伊予西条「アサヒビール四国工場」 大人の工場見学と言えばやっぱりビール!美味しいドライが待っている

伊予西条「アサヒビール四国工場」 大人の工場見学と言えばやっぱりビール!美味しいドライが待っている

2019年7月18日

有名アミューズメント施設は人でいっぱい。でも、なにか特別な場所にいって楽しい体験をしたい!

そんなときは、やっぱり大定番をビール工場を。ナショナルビール4社の工場は北は北海道から、南は九州熊本まで全国各地にあります。四国では、ナショナルビール工場で四国唯一となるアサヒビール四国工場が、愛媛県西条市にあります。

主に四国全域やしまなみ海道・瀬戸大橋を渡った中国地方に向け、看板銘柄のアサヒスーパードライや各種ビールテイスト飲料を製造・出荷しています。

アサヒビール四国工場は事前予約で見学が可能なほか、施設内に併設されたグループ会社が運営するビールレストランで食事や出来たてのスーパードライを楽しむことができます。

 

愛媛県西条市は、県庁所在地の松山から約50キロ東。JR松山駅から予讃線の特急しおかぜ号で55分の汽車旅です。みかんのようなニュアンスがある可愛い新型車両に乗ります。

 

瀬戸内海の縁をなぞるように敷かれた予讃線の車窓は、まるでクルーズ船です。瀬戸内海の島々を眺めていれば、今治を過ぎてあっという間に西条に到着します。

 

伊予西条駅は、昔ながらの地方主要駅の佇まい。高松や瀬戸大橋を渡って岡山へも特急列車が走っているためアクセスも良好です。

 

石槌山の裾野に広がる人口10万人の西条市。うちぬきと呼ばれる自噴水が街のいたるところから湧き出す、水の都です。名水百選にも選ばれた「うちぬき」は、地酒「石鎚」などの日本酒づくりに活かされています。それは、もちろんビールにも。

 

工場見学はツアーになっていて、ツアー開始時間のタイミングに合わせJR伊予西条駅から無料送迎バスがでています。自家用車でもアクセスできますが、ビール工場へは断然公共交通でしょう。

 

西条中心市街を抜けてしばらくすると、アサヒビール四国工場がみえてきます。ピルスナービールに必要な醸造タンクがたくさん並ぶ光景は圧巻です。

 

見学用のコースがしっかり整備されていますので、バスを降りたらスタッフの誘導どおりに進むだけ。開始待ち時間まで、エントランス内のSNS映えスポットで写真を撮るもよし。併設の売店で、アサヒビール工場限定のビールジョッキやTシャツ、同社のアルコール飲料などのお土産を眺めるもよし。

 

四国工場は「人と環境に優しい21世紀型工場」をテーマに1998年6月の竣工。アサヒビールの工場では、2番目に新しい工場です。(最新は神奈川工場)

地元の方を中心に200人が働き、年間7万人の観光客が訪れるそうです。

 

新幹線よりも長い一直線の見学通路を歩くことで、仕込みから貯蔵、ろ過、パッケージングまでの流れを知ることができます。また、ここを1時間ほどかけて歩くことで、軽い運動になってビールもより美味しく感じそうです。

 

大麦、ホップ、副原料からつくららるアサヒスーパードライ。まずはその原料の紹介から。

 

スーパードライでは、風味、口あたりを整えるために、米、コーン、スターチが原料に含まれています。

 

大麦麦芽や副原料、をお粥のように炊いて、酵母やホップを投入しろ過していく、そんな工程を実際に製品づくりの行程を眺めながらツアーは進んでいきます。

 

見学コースの中で珍しい場所は、ここ、コントロールルーム。24時間体制で技術者が詰めているそうです。なかなか他のビール工場では見せてもらえない光景です。

 

製品の一歩手前の酵母が含まれたビールを出荷用の製品にする”ろ過”の工程。ビール酵母をここでろ過させますが、昔はその技術がなく、アサヒビールも酵母に対し加熱処理を行っていました。この設備のおかげて、熱を加えていない「生」のビール、「生ビール」がつくられています。

 

できたビールは、樽詰め、瓶詰め、缶詰と、最終商品にあわせてパッケージングが行われます。

 

缶のラインでは、まるでビー玉が流れるように、大量の缶ビール(写真は新ジャンル)が流れていきます。

 

製造設備のほかにも、アサヒビールグループの取り組みや、グループ会社・ニッカの創業者でNHKの朝ドラでも話題になった‎竹鶴 政孝の物語など、お酒好きは素通りできない展示物がいろいろ。

 

50分の見学のあとは、さぁ、お待ちかねの試飲タイムです。ツアーの皆さんもいっしょに、乾杯!

「アサヒスーパードライは、日常的に飲む銘柄だから味は知っているよ」という方にもぜひ体感してほしい、工場出来たての抜群のスーパードライを。これが、問答無益に美味しい一杯です。

 

同じ位置から同じペースで飲むとうまれる、地層のような泡のリング。目で見てわかる”うまさ”の証です。

 

おつまみは、なだ万のおかき。なだ万は2015年、アサヒビールグループに入った老舗料亭です。

 

試飲時間は約20分。3杯まで飲むことができますので、定番の樽生アサヒスーパードライだけでなく、エクストラコールドやドライブラックも試してみてください。

 

工場見学のあとは、そのまま帰りの送迎バスに乗るのもよいですが、せっかく来たのですから、お昼ご飯(お昼酒)としてアサヒグループの直営店「アサヒビール園 伊予西条店」へ立ち寄ってみましょう。

 

瀬戸内海に近接した立地ということもあって、ビール工場内レストランでは珍しい市場食堂風の店内。

 

西条近海で水揚げされた海鮮の定食が食べられます。そして、やはりビール工場レストランの王道のジンギスカンも。

 

大人・中人 4,150円(税込)でジンギスカン食べ放題のコースのほか、単品も豊富です。ラムだけでなく、豚や地元のの伊予牛も用意されています。

 

グループでないと食べ放題は頼みづらいですが、ランチタイムにジンギスカンを楽しむならば、一人、二人でも頼める定食メニューがあります。

 

その前にまずは生ビール(アサヒ・ザ・ドリーム)で乾杯!

 

排煙がしっかり整備されたテーブルなので、このあとの予定から匂いを気にする心配もなくジンギスカン。ボリュームがしっかりあるので、ビールメインの方は、ご飯をちょっとだけにしてもらうのが良さそうです。

 

ビール会社系列のジンギスカンは、ビールとの相性抜群な安定の味。丁寧な接客で、シンプルにビールとお肉を楽しめる空間は、ビール工場見学の余韻を楽しむのにちょうどいい場所です。

開放感あるガラス張りの空間で、気持ちよく飲んで食べて、大人の社会科見学は完璧です。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)