松山旅行の合間に、さくっと立ち寄れる便利な一軒。JR松山駅構内にある飲める立ち食いうどん店「かけはし松山店」をご紹介します。生ビールと全国蒲鉾品評会で受賞した手作りじゃこ天がついてワンコイン+税です。
松山市の玄関口、JR松山駅。賑わいこそ伊予鉄松山市駅前に軍配が上がるものの、旅情を感じる昔ながらの汽車旅の佇まいです。
県東部の今治や西条、南西部の八幡浜や宇和島方面を結ぶ列車のターミナル駅です。
改札前で漂う出汁の香り
JR松山駅を利用したことがある方なら、一度は気になったのではないでしょうか。改札口脇にある立ち食いうどん店が今回ご紹介するお店です。
JR四国のグループ会社と地元の蒲鉾店が運営する施設で、JRの説明によると「松山では珍しい立ち食いのうどん屋」とのこと。JR四国は本社がある高松を中心に、遠く東京まで「めりけんや」ブランドを広める、実は四国を代表する「うどんカンパニー」のひとつ。松山でも主力はうどんというわけです。
目的はちょい飲みセット
さて、さすがにうどんで飲むという話ではなく、目的は店頭にある税込550円の「マル得ちょい飲みセット」です。
ビールは同じ愛媛県内に工場があるアサヒビール四国工場製です。じやこ天(蒲鉾)は宇和島市にある「安岡蒲鉾」のもの。ふたつのご当地が気軽に楽しめます。
立ち食いではあるものの半数は椅子席があり、ラッシュ時間帯を除けば大きな荷物があっても座って落ち着いてお酒が楽しめます。
注文はセルフで都度払い。
いろんなトッピングも単品で購入すればおつまみです。
地元の造り酒屋がつくるカップ酒が2種類(梅錦と金陵、各300円)置いてあり、日本酒派のちょい飲みも歓迎されています。
石臼で練った生の魚でつくる大人味のじゃこ天
ビールと同時にじゃこ天の再加熱も完了。これこれ、列車旅を盛り上げてくれるのは、駅でつまむちょっとした地のものとお酒です。改札前のクイックな業態で生ビールがあるのは、地方都市の駅では結構珍しいこと。
それでは乾杯。
長辺で10cmほどある、結構大きなじゃこ天。非常にみっちりとつまっており弾力があります。強い旨味と大人な苦味がわずかにある素朴な美味しさです。
このまま一寸一杯で済ませ、列車に向かうのもあり。
うどんは讃岐タイプ。もちもちでちゅるっとしたのどごし。つゆは少し甘めです。
さて、お腹もいっぱいになりましたし、次の街を目指しましょうか。
ごちそうさま。
近くの酒場
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | うどんかけはし 松山店 |
住所 | 愛媛県松山市南江戸1-14-1JR松山駅内 |
営業時間 | 7:30~20:00(無休) |
開業年 | 1987年4月1日(母体の創業年) |