臨海部に工業地帯が広がる川崎は角打ちが豊富。大島の『三島商店』もそのひとつ。売り場と立ち飲みスペースに区切りを設けたクラシックスタイルです。家族経営の落ち着いた雰囲気の中、明るいうちから乾杯!
昭和で時間が止まったような酒販店で
川崎市大島にある酒販店『三島商店』は、角打ち好きならバスに乗ってでも飲みに行きたくなる一軒です。川崎駅から川崎鶴見臨港バスで7分ほど。大島5丁目停留所下車すぐ。
住宅街の中に、そこだけ時間が止まったようなお酒屋さんが見えてきます。コンクリート床に高い天井、広い敷地を備えた典型的な昭和の酒屋さんスタイルです。
外観
子供の頃、コンビニがそれほど普及しておらず、酒販店(いわゆるお酒屋さん)がコンビニの役割を果たしていた頃の家族の買い物に来た時の記憶が蘇るような雰囲気です。
酒販店の多くは、現在ではコンビニに姿を変えたり、日本酒や洋酒の専門店に生まれ変わっていたりしていますが、三島商店は昔ながらの硬派なスタイルそのまま。
正面からみて左手には、やや薄暗いカウンタースペースがあり、ここでは角打ちが楽しめます。
内観
営業開始は朝9時。角打ちは営業中いつでも利用できます。もちろん、酒販店なので中休みはありません。
いらっしゃい!と店主さんが迎えてくれました。
何にしましょう。カウンタースペースから注文すればビールや缶詰など、店主さんがもってきてくれます。角打ちでは珍しく生ビール(樽はアサヒスーパードライ)も用意されています。
品揃え
- 樽生ビール アサヒスーパードライ
- 瓶ビール(キリンラガー・サッポロ黒ラベルなど)
- 缶ビール・発泡酒・ビールテイスト新ジャンル・缶酎ハイ
- 甲類焼酎・割材各種
- 日本酒各種
- 乾き物各種、梅干し、らっきょう、缶詰ほか
硬派だけど入りやすい、立ち飲みなのに落ち着く
サッポロ黒ラベル大瓶(400円程度)
一般的な小売価格とまではいかないものの、角打ちなのでお酒はどれも大変リーズナブルです。景気よく大瓶を開けてもらいました。それでは、サッポロ黒ラベルで乾杯!
店内はひんやりとしています。そういえば、昔のお酒屋さんって蔵の中のように夏でも涼しかった記憶があります。懐かしいなぁ、この雰囲気。
ゆで卵、らっきょう
お酒もつまみも小銭で簡単に支払えるお手頃価格。角打ちは、大人のための駄菓子屋のようなものです。ゆで卵も、角打ちで食べるとより美味しく感じるから不思議です。
角打ちのおつまみといえば、6Pチーズも基本ですね!
青リンゴサワー
缶チューハイ系が揃っているのですが、せっかく割材も揃っているので、甲類焼酎の青リンゴ割りをいただきました。店主さんが氷を少しいれてさっと作ってくれた1杯。
ごちそうさま
飲み慣れたご近所の常連さんが散歩がてらやってきて、1~2杯ひっかけていく。まさに地域密着の酒屋さんです。最近は遠方から飲みに来る方もいらっしゃるそうです。概ね土日も営業していますから、休日は昔ながらの角打ちで1杯楽しんでみてはいかがでしょう。
川崎の昼飲み情報
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 丸久三島商店 |
住所 | 神奈川県川崎市川崎区大島5-9-2 |
営業時間 | 営業時間 9:00~20:00 日曜営業 定休日 6のつく日 |