京急蒲田『阪口酒店』たこ焼が人気の角打ち、什器をテーブル代わりに乾杯

京急蒲田『阪口酒店』たこ焼が人気の角打ち、什器をテーブル代わりに乾杯

京急蒲田駅の東口から伸びる商店街にある『阪口酒店』は界隈では珍しくなってきた典型的な角打ちです。冷蔵庫に並ぶビールや酎ハイを自分で取り出し、パイプ椅子に腰掛けていただきます。銭湯が近くにあるので、銭湯巡りのついでに立ち寄るのもオススメ。

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角打ちは地元のお父さんたちのオアシス

外観

京急蒲田駅が高架化されたことですっかりイメージを変えた京急蒲田駅前。ですが、一歩路地へと入れば、そこは下町風情漂うレトロな職人街の雰囲気が残っています。

町工場やアパート、戸建て住宅が立ち並ぶ中、京浜蒲田駅前通りを駅から5分ほど歩くと「天神湯」という銭湯がみえてきます。今回ご紹介する角打ちはこの天神湯のすぐ近くにある『阪口酒店』です。

店頭に車が店の止まっていることがあり気づかず素通りしそうですが、『たこ焼』の赤ちょうちんやP函(ビールケース)が店の目印。

内観

もともと一般的な酒販店の小売スペースだった場所を2010年に配置換えし、店内飲食をメインにした角打ちスペースとした店内。帳場のテーブルや商品陳列棚などを再利用しカウンターとしているので、なんとも雑多な雰囲気。昔ながら酒屋さんで飲むのが好きな筆者にはたまりません。

大和冷機の冷蔵ケースに並ぶ缶ビールや酎ハイ、ハイボールは自由に取り出して飲んで良いというスタイル。店内飲食用の価格設定ではありますが、酒屋さんらしい安さが魅力。

テーブルには角打ちつまみの基本、乾き物がずらり。加えて店内調理の品も揃っています。焼肉まであり、まるで居酒屋の料理ラインナップのようです。

品書き

お酒

  • 樽生ビール(アサヒスーパードライ):350円~
  • 缶ビール350ml缶(アサヒスーパードライキリン一番搾りサッポロ黒ラベル):400円
  • チューハイ・RTD350ml缶(キリン本搾り宝酒造緑茶割りなど):300円
  • チューハイ・RTD500ml缶(キリン本搾りサントリーこだわり酒場のレモンサワー):350円
  • 冷酒300ml瓶(月桂冠にごり酒吉乃川冷や生澤乃井本醸造):500円

料理

  • たこやき:350円
  • カマシ焼き(お好み焼):500円
  • ソーセージ:350円
  • やきそば:250円
  • 煮込み:500円
  • カルビやき肉:500円

本格ガス焼き「たこ焼き」がビールを進ませる

サッポロ黒ラベル350ml缶(400円)

仕事終わりの一杯は最高です。最初はもちろんビールから。今回はサッポロ黒ラベルを選びました。それでは乾杯

たこやき(350円)

お手頃価格ながら本格的。阪口酒店でオススメのおつまみは「たこ焼き」です。注文を受けてから、年季の入った厚いたこ焼きプレートに生地を流し入れ、慣れた手付きで店の方がパッパッとひっくり返し完成。

表面がパリパリのたこ焼きにはソースがたっぷり。ビールが進みます。

角打ちというよりは縁日の屋台のような気分。テレビに映る情報番組をぼーっと眺めつつ、のんびりとした午後の時間が過ぎていきます。

キリン本搾りレモン(350円)

レモンサワーを飲みながら、店主さんや居合わせた常連さんと世間話。ネットで常に繋がる時代だからこそ、こうしたオフラインでの他愛も無い会話が必要なのだと思います。

ごちそうさま

角打ちはこうした一体感も楽しみの一つ。店主三で4代目だそうで、ここも歴史ある酒販店のひとつだとわかりました。

地元のお酒好きが集まる「居場所」となる角打ちスペースです。

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名阪口酒店
住所東京都大田区南蒲田1-6-14
営業時間営業時間
15:00~23:00
定休日
日曜日
開業年角打ち営業は2010年から