松山「中国料理万寿」 大街道の〆は麦酒とタールメン!ノンベエの舌に響くピリピリを

松山「中国料理万寿」 大街道の〆は麦酒とタールメン!ノンベエの舌に響くピリピリを

日本各地に、この街で飲んだら〆はコレ!というものがありますが、松山・大街道ならばタールメンをご紹介したいです。

松山で飲むことが多い方にはおなじみ、二番町にある「万寿」。30年以上続く町の中華です。中華料理店ながら、暖簾が掲げられるのは19時から。ランチ営業はなし。さらに深夜2時まで営業という完全夜型のお店です。

濃いめのハイボールを飲ませてくれる老舗バーや、人気の郷土料理店が立ち並ぶ一画にあり、松山市内で飲み歩くならば「万寿」の前は何度か通り過ぎるはず。そして、最後には吸い込まれるのです。

 

名物料理のタールメンは万寿うまれの料理。あんかけ中華そばに胡椒をこんもりと載せた、胡椒ラーメンのようなもの。これが飲んだ後の舌をくすぐって最高。ただ、〆のラーメンとしてではなくて、ビールのお供にもなることが私は魅力に感じています。

 

おつまみとしてタールメンをつまみたい人向け、ちゃんと半そばも用意されています。

 

白切鶏(パイチェーチー・1,400円)も名物で、こちらは蒸し鶏を酢醤油とたっぷりの辛子でいただくおつまみ。通常サイズは2~4人でシェアして丁度いいボリューム。小サイズ(870円)もあります。松山でお仕事をした酒類関係者さんのオススメは骨付きの鶏唐揚げ(1,100円)とのこと。今度食べてみます。

 

ビールは樽生(540円)がサントリーのザ・プレミアム・モルツ。瓶(650円)ではサントリービールに加え、四国工場のアサヒスーパードライと岡山工場のキリンクラシックラガー(CL)と3種類揃っています。

では乾杯!

 

遅い時間になるほど飲む人で賑わう万寿。〆のラーメンと言わずにしっかり飲んで行きたくなるお酒の品揃えです。

日本酒は島田酒造「小富士」。伊予の小富士からつけられた銘柄で、松山から東に10キロほどの東温市で造られています。

 

タールメンは870円。付け合せに焼き餃子(8個500円)という人も多いです。

 

溶き卵と片栗粉でふんわり仕上げた鶏出汁塩味の餡。きくらげやニラ、にんじん、えび、たけのこなどが具材です。そしてなんといっても、この山盛りになった胡椒が特長です。

 

麺を半分にしているので、おつまみ感覚です。見た目は湯気がすくなく熱くなさそうですが、やけどにご用心。とろみのあるスープが飲んだ体をじんわり癒やしてくれるよう。

 

ラーメンについてはそのジャンルに詳しい方の解説を探していただきたいです。お酒好きの筆者としては、飲んだ後の「あったかいスープが飲みたいな」というあの感覚をしっかり満たしてくれて、飲みたい気持ちを再びおこしてくれる魔法の一杯だと思います。

さぁ、もう一軒。※適正飲酒で。お酒は適量で。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

中国料理 万寿
089-945-9444
愛媛県松山市二番町1-4-24
19:00~26:00(日定休)
予算1,800円