吉祥寺駅から少し歩いた住宅街に、長く地元で愛されている食堂があります。1960年創業の『まるけん食堂』は、手頃な価格で、心温まる家庭料理が味わえるお店。定食はもちろん、単品料理とお酒を合わせて楽しむ「食堂飲み」にも、ぴったりの一軒です。
丁寧に手入れされた、懐かしい空間

吉祥寺駅北口から女子大通り方面へ10分ほど。落ち着いた住宅街の中に『まるけん食堂』はあります。かわいいフォントのテントに藍色の暖簾のかかるシンプルな店構えが目印です。
扉を開けると、そこは懐かしい雰囲気の漂う空間。テーブルや床はきれいに磨き上げられており、お店がとても大切にされていることが伝わってきます。

1960年の創業以来、親子二代にわたってこの場所で「美味しくて、安い」料理を提供し続けています。混雑時は自然に相席になりますが、ご主人の穏やかな人柄もあってか、店内はいつも和やかな空気に包まれています。
好きな肴で楽しむ、お昼のひととき

まずは赤星(サッポロラガービール)をもらって、喉を潤します。老舗食堂には赤星が似合いますね!

壁にかけられた木札の品書きを眺めながら、今日のおかずを選ぶのが楽しい時間。多くの定食が500円前後からと、とても良心的な価格です。コロッケ定食が570円なんて、いまの時代チェーン店でも厳しい価格設定。
嬉しいことに、ほとんどの料理は単品で注文できます。好きなものを少しずつ頼んで、自分好みのおつまみを揃えることができるのです。

人気メニューのひとつが「とんかつ」。定食で750円という手頃さに加え、お皿に乗り切らないほどの大きさが嬉しい一品です。添えられた分厚いレモンにも感動!

注文を受けてから揚げてくれるので、衣はサクサク。厚みのある豚肉は柔らかく、しっかりとした食べ応えがあります。ソースをかけて頬張れば、ビールがよく合います。

大衆食堂食堂といえばこれ!魚料理の定番、サバの味噌煮もおすすめです。ふっくらとしたサバの身に、甘辛い味噌だれがよく染みています。ほっとするような家庭的な味わいは、お酒の肴にも、白いご飯のおかずにもぴったりです。なんでも、かつて地元の飲食店部門でグランプリを受賞したのだそう。
変わらない、心地よい場所
創業から60年以上、吉祥寺の街で地元の人々のお腹を満たしてきた『まるけん食堂』。
二代で守る美味しい家庭料理と、ご主人の優しい人柄が作る温かい空間がここにあります。吉祥寺を訪れた際には、少し足をのばして、この素敵な食堂に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ごちそうさまでした。
店名 | まるけん食堂 |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺東町1丁目6−14 |
営業時間 | 11時00分~14時40分 17時00分~20時40分 日月定休 |
創業 | 1960年 |