安里『べんり屋 玉玲瓏』ノスタルジックな市場にある手延べ皮餃子の店

安里『べんり屋 玉玲瓏』ノスタルジックな市場にある手延べ皮餃子の店

2022年7月21日

栄町市場にある異国情緒たっぷりの店『べんり屋 玉玲瓏(イウリンロン)』は、那覇で最も人気の餃子店。横丁の煤けたアーケードの下で、夕涼みがてら餃子を頬張れば沖縄がもっと好きになるはず。もちろんオリオンビールは欠かせません。近隣の飲み屋さんを梯子酒する合間にサクッと立ち寄るような使い方がオススメです。

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ディープな横丁、通路飲み。ノスタルジックに飛び込もう!

沖縄県那覇市 安里にある栄町市場は、戦後、学校の跡地に造成された市場で、再びまちが栄えることを願って『栄町』と名付けられたそうです。小さなエリアに、なんと150店もの店舗があります。朝からお昼にかけては、食材や生活雑貨を扱うお店が営業し、夜になれば酒場が主役。入り組んだ市場の路地はより一層ディープな雰囲気に包まれます。

ここで最も人を集めている飲食店が『べんり屋 玉玲龍』です。ノスタルジックなアーケードに、わずかなカウンタースペースを設け、多くのお客さんがはみ出すようにして飲食を楽しんでいます。看板には「おかずの店」の表記とともに、折詰、オードブル、弁当といった文字が並んでいますが、現在は完全に餃子主体の店となっており、惣菜は売られていません。もともとは1969年創業と、半世紀以上の歴史を持つ店舗です。

注文は口頭ではなく、手元の注文シートで行います。オリオン、餃子…とチェックして伝票を渡せば、すぐにビールがやってきます。

品書き

お酒

オリオンビール(缶):385円、氷結レモンチュウハイ:385円、ハイボール:440円、島酒:330円。

料理

焼餃子:660円、蒸餃子:660円、水餃子:715円、小籠包:715円、海老蒸し餃子:770円、ピータン:330円、甘エビの醤油漬け:550円、シジミの醤油漬け:550円、ミミガー酢味噌:550円、鶏手羽香り蒸し:550円など。

雰囲気だけではない、肉汁たっぷり小籠包のような餃子

オリオン ザ・ドラフト(385円)

樽生なし、瓶なし。よく冷えた缶のオリオン ザ・ドラフトです。2020年より伊江島産の大麦を一部使用するようになり、やんばるの水とあわせて、より沖縄色が高まったオリオンビール。乾杯!

もともと惣菜を並べていたのような台がテーブル代わりです。

焼餃子(660円)

餃子はまるくてぷっくり。台湾の食堂ででてくるような形状です。調理工程は、注文が入ってから1人前10個をたっぷり油をひいたフライパンに入れ、一皿分ずつ料理人さんが強火でガンガンとつくっています。次々入る注文をみるみるうちに仕上げていく様子は圧巻。

皮は営業中でも手延べを続けており、包みたてのものがでてきます。それもあってか、皮はとってもモチモチ。焼き目の側は油で揚げられたようにザクザクとしています。

タレは酢醤油のほかに唐辛子をたっぷりつかった自家製のラー油があり、これを各々の好みにあわせて配合していきます。辛さの向う側にあるコクが印象的なラー油は気持ち多めに使いたいです。

まるで焼き小龍包のように、中はたぷたぷとスープ(肉汁)がたまっている様子が、透けた皮からわかります。がぶっと頬張ると火傷をしそうなので、まずは軽く切れ目をつくって肉汁だけそっと一口。鶏ガラの味があるものの優しい味で、酢醤油やラー油とあわせて完成する味付けのようです。10個もあり、はしご酒のつまみとしてはやや多いかなと思いましたが、ビール片手にぺろりといけてしまいます。

蒸し餃子(660円)

せいろで蒸したてホクホクの蒸し餃子。これとは別に小籠包もありますが、たっぷりつとまった肉汁の多さはまるで小籠包です。

餃子自体は焼餃子用のものとそっくりですが、油で焼いていない分ニラの風味がより感じられ、肉の旨さをより引き立てているように感じます。これで島酒やオリオンビールが進まないはずがなく、お腹いっぱい、気持ちよく喉もうるおいました。

南国沖縄の夜は案外過ごしやすいです。外でのんびりのほほんと餃子を食べる、そんな夏休みもいいものです。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名おかずの店 べんり屋 玉玲瓏(イウリンロン)
住所沖縄県那覇市字安里388
営業時間17:00~23:00(日定休)
開業年1969年