お昼から通し営業だから昼飲みにも最適!1980年代創業のアットホームな町中華『桃太楼』。和風出汁のスープや中華のカレーライスなど特徴的なメニューが多いですが、基本の「キ」ともいえる餃子が絶品です。
目次
家族で切り盛りする下町の町中華でお昼飲み
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休日は清澄庭園や小名木川・仙台堀川を散策する人で賑わう街、清澄白河。都心に近いのにどこか懐かしい下町の風情を残す穏やかなエリアです。駅の近くにある深川江戸資料館は、江戸時代の建物を実物大で復元しており、中には食に関する展示もあるのでオススメです。
今回はそんな清澄白河でお昼からお酒が楽しめる、家族経営の町中華を訪ねます。
外観
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1980年代に創業し、名物女将のお母さんを中心にご家族で切り盛りするお店『桃太楼』。地元でも美味しいと評判の店で、平日でも昼食時は行列をつくるほどの人気店です。
店そのものも今どき都区内では珍しい平屋の建物で、深川江戸資料館の展示とは別の意味で貴重な空間が楽しめます。
こういった町の中華屋さんは中休みをとられることが多いですが、同店はランチから通して営業。そのため、早い時間からお酒を楽しむ人たちの楽園となっています。
なお、土曜日は遠方から訪れる人もいるためランチタイムは行列します。お酒を飲むならば、おつまみメニューが解禁される14時以降がオススメです。
品書き
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お酒
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- サッポロ黒ラベル中瓶:550円(以下取材時の価格)
- サントリーザ・プレミアム・モルツ瓶ビール中瓶:650円
- サントリーザ・プレミアム・モルツ瓶ビール小瓶:550円
- 宝酒造 塔牌(トウハイ)紹興酒180ml:650円
- 日本酒 田中屋酒造店(長野県飯山)水尾:550円
- サントリー角ハイボール:400円
- 酎ハイ(ウーロンハイ・緑茶ハイ):400円
- サワー(レモン・グレープフルーツ):400円
おつまみ
- 揚げワンタン(14時以降):600円
- 辛ねぎチャーシュー:600円
- 春巻(14時以降):500円
料理
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- 特製餃子:400円
- 麻婆豆腐:800円
- スブタ:1,300円
- 焼肉イタメ:750円
- 肉と卵と木くらげのイタメ:750円
- チャーハン:700円
- カレーライス:750円
- 五目カタヤキソバ:850円
ザ・日本の中華料理!どれも味が良くてビールが進む
サッポロ黒ラベル中瓶(550円)
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酎ハイや日本酒もありお酒は充実していますが、樽生ビールの取り扱いはありません。そのため、瓶ビールが飛ぶように売れていきます。よくみれば、店内のすべてのテーブルに瓶が立っています。なんて素敵な光景!
こちらもいただきましょう。女将さんが気持ちのいい「シュポ」という音をたてて抜栓してくれました。それでは乾杯!
特製餃子(400円)
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『桃太楼』は中華屋のカレーライスや、おつまみ用の揚げワンタンなど気になる料理が豊富。ですが、まずは大定番の特製餃子を食べてみませんか。
“モチモチ”の皮で細かな野菜と豚ひき肉をたっぷり包んだ、食べごたえのある餃子です。これを自家製ラー油ベースのタレに軽くつけていただきます。
ニラ卵イタメ(750円)
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イタメ料理も特徴的です。チャーハンにつくスープなどは鰹節などで出汁をとっており、その味は炒めものでも同様。「なんと日本風な味なのだろう」と思うと同時に、その美味しさに驚きます。
そして、どれも盛り付けが豪快で食べごたえたっぷり。
紹興酒(550円)
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美味しいおつまみがあるとお酒が進みます。ビールで喉を潤した後は、紹興酒でチビリと飲むのはいかがでしょうか。中華屋さんでお馴染み、宝酒造が販売する塔のマークの紹興酒がでてきます。
ちなみに日本酒は飯山の地酒「水尾」で、これは首都圏では非常に珍しいので試してみたいところ。
チャーハン(700円)
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〆はチャーハンを。”カランコロン”とリズムを刻む中華鍋の音もお酒のおつまみ。さっと店名入りのチャーハン皿に盛られて登場です。
スタンダードなチャーハンかと思いきや、蟹ほぐし身をはじめ、細かくてコクのあるチャーシューがかなりの比率で入っています。
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焦げた醤油味と深いコク。しっとりしているようで、口の中でパラパラと広がる米粒。美味しいチャーハンです。
ごちそうさま
小一時間過ごして、すっかりいい気分。となりの席で休憩中の女将さんと、下町の話しを伺いながら、心休まるひとときを過ごしました。
町中華で飲むのがお好きな方、いかがでしょう!
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 中華料理桃太楼 |
住所 | 東京都江東区三好1-8-13 |
営業時間 | 営業時間 [月・火・木~土] 11:00~20:00(L.O.19:50) 定休日 水曜・日曜・祝日 |
創業 | 1985年頃 |