船橋「てんぐ大ホール船橋店」美味しい・安い・面白い!居酒屋のファミレス化

船橋「てんぐ大ホール船橋店」美味しい・安い・面白い!居酒屋のファミレス化

2021年7月26日

コンセプトは『美味しい・安い・面白い』。おなじみ「天狗」などを展開する創業50年になる居酒屋チェーン・テンアライド社の新業態は、なんと大衆食堂。家族連れでも利用できる雰囲気と料理、それでいてサワー1杯209円というセンベロ的低価格を実現しています。

テンアライドは昨今の逆風を乗り越えるために、従来の天狗からの業態変更を進めており、すでに天狗一号店だった「池袋西口店」もテング酒場を経て、現在は立ち飲み価格の若い世代向け酒場「神田屋(カンダヤ)」としてリブートしています。

2021年4月22日に誕生した「てんぐ大ホール」の1号店も、もとはテング酒場船橋店でした。店のつくりは大きく変わらず、コンセプトは大きくチェンジ。お酒を飲まない人や、家族連れでも利用しやすい店舗になりました。

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天狗の新業態は、いい意味で天狗ベース

天狗が考えるテーマは令和版の大衆食堂。居酒屋がネオ大衆酒場ブームなら、つぎは食堂も現代風アレンジだ!という中の人の声が聞こえてきそう。

ただ、まったく新しく創作したものではなく、よく見ればテンアライド社の人気商品が集合しているのが、他店舗との違いでしょう。だからどこか安心感があり、昔からの天狗好きの筆者もホッとします。

同社は業務用や家庭向けに食材や半調理品を外販しており、それらを上手に融合したカタチです。(写真は居酒屋ジャパン2021 テンアライドブースにて)

ファミレス飲み気分でいかが?

低価格業態というと、どうしても席数確保や回転率を高めるために居心地をある程度諦める場合がありますが、店内はこの通り、以前のテング酒場とほぼ変わらない内装です。

会社帰りのビジネスパーソンが夜な夜なメートルを上げていたボックス席も、改めてみれば家族連れの利用に向けたファミレスシートと遜色ありません。家族のうち、一人はビールを飲みながら、もうひとりは食事メイン、未成年はデザートなんて利用が安心して楽しめます。

壁にはずらりと100円台のメニューが並びます。普段ファミレス飲みがメインの人からしたら、むしろ居酒屋本業の会社の価格勝負に驚くでしょう。

天狗のビールは提供品質が高い

生ビールはサッポロ生ビール黒ラベル。テンアライドとサッポロの関係は深く、1992年には麦芽100%のプレミアムなPB(プライベートブランド)ビール「ビアブラウン」を共同で開発しています。残念ながら神田屋、てんぐ大ホールともにビアブラウンの取り扱いはありませんが、やはり天狗にはサッポロビールの北極星が似合います。

生ビール1杯319円、すごく安い。とはいえ樽生の提供品質はばっちりです。では乾杯!

品書き

飲み物

神田屋をご存じの方は、メニューがそっくりなことにお気づきではないでしょうか。今風の”映える”飲み物をはじめ、黒帯飲兵衛さんを唸らせる樽酒や、甲類焼酎の梅割りなどバラエティ豊か。昔は一部でしか飲めなかった天羽飲料製造のシロップも「下町サワー」として仲間入りしています。

居酒屋メニュー

店で三枚におろすアジフライ(一尾429円)をはじめ、さば塩焼き(429円)などを除くと、伝統の鶏からや生ハムなど、肉料理が中心です。テングはもともと肉系が豊富で、てんぐ大ホールの品書きにもある「パルマ産プロシュート」や「牛すじ煮込み」などはもともと天狗のロングセラー料理です。

大ホールで新登場!食堂メニュー

昭和の大衆食堂をアレンジというだけあって、カレーラーメンオムライスなどの食堂メニューが勢揃いしています。別にランチメニューがあり、税込429円からと牛丼チェーン並の価格設定がされています。

こども(小学生以下)はお替り無料というソフトドリンク(220円)もあり、ファミリー向けを特徴づけた内容です。デザートもあります。

小皿メニュー

大衆食堂といえば、追加の小鉢は大切な存在。飲兵衛はむしろ小鉢だけで飲んでしまうものです。

居心地イイ!新しい食堂飲みのスタイル

天狗の味・やわらか牛すじ肉豆腐(429円)

私の思う天狗の味の代表は、肉豆腐。濃い味付けではなく、肉の旨味がねっとりと溶け広がっている感が好きなポイント。実は値段も旬鮮酒場天狗と同じ。飛び抜けて安くはないけれど、ロングセラーが食べたいのです。

濃いめの抹茶ハイ319円

グラスの天狗のロゴは2種類あるんですね。タンブラーの方は謎感強め。そして、そんなタンブラーにはめちゃくちゃ濃厚な抹茶ハイ。抹茶ハイブームで、チェーン店でも続々と濁り系が登場し、この10年で年々色が濃くなってきました。最新のこれは、もう本当に抹茶のようです。

チャーハン(550円)で飲む?

食堂の天狗。なにを頼もうか悩みました。だって、低価格なおつまみは神田屋と同じですし、デザートは専門外だし…。そこで頼んだのがチャーハン。八角高台皿の上に、半円状のチャーハンに紅生姜というスタイルは、ここだけ切り取れば町の大衆中華です。

注文をするとオープンキッチンの厨房からは、カンコンカンコンという中華鍋の小気味がいい音が聞こえてきました。半調理品ではなく、お店でつくる本格派です。具はネギと卵と焼豚だけのシンプルなものですが、チャーハン飲みが好きな人はきっと気に入る味です。

八輪のタワー、大ホールレモンサワー(429円)

野毛の方からはじまったような気がする、タワー状の凍結レモンをつかったレモンサワー。インパクトありますよね!

さて、てんぐ大ホールのレモンサワーはポッカのパンチレモン的な味がして、レモンが溶ける前からしっかり果汁感あるレモン味です。209円でお替りレモンサワーを追加できるので、何杯もレモンサワーを飲む人はこれがオトク。

ちなみに、1Lタワーの酎ハイ(1,089円)というのもあり、大手PUB店などでみる背が高いグラスでやってきます。

挑戦、メロンソーダハイ

大ホールレモンサワーのお替り(209円)は1杯目と異なる液種も選択可能とのことで、メロンソーダハイに挑戦。チロリにレモンソーダが入るという、居酒屋巡り史上例のないビジュアルでやってきました。

甘いので、そういう味のチューハイがお好きな方にぴったり。見た目がキレイで夏っぽい!インスタグラムでキラキラできそう?

ファミレスのドリンクバーのメロンソーダの味を想像すると思いますが、有名な2社のそれではなく、昔の喫茶店などで飲んだ味をしています。

ごちそうさま。

これから店舗数増えそうな予感

そんなこんなで、チャーハンでメロンソーダサワーも飲める明るい雰囲気のてんぐ大ホール。大衆酒場と大衆食堂が融合した家族そろって楽しめるお店です。すでに2号店となる新宿西口大ガード店が7月15日にオープンしています。

2022年3月17日、銀座にもオープンしました。

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『てんぐ大ホール』は、居酒屋チェーン「天狗」(運営:テンアライド)の新業態です。コンセプトは、どこか懐かしい家族でも利用できる食堂兼酒場。生ビール一杯319円と…
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店名大衆スタンドてんぐ大ホール 船橋店
住所千葉県船橋市本町4-2-12ほり江ビル1F
営業時間営業時間
月曜日 定休日
火~金曜日
14:00~23:00
土曜
12:00~23:00
日曜日・祝日
12:00~21:30
日曜営業
定休日
12月31日/1月1日
開業年2021年