皆さんは多店舗展展開のお寿司屋さんを使いますか?私は結構な頻度で利用しています。どういうときにかというと、父親や親族との落ち着いた飲食だったり、簡単な接待なんていうシチュエーションで。
本サイトを御覧の皆さまはチェーン店で飲むということを卒業し、街場の怪しい暖簾やあこがれの赤ちょうちんの世界に飛び込みたいという方が多いと思います。
もちろん、個人店の魅力はチェーン店以上だと思いますし、お店それぞれの個性やアク、あたりにはずれに、謎の出会いまで、すべてひっくるめて縄のれんの向こうは楽しい。でも、それは一人・二人で酒場めぐりをするときの話。誰かと少しだけまじめに話したい時、馴染みブランドの寿司店は実はとても便利なのです。
たとえば吉祥寺でしたら「築地玉寿司」はいかがでしょう。駅北東の再開発されたビルの一階にはいるお店で、出来立てということもありとてもキレイで、食べ放題系の玉寿司とは違い落ち着いた大人の利用にぴったりな雰囲気になっています。
まずは生ビールで乾杯。ビールはサッポロヱビス。フロスティミストの層が厚いぷりっとした泡が素敵な一杯です。お店で最初に口にするひとくち目のビールが美味しいっていいですよね!
最初から寿司のセットを頼んでも良いのですが、やはり簡単な打ち合わせや親睦をかねているときはおつまみでいきたいところ。築地玉寿司は日替わりのおつまみが充実していて、しかもどれを頼んでもしっかりとしたものが安心しててできます。こういうのも、誰かと一緒に行くときに変な心配がいらないので嬉しいです。
リーズナブルなぶりあらもこの通り、見た目もよく食べごたえもある一皿です。味付けは築地発の寿司店ということもあり、下町寄りのしっかりとした濃い口になっています。ビールや日本酒が進みます。日本酒はめずらしいこだわり系の銘柄が揃っていて、日本酒好きの期待を裏切らない並びです。
握りはどれもつまみにしてもらうことができます。炙りや洗いなど、魚種にあった調理法がほどこされているのがにくい。
寿司屋といえば卵でしょう。これが美味しいと気分はますます高まりす。甘くふっくら、子供の頃から大好きな本格的な寿司屋のあの味です。甘くても不思議と卵焼きはビール、日本酒のお供として役立ちます。
ご紹介したい理由のひとつの白穂乃香があります。ちゃんとした空間にこだわりの無濾過ビールがある。
白穂乃香の紹介のためだけでも、誰かをつれてくる価値がありそう。あ、もちろんビール好きの方で。どうですか、この美しいフォルムと色合い。主張が強すぎず、和食との相性のよさが白穂乃香の魅力。おでんやお刺身と好相性です。
卵焼きに白穂乃香、どっちも甘さと果実味がある組み合わせでよく合います。
白穂乃香から赤星へ。そして茶碗蒸しを合わせて。握りの前に茶碗蒸しで飲み足りない気持ちに合わせていく。出汁の味でお酒が進みます。
今日の梯子酒のしめに握りの盛り合わせを。酢飯はこぶりでおつまみ感覚にちょうどいい。ひとつひとつの仕事が丁寧で、ただ醤油につけて食べるのではなく、一貫づつにストーリーを感じます。
白穂乃香と安心の玉寿司の握りの組み合わせ。誰かとちゃんと会食したいとき、これならば不安はありません。
久しぶりのチェーン店紹介となりましたが、いかがでしょう。寿司店のチェーンは企業努力で程よい価格帯でしっかりしたものを出す傾向が強い。ちゃんと使いみちを考えてみれば、個人店酒場が好きな私たちも、実は知っておいて損のないお店ではないでしょうか。
ごちそうさま。
豆知識:築地玉寿司さんは、日本で初めて手巻き寿司をつくったお店。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)
築地玉寿司 吉祥寺店
0422-27-5012
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-23-1 ブランシュ 1F
11:00〜23:00(無休)
予算4,000円