国分寺北口の養老乃瀧が駅前再開発により閉店。それに伴い、この道半世紀近いご主人は新たに南口で「大衆酒場 国分寺市場」として7年ほど前に再出発。新しくとも国分寺で長い店です。昔からの常連さんも多く、和やかな雰囲気に満ちています。
目次
いまの国分寺で貴重な大箱個人店
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国分寺駅南口から徒歩3分ほど。16時から開く国分寺市場。典型的な酒場の店構えにほっとします。
お店の皆さんの人柄も人気の理由
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早い時間から地元の方がふらっと一人で飲みに来て、いつの間にかカウンターは常連さんたちの井戸端会議の場になっていきます。
そして、18時。スーツ姿の会社員グループがやってきて、こちらもやがて奥の座敷を埋めていく――。家族連れの姿も多く、皆さんご主人や女将さんとのなじみ客らしい会話を交わしつつお酒を楽しんでいます。昔は当たり前だった個人系の大衆酒場・大衆割烹での光景が、ここにはまだ残っています。
店内
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厨房に面したL字のカウンターとテーブル席、奥へと掘りごたつの座敷が数卓伸びており、宴会でなければ空け広げて入れ込みとなります。
乾杯はサッポロ生ビール黒ラベル(500円→18時までは400円)
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喉を整える、この一杯目。18時までは100円引になります。それでは乾杯!
品書き
要チェック、タイムサービス
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16時の開店から18時まで、樽生ビール(サッポロ黒ラベル)は400円。ブラックニッカハイボールは290円。サワー、お茶割り類も300円と、税込価格で昨今の相場を考えればかなりリーズナブルです。
おもしろいのは、18時過ぎると日本酒が安くなること。1合瓶は760円。
お酒のメニュー
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こちらは通常メニュー。樽生は黒ラベルのほかに、ヱビス(中530円)もあります。瓶では、サッポロラガー(大びん720円)とキリンクラシックラガー(大びん720円)が選べます。ホッピーセットは白・黒あって500円。
酎ハイ類は、プレーンが350円、ほかに濃い味のレモンサワー(ハーフ300円)や、男梅サワー(400円)など。一部を除き、ベースは宝焼酎です。
日本酒は定番が白鶴 辛口(大徳利610円)、このほか別ニューで地酒が紹介されています。
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飲みきりサイズの180mlの一合瓶で揃えられた地酒(18時以降760円)。岡山・中国勝山の元辻本店がつくる御前酒は都内ではかなり珍しいです。
品揃え豊富!ホワイトボードメニュー
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本日のおすすめの品書きが、ぐいぐいと誘ってきます。品数が多く、しかも多くが500円以下で、ついつい1品・2品追加したくなります。
本日のサービスは、刺身2点450円、4点850円。そして驚き価格はソーセージ磯辺揚げがなんと90円。常連さんがこぞって注文されていますが、都度揚げたてをだしているのが素晴らしいです。
内容は日々変わりますが取材時は、石かれい(500円)、北海道天然ぶり刺し(500円)、しいたけ天(390円)、ブリあら大根煮(400円)など。
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旬の魚介類が並ぶ張り紙。宮城産酢牡蠣(3個450円)、カキフライは(1個160円)。酒場らしい力強い文字は「頼もうかなー」ってなりますね!
定番メニュー
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定番メニューの注目は、揚げ物です。2個、2本から組み合わせ自由で注文できる、揚げたての唐揚げ(100円)、春巻き(160円)、とり皮餃子(200円)など。一人でちょい飲みにも、宴会で盛り合わせにするにも嬉しいです。
スタートダッシュに、お得なおつまみセット
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生ビールを飲み始めて気づきましたが、ビール(小)に2品ついて730円からのセットがありました。巷で言う晩酌セット、千ベロセット的なもの。刺身セットは、ビールとお刺身2点、冷奴またはおひたしがついて980円。
サービス満点!魚が美味しい
刺身2点盛り(450円)
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サービスのお刺身2点盛りは、2点といいつつマグロ、ブリ、イシガレイ、エンガワと豪華な内容です。包丁の入り方、盛り付けもベテラン板前のご主人の技が光っています。
カキフライ2個(320円)とサッポロ濃いめのレモンサワー(400円)
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揚げてもこのサイズ、ぷりぷりのカキフライです。サラダもついてこの価格とは、評判の理由がよくわかります。カキフライは、レモンサワーとの相性は抜群。
アラみそ汁(大もり200円)と緑茶割り(400円→18時までは300円)
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ポッカサッポロ(旧サッポロビール飲料株式会社)伝統の割材用玉露茶を使用したお茶割りに、養老乃瀧のテイストを感じる…。という話よりも、このお椀の大きさをお伝えしなくてはなりません。決してグラスが小さいのではありません。お椀が丼ぶりサイズなのです。
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ガンガンに熱した中にブリやカレイなど、今日の刺身のアラを山程放り込んだもの。クセはなく、旨味たっぷり。可食部も多く、〆で頼むにはお腹の余裕が必要なすごい一品。女将さんも「うちのはすごいでしょ」と言わんばかりにニコニコ顔。
安い、早い、旨い!ボリュームもある「国分寺市場」。あまりインターネット上で紹介されていませんが、私が太鼓判をおします。国分寺で飲む際は、一度覗いてみてはいかがでしょう。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 大衆酒場 国分寺市場 |
住所 | 東京都国分寺市南町3-4-18 寺田ビル 1F |
営業時間 | 16:00~23:00(日定休) |
開業年 | 2014年11月17日 |