盛岡『白龍本店』昼過ぎには、名物じゃじゃ麺にビールをつけよう!

盛岡『白龍本店』昼過ぎには、名物じゃじゃ麺にビールをつけよう!

2021年7月14日

1953年創業、盛岡じゃじゃ麺発祥の店。昼食時は食事利用で行列しますが、通し営業でピークを外せば食事を兼ねたちょい飲みにも利用可能。ビールを添えていただきます。

盛岡三大麺をご存知でしょうか。わんこ蕎麦、冷麺、そしてじゃじゃ麺です。じゃじゃ麺は1950年初頭、屋台中華の「白龍」の創業者が旧満州時代に食べた炸醤麺をもとに考案したものです。白龍は現在4店舗あるほか、盛岡市内の多くの飲食店で「じゃじゃ麺」が品書きに並んでいます。

本店は盛岡城・櫻山神社と岩手県庁舎に挟まれた参道の飲み屋街「内丸5丁目」にあります。大変レトロな長屋風の飲み屋街で、日中は非常に寂しい雰囲気ですが、夜になるとたくさんのお酒好きで賑わいます。日中から賑わっているのは、白龍本店ほかわずかです。

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北東北最大の歓楽街を散策しながら白龍へ

盛岡は東京から新幹線で2時間15分ほど。感覚的には、「もう着いちゃった」というくらいに近い印象です。盛岡市の人口は約30万人。駅周辺から大通・菜園にかけて広がる繁華街は北東北最大規模と言われています。

怪しい歓楽街、にぎやかな飲み屋街の合間にみえる北上川や中津川の自然と、その先に臨む姫神山などの山々。このコントラストが盛岡はしご酒の醍醐味です。

ピークを外して昼からビールの幸せを

さてさて、14時近くなってもまだまだお客さんが途切れない白龍。それでも行列がないことでビールを飲む余裕がうまれています。

ビールは瓶のみで、キリン一番搾り大びん(560円)です。それでは乾杯。

ビールには簡単なおつまみ小皿がついてきまして、じゃじゃ麺の具と同じきゅうりと肉味噌です。これをちびりと摘んでいると、頼んでいたじゃじゃ麺が丁度いいタイミングで出来上がります。

料理は名物のじゃじゃ麺(小510円・中610円・大710円)のほかに、汁麺のろうすう麺(小540円~)、焼きぎょうざ水ぎょうざ(各460円)があります。

極太の麺料理たげど濃厚味噌でビールが進みます

じゃじゃ麺(小510円)

小サイズとは思えない十分な量がどんとやってきます。この肉味噌がつまみとしても実にいい味でそのまま箸先で掬いたいですが、わしゃっと混ぜるのがお店推奨の食べ方です。

肉味噌、そして添えられたおろし生姜を一緒にまんべんなく絡めて、まずはこのままいただきます。次に酢と辣油、にんにく、一味、からしみそ、一升漬などをくわえて、”味変”を楽しむのが食べ方です。

観光客にも便利な盛岡駅ビル「フェザン」内にも支店もあるので、わざわざ駅からバスで訪ねるような内丸の本店に来るお客さんは、この雰囲気が好きなファンか、または近所のオフィスに勤める常連さんたちです。みなさん手際よく仕上げていく様子は、年に一回くらいしか食べに来ない筆者には不思議な光景です。そこらじゅうでいろいろ加えて混ぜ混ぜしています。皆さん、それぞれ好きな味付けがある様子。

盛岡地ビール・ベアレンクラシック(560円)

麺が少し残るくらいまでに大瓶を空にして、二杯目はぜひベアレン醸造所の定番本格ラガー「ベアレンクラシック」を頼んでみてください。キリン一番搾りのフルーティーさとは真逆のような、しっかりとしたホップの野性的な香りとずっしりと深い味わい。じゃじゃ麺に慣れた舌に心地よい刺激が心地いいです。

ちいたんたん(50円)

ちいたんたんは、追加50円でじゃじゃ麺2回目の味変。少し残した麺に生卵をおとし、割り箸ごとお店の人に「ちいたんたん」と注文します。すると〆の卵スープになって帰ってきます。

麺の湯出汁を溶き卵にかけて、肉味噌とネギが加わります。甘い肉味噌を最後まで満喫です。

ごちそうさま。

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名白龍 本店(パイロン)
住所岩手県盛岡市内丸5-15
営業時間営業時間
[月~土]
9:00~21:00(L.O.20:40)
[日曜]
11:30~18:45
日曜営業
定休日
無し(盆時期休、年始休)
開業年1953年
公式サイトホームページ