冬の札幌の移動に大活躍する駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」。JR札幌駅からすすきのまで、直線で1,900m。日本で最も直線距離が長い地下道です。「チ・カ・ホ」に接続する大小様々なビルの地下街を駆使すれば、悪天候の札幌でも寒さ知らずではしご酒が楽しめます。
今回はそんな地下街でお昼から飲める立ち飲みの店「立呑みパラダイス」をご紹介します。
ランチはかけそば(390円)や天丼(490円)を提供していますが、メインは昼飲み・センベロの店。早い時間から酒場を求める常連さんたちが集います。
札幌駅近くでお昼からセンベロ
ポイントは安さ、立地だけでなく、料理に北海道美唄などでうまれたご当地の焼鳥や鳥もつ煮など、郷土料理をだしている点が特長。北海道イコール海鮮のイメージがありますが、畜産も全国トップクラス。ここはそんな北海道産の肉料理を手軽につまめます。
短冊に囲まれた外観に、入ると広がる立ち飲み空間。ここがビルの地階にあることを忘れてしまいます。
札幌の飲食店はご当地ビール会社のシェアが高く、「立呑みパラダイス」でも併売されています。ですが、気になるのは見慣れない「極冷え生 キリン一番搾り」というポスター。『凍結限界冷却、北海道初!』などの文言に好奇心がくすぐられます。じゃあ、キリンの生ビールをください。
極冷え一番搾りが飲める
極冷え生 キリン一番搾り(単品では299円・以下税別)。確かにめちゃくちゃ冷えています。エクストラにコールドな感じ。膨らみのある一番搾り麦汁の麦感を残しつつ、苦味はかなり抑え込まれた印象です。
しかも、一杯299円(税別)なんて、近所にあったらリピートしてしまいそうです。
地方にも定着してきた東京の大衆酒場発祥の「キンミヤ」と「ホッピー」の組み合わせは、遠く離れた札幌の地でも浸透しています。ホッピーセット(499円※ワンウェイ瓶)は白・黒あり。オリジナル酎ハイ(299円~)も豊富です。
鍛高譚、大雪乃蔵(共に合同酒精)、ブラックニッカハイボールなど、北海道発のお酒も揃っています。
1000円のセットはドリンク2杯に焼鳥がつく
取材時刻は14時過ぎ。14時から17時のアイドルタイム限定で、さらにお得に「せんべろセット」(税込みで1,000円)があります。ビールを含む399円までのドリンク2杯と焼鳥、小鉢がついてきます。一人飲みには丁度いい内容。
全国的な唐揚げブームとは関係なく、もともとザンギが人気の北海道。唐揚げとブラックニッカハイボールのセット(時間帯によって1,000円)も人気だそう。
料理はシンプル。看板料理の「自家製鶏もつ煮込み」(499円)や、小鉢でホタルイカ沖漬け(399円)や酢もつ(499円)、紅生姜天(399円)など。串は単品で串焼き(139円~)と串カツ(99円~)。
北海道三笠産など、道内食材であることが明記されています。
枝豆(せんべろセットの1品・単品では299円)。
北海道らしい焼鳥が食べられる
そして串焼き3品ができあがりました。あわせるお酒は、鍛高譚のソーダ割り。甲乙混和はすっきりとしていて風味も着いている、ソーダ割り向きですよね。鍛高譚を飲むのは久しぶり、爽快感が焼鳥とよく合いそうです。
北海道の炭鉱町などで食べられてきた鶏もつ串をはじめ、鶏精肉、豚精肉の3本。岩見沢や三笠などで食べられているのと同じ、濃いめの塩味。鶏も豚も脂がぎゅっと詰まっていて、その濃厚な味はお酒を進ませること間違いありません。
小一時間のお昼飲み・昼酒タイム。お酒が飲める状況ならば、札幌観光や出張の合間にこんな過ごし方もよいですよね。そろそろ「すすきの」の酒場も開く時間になりました。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 立呑みパラダイス |
住所 | 北海道札幌市中央区北4条西4丁目1 札幌国際ビルB1 |
営業時間 | 営業時間 【月〜金】11:00〜23:00(L.O 22:00) 【土・日・祝日】11:00〜22:00(L.O 21:00) 定休日 無休 |
開業年 | 2015年7月 |
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