょっぴり贅沢にうな丼はいかがでしょう。

なお、まるます家はお酒を飲んできた方はお断りなので、必ず一軒目に行きましょう。

住所東京都北区赤羽1-17-7
営業時間営業時間
11:00~19:00(LO.18:30)
日曜営業
定休日
月曜
開業時期1950年

3,『まるよし』

赤羽の老舗酒場は「まるます家」だけではありません。駅前すぐの場所にあるもつ焼き店『まるよし』も、70年続いてきた老舗酒場です。数年前にリニューアルして明るく清潔感ある雰囲気になりましたが、大将を中心とした皆さんの下町的な接客は健在。

名物はキャベツの卵とじ「キャベ玉」。このままでも美味しいですが、カレーのあたまを追加で注文し、カレーキャベ玉にするとよりお酒が進みます。

打ち立て、新鮮なもつ焼きも安定した美味しさです。

住所東京都北区赤羽1-2-4
営業時間営業時間
[月~金]
14:00~22:00
[土]
14:00~22:00
定休日
日曜・祝日
開業時期1952年

4,『丸健水産』

少し雰囲気を変えて、今度は全国的にも珍しいアーケードの立ち飲みへ。おでん種販売やおでんをその場で食べさせてくれる『丸健水産』も、赤羽の昼飲みスポットを紹介する上で外せない存在です。

もともとおでん種の製造販売をする練りもの店のイートインなのですが、お酒も売られていることから15年ほど前から飲む人が増え、現在は休日ともなれば行列するほど人気店となりました。

アーケードの一部で立って飲むのですが、しっかりテーブルもあるのでご安心を。缶酎ハイやカップ酒が進みます。

住所東京都北区赤羽1-22-8
営業時間営業時間
[火・木~日]
10:30~19:00
日曜営業
定休日
月曜・水曜
開業時期1958年

5,『立呑みソルト』

ここまで老舗紹介が続きましたが、つぎは新進気鋭の人気立ち飲みをご紹介します。立ち飲み『ソルト』は、2020年に開業した新しい店。ここも「いこい」の系譜(晩杯屋でアルバイトした二人が創業、お酒の仕入れは「いこい」の運営元・アサヌマ)にあり、手頃な価格で楽しめます。

創作酎ハイなど気になるお酒がいろいろありますが、イチオシは注ぎ方にこだわった状態抜群のサッポロ生ビール黒ラベルです。

晩杯屋やいこいと異なり、料理はエスニック系が中心です。お客さんは若い方が多く、次の世代の立ち飲みとして注目されています。

なお、昼飲みできるのは14時に開店する土曜日だけですのでご注意ください。

住所東京都北区赤羽1-53-5 1F
営業時間営業時間
[月~金]
17:00~24:00
[土]
14:00~24:00
定休日
日曜日
開業時期2020年

6,『暖母』

「ソルト」に近い赤羽岩淵寄りの場所から、長く地元に愛されている店『暖母』をご紹介します。ここは日本式洋食のレストランですが、お昼から中休みなく営業しており、お酒の種類が非常に充実しています。

料理もお酒も安く、使い勝手は抜群。しかも比較的広い店なので、休日でも入りやすいのが嬉しいです。オムライスやスパゲッティを食べつつ、昼食を兼ねた昼飲みに最適!

住所東京都北区赤羽1-30-1 高栄ビル 1F
営業時間11:30~21:00(無休)
【閉業】赤羽『暖母』日中からお酒が飲めるレトロ喫茶。安くてボリューム満点
レトロな純喫茶風の店なのに、飲み放題まである赤羽の喫茶店『暖母(だんぼ)』。喫茶店の料理はコーヒーとあわせるだけではもったいない、樽生ビールやワインを飲みながら…
syupo.com

7,『地酒処 三益酒店』

やや駅から歩きますが、赤羽界隈で人気の角打ちといえば『三益酒店』。老舗の酒販店が小売スペースをリニューアルし、大幅に角打ちスペースを拡充。

蔵元から直接取引で仕入れた珍しい日本酒や、オリジナルのカクテルが楽しめます。料理もありますが、角打ちらしく缶詰をつまみに飲むことも可能。若い皆さんが切り盛りするパワフルな酒屋さんです。

土日祝日は13時開店。

住所
営業時間水木金:16:00~20:00
土日祝:13:00~18:00
定休日
月曜日・火曜日
開業時期1948年

8,『三忠食堂 赤羽店』

赤羽は食堂飲みも楽しめます。代表的な一軒が『三忠食堂』です。

定食の小鉢や主菜を単品で注文し、瓶ビールや酎ハイをあわせてお酒を進める。煮魚、炒めもの、フライまで食堂らしくひと通り揃う店なので、きっと食べたい料理がみつかります。日曜日も営業していますので、休日の昼飲みにいかがでしょう。

住所東京都北区赤羽西1-37-1
営業時間営業時間
11:00~14:30
17:00~20:30
日曜営業
定休日
月曜日
開業時期

ほかにもこんなお店があります

気になる昼飲み処はみつかりましたか。食堂や洋食店を紹介しましたが、他にも食事をメインにした下記のような老舗でお昼酒が楽しめます。

  • 赤羽屋(カツ丼が人気、中休みなしの老舗蕎麦店)
  • 天富士(老舗天ぷら店)
  • 魚がし寿司(老舗寿司店、中休みがありません!)

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)