【閉業】赤羽『暖母』日中からお酒が飲めるレトロ喫茶。安くてボリューム満点

【閉業】赤羽『暖母』日中からお酒が飲めるレトロ喫茶。安くてボリューム満点

2022年3月8日

レトロな純喫茶風の店なのに、飲み放題まである赤羽の喫茶店『暖母(だんぼ)』。喫茶店の料理はコーヒーとあわせるだけではもったいない、樽生ビールやワインを飲みながら、赤羽流の喫茶タイムを満喫しましょう。

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1980年頃を内装をそのまま残す、味のある喫茶店で

朝からやっている立ち飲みや、お昼から賑わう老舗酒場など、時間を問わずお酒が楽しめる赤羽。すっかり飲兵衛が集う街として定着しました。駅周辺は酒場が密集しており、休日ともなれば商店街はお酒を楽しむ若者たちで賑わいます。

酒場街を歩くのも楽しいのですが、たまには趣向を変えて喫茶店を訪ねてみるのはいかがでしょう。もちろん、しっかりとお酒が飲めるお店をご紹介します。

喫茶店は、「純喫茶」のようにお酒を置かない店のイメージがありますが、神保町『さぼうる』や大宮『伯爵邸』のように、カクテルまで用意している”飲める喫茶店”は少なからず存在します。今回ご紹介するのは、そんな赤羽の飲める喫茶店『暖母』です。

外観

赤羽駅東口を南北に貫く目抜き通り「東本通り」沿いにあります。赤羽の飲み屋街「一番街」からは、小学校を挟んだ反対側です。

家路を急ぐ人たちが通り過ぎる中、ぽつり、ぽつりと、喫茶店の『暖母』へ吸い込まれていきます。人気料理はナポリタンですし、レモンスカッシュやコーヒーフロートもあるので、お酒が目的ではない人も多いです。飲む人、飲まない人がお互い干渉せずに、個々で思い思いの時間を過ごせる場所なのです。

店頭の看板には、喫茶店と居酒屋が一体化したような品書きが掲げられています。

内観

ランプシェードがチューリップの形をしたシャンデリアが照らす店内。なかなか”濃い”雰囲気です。

これぞ喫茶店、というイメージの重厚な椅子。

そんな中に、あちこち掲げられたお酒90分飲み放題:1,500円と書かれた黒板は、いい意味で赤羽らしいと言えるのではないでしょうか。

喫茶店は捉え方次第ではビヤホール?乾杯はサッポロ黒ラベルで

飲み放題は選びませんでしたが、ドンとでてくる中生をオーダー。ポップコーンはサービスです。それでは乾杯!

品書き

お酒

お酒をメインとしていない喫茶店にも関わらず、大手2社のディスペンサーが設置されています。そのため樽生は、キリン一番搾り:550円とサッポロ黒ラベル:550円の2銘柄から選択できます。

チューハイ類は300円~と赤羽価格。紅茶ハイ:300円やミルキティー割り:300円は喫茶店ならではの飲み物です。その他、パインサワー:350円、アップルサワー:350円、レモンサワー:350円、チューハイ:300円など。

カクテルは、レッドアイ:400円、シャンディガフ:450円、ブラッディマリー:400円、ハイボール:400円、カルーアミルク:400円など。

おつまみ

ミックスピザ:900円、ベーコンピーマン炒め:350円、から揚げ:400円、三色鍋:500円、フランクフルト:400円、もつ煮込み:400円など。

スパゲッティ・ライス

一番人気はナポリタン:650円。自家製ソースのミートソース:650円、野菜たっぷりソース味焼きそば風パスタ:750円ほか。

自家製カレーのカレーライス:590円、同じく自家製ハヤシライス:590円、オムライス:750円、ダンボ風ドリア:750円など。

定食では、オムレツ、ウインナ、ミニバーグ、ベーコン、唐揚げを盛り付けたミックスグリル:750円が人気メニュー。おつまみプレート的に、お酒のお供としても良さそうです。

コーヒー・デザート

甘いものの品書き。ご参考までに。

ビヤホールのようで、洋食店のようで、居心地の良い喫茶店

フランクフルト(400円)

炒めたフランクフルトに、ケチャップとマヨネーズをたっぷり。喫茶店をビヤホール代わりに利用する筆者のようなタイプは他にも多いのでしょう。おつまみが充実しているのが嬉しいです。

オムライス(750円)と白ワイングラス(400円)

食事を兼ねた一杯のとき、ライスやスパゲティの選択は悩みます。ある程度おつまみにもなれるもの……。そうして選んだのがオムライス。みてください、このトロトロ具合。サラダと、喫茶店ですがお味噌汁がついてきます。

ものすごいボリュームで、たくさん食べたい人でもきっと満腹になるはず。見た目通りの、裏切らない美味しさです。ケチャップ味は白ワインを進ませますし、こういう赤羽飲みもイイものです。

休まず通し営業。赤羽梯子酒の休憩にも

安くてボリューム満点、昭和のムードをそのまま残した飲める喫茶店『暖母』でした。土日も営業し、ランチタイムから夜まで休みなく営業していますから、赤羽ではしご酒をするとき、休憩がてら立ち寄るのにもおすすめ。酔い覚ましといわずに、喫茶店でも乾杯を。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名暖母(ダンボ)
住所東京都北区赤羽1-30-1 高栄ビル 1F
営業時間11:30~21:00(無休)