新発売「ヱビス ホップテロワール」はホップの物語を味わうビール

新発売「ヱビス ホップテロワール」はホップの物語を味わうビール

2021年11月24日

ヱビスブランドの新商品、「ヱビス ホップテロワール」が2021年11月24日に発売になりました。テロワールはワインなどの産地の風土を表す言葉。ビールの味だけでなく、その世界観を楽しむ書き下ろし小説も登場。今までのヱビスと違うニューフェイスを紹介します。

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ヱビスのテーマ「Color Your Time! YEBISU ビールの楽しさ、もっと多彩に。」

ヱビスビールは1890年に発売された歴史あるビールブランド。東京・目黒で醸造を開始し、その後、その土地の名前まで「恵比寿」となったことはビール好きの間では有名な話です。

長い歴史の中で、サッポロビールの2大ブランドのひとつとしてサッポロ黒ラベルとともに親しまれています。また、ヱビスは元祖プレミアムビールと言われており、「ヱビス、ちょっと贅沢なビール」のキャッチコピーが有名になりました。

2021年から、ヱビスはステイタスをアピールするこれまでの方針から転換し、「自分らしさ」に寄り添うビールとしてリブランディングされています。新コンセプト「彩りあるビール時間」を意味する「Color Your Time!」。

奇しくも飲酒シーンが大きく変化した2021年にコンセプト変更となりました。高級志向からパーソナ志向へ、お酒を飲む場所や目的がかわった今の日本に新しい「ヱビス」はフィットするでしょうか。

小説を読んで味わうヱビス?「ヱビス ホップテロワール」

ヱビスはもともとゴールドのヱビスビールや、ヱビス プレミアムブラック、ヱビスマイスターと、通年銘柄が多数存在するほか、ギフト限定や、一部のコンビニエンスストア専用、数量限定醸造など、「ヱビス」を冠した様々な味が発売されています。これもまた、気分やシーンにあわせて銘柄を選ぶという「Color Your Time!」の楽しみなのだと思います。

そこへ、新たに本日(2021年11月24日)加わったビールが「ヱビス ホップテロワール」です。

ヱビスビールが130年前からこだわってきた本場ドイツの製法。原料はビールの都・ドイツ ミュンヘンを州都にもつバイエルン州のホップが選ばれ続けてきました。

「ヱビス ホップテロワール」は、そんなバイエルンのホップにフォーカスしたビール。アロマホップ「ハラタウトラディション」を100%使用したシングルホップビールです。

ホップの産地、バイエルン・ハラタウ

(バイエルン州の風景:撮影/塩見なゆ)

ホップの名称にある「ハラタウ」とは、バイエルン州のハラタウ(Hallertau)地方のこと。1000年の歴史を持つドイツ最大のホップの産地です。

ハラタウといっても場所がつかめないかと思いますが、わかりやすく言えばミュンヘンとニュルンベルクの間です。ミュンヘンからはドイツ鉄道の快速列車と路線バスを乗り継ぎ、あわせて1時間ほどの場所。ミュンヘンから日帰りでホップ畑や醸造所などをめぐる観光も可能です。

味わい

ホップはビールの味わいをつくるもの。そして産地の気候や風土、生産者の影響を受けた個性・特徴を反映するものです。そんな想いがこめられたのが「ヱビス ホップテロワール」。これまでヱビスにない切り口です。

味わいは、苦味と豊かなアロマ、ヱビスらしいしっかりとした麦芽感があり、じっくりと時間をかけて飲みたくなります。

ARでバイエルンを知る

缶に印刷されたQRコードを読み込み、缶のヱビスロゴにカメラを向けると、スマートフォン上でバイエルンのホップ畑をAR(拡張現実)で360°の景色が登場。ホップの話なども紹介されており、缶ビールとデジタルの融合に挑戦しています。なかなか海外にいけない今、ホップの香りとARで少しでもドイツ旅行気分に浸れるのは面白い取り組みです。

ヱビス初の書き下ろし小説

さらに、ハラタウの世界観を楽しむ小説も公開されています。

タイトルは、『HOP TRAVEL ハラタウ-1000年の土地-』。

渋谷のバーからはじまり、世界のビールを対話の中で旅するストーリーです。主人公の女性の恋人が美味しいビールを求めて消えてしまった、そんな恋人を探すというもの。ビールを飲みながら、のんびり読める気軽な小説です。

実は、ちゃんと装丁版もある

『HOP TRAVEL ハラタウ-1000年の土地-』は、ビールのストーリーの一部にとどまらず、装丁版として紙の本としてもつくられています。

取材用に本をいただきましたが、紙質にもこだわりがあり、久しぶりに紙の本に触れながらお酒を飲むという楽しさを体感できました。

本は、全国のサッポロライオン系列のヱビスバー各店と恵比寿のサッポロビール本社地階にある「ヱビスビール記念館」で、ヱビスホップテロワールを注文し、本を希望すると頂けるとのこと。

著者はバーテンダー兼作家の林 伸次さん https://twitter.com/bar_bossa

エクステンションではもったいないくらいのビール

温かい部屋で、時を忘れてじっくり味わいたい、そんなビールです。これまでのヱビスとはちょっと違う、ストーリーを味わう一杯を楽しんでみてはいかがですか。限定醸造なのはもったいないくらいです。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/ヱビスビール)