【夏季限定】さっぽろ大通ビアガーデン『THE サッポロビヤガーデン』3年ぶりの開催!会場限定の銘柄も

【夏季限定】さっぽろ大通ビアガーデン『THE サッポロビヤガーデン』3年ぶりの開催!会場限定の銘柄も

2022年8月9日

本記事は2022年開催の様子です

札幌・夏の風物詩として50年以上親しまれてきたさっぽろ大通ビアガーデンが、3年ぶりに開催されています。2022年の期間は8月17日(水)まで。国内大手ビール4社の特設ビアガーデンのほか、世界のビールが勢ぞろい。湿度が低く過ごしやすい夏の札幌は、屋外でビールを飲むのに最高の環境です。本記事では、札幌うまれのビールメーカー・サッポロビールが運営する8丁目会場『THE サッポロビヤガーデン』の様子をご紹介します。

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ゆとりある1,000席の巨大ビアガーデン

札幌市中心部に東西1.5kmも広がる巨大な都市公園、札幌大通公園。毎年夏になると「さっぽろ夏まつり」のメイン会場となり、公園内のいたるところに特設ビアガーデンが設置されます。大通りのビアガーデンは1959年から続いており、半世紀の歴史の中で札幌の夏の風物詩となりました。

ビアガーデン会場はいくつかの会場(パビリオン)に分かれており、それぞれ運営が異なります。すべてを合計した総席数は13,000席(2019年までの数字)で、日本最大のビアガーデンです。札幌市と姉妹都市を結んでいるドイツ・ミュンヘンで開催される世界最大のビールのイベント「オクトーバーフェスト」の10万席には及びませんが、札幌のビアガーデンも世界中からビール好きが集う世界有数のビールイベントなのです。

2020年からは昨今の事情で開催が中止されていましたが、2022年、3年ぶりに開催が決定し、「第69回さっぽろ夏まつり 福祉協賛さっぽろ大通ビアガーデン」として再び大通公園に巨大なビアガーデンが帰ってきました。

同イベントの特徴は、観光客がメインではなく地元の人の利用が圧倒的に多いことです。札幌市はビールの支出額が全国1位で、北海道全体でもビールの消費量は三大都市圏を除けばトップという、ビール好きのまち。夏のビアガーデンに大勢の人が集まるのも納得です。

会場は、5丁目から順に、サントリー、アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、世界のビール、札幌ドイツ村(姉妹都市ミュンヘンのホフブロイ)の順に並んでいて、各会場を制覇する強者もいるとか。

8丁目会場 外観

取材先として選んだ会場は、サッポロビール。1876年に北海道開拓使醸造所として開業した、ご存知、北海道を代表する酒類メーカーの1社です。せっかく札幌大通り公園で飲むのだからと、8丁目会場『THE サッポロビヤガーデン』を指名して飲みに来る人が多いと聞きます。

以前は自由に出入りできた同ビヤガーデンですが、今年からは入場ゲートを通り、予めチケットを購入し席に向かう流れになりました。そんな入場ゲートの横には、サッポロビールが植えたホップのガーデニングがあります。ビヤガーデンの時期は、ちょうどホップも実る季節です。青いホップがみられる貴重な機会なのでお見逃しなく。

星が描かれた開放感ある大テント

大きなテントに無数の星が描かれた明るく開放感のある会場です。会場によって構造は異なっており、以前は各社の配置も毎年変わっていたそうですが、近年は会場は固定なのだそう。サッポロは常にこの大テントの場所が用意されるのだとか。

席数は以前の半分近くまで間引いているといいます。昔はとなりのテーブルの人と背中が当たるほど、びっしりと詰められていました。開放感があり、低リスクでゆったりと落ち着いて飲める空間になりました。

例年通りの会場づくりができないため、会場計画には結構な苦労があったようです。

品書き

ビヤガーデンといっても、飲み放題方式ではありません。そのかわり、一杯だけの利用も可能という使い勝手の良さが魅力です。

サッポロ生ビール黒ラベルと、北海道限定サッポロクラシック。中ジョッキ:650円、大ジョッキ:1,000円。ヱビスプレミアムブラック 中ジョッキ:750円、大ジョッキ:1,150円。そして本会場限定の開拓使ミュンヒナー中ジョッキ:1,000円の、合計4種類の樽生ビールが用意されています。

サワー類は濃いめのレモンサワー缶など:400円。

料理はソーセージ盛り合わせ:2,000円、ジンギスカン:1,200円、北海道産ポテトサラダ燻製チーズ入り:650円、カリカリチーズフライ:650円など。

カラッとしていて涼しい!札幌の気候がビールを美味しくする

サッポロ生ビール黒ラベル中ジョッキ(650円)

暑すぎず、寒くもない。湿度が低く過ごしやすい。まさに絶好のビール日和です。恵庭でつくられた状態抜群のビールが手元にあって、笑顔にならないはずがありません。広いテントの下で高くジョッキを持ち上げて、乾杯!

これ以上ないくらいの最高のロケーションで、いつも美味しい黒ラベルがよりいっそう美味しく感じます。

みんなこの格別な空間の中で、ビール片手にとっても嬉しそうに過ごしています。周囲が嬉しそうだと、こっちもますます嬉しくなる。ビアガーデンってお互い話さなくても、他のお客さんの嬉しさが伝わってきますよね。飲んでいるだけで自然と笑顔なります。

サッポロクラシック大ジョッキ(1,000円)

北海道にきたら、やっぱりコレでしょう!北海道でしか飲めない樽詰めのサッポロクラシックです。北海道の気候や料理に合わせてつくられたビールです。最近は首都圏でも缶ビールで売られていますが、気候とのマッチはやっぱり大切です。

大ジョッキは容量800mlのずっしり重たい大きさです。ちなみに右の中ジョッキも、昨今の小さな中ジョッキと違って十分に飲みごたえがあります。

ソーセージ盛り合わせ(2,000円)と北海道鮭のフィッシュアンドチップス(900円)

会場の運営や調理は、ビヤホールや全国のビール園でおなじみ、サッポロライオンが担当しています。北海道産の食材を用意した料理も揃っていて、ビールのつまみにちょっとつまむには十分すぎる内容です。

開拓使ミュンヒナー(1,000円)

麦芽とホップだけでつくった下面発酵のビール「開拓使 ミュンヒナー」。この会場限定のビールで、しかも販売時間が限られ、一人1杯までの条件付き。かなり絞っている特別なビールです。

2022年は、札幌・ミュンヘン姉妹都市提携50周年となる年で、それを記念して、ビール工場ではなく札幌市中心部、旧札幌麦酒第一工場(現サッポロファクトリー)に記念施設的に残された「札幌開拓使麦酒醸造所」で特別に作られたものです。

芳醇な麦の香りと深いコクが特長的です。様々な限定ビールを製造しているサッポロですが、そのどれとも異なる味わい。サッポロビールの味が好きな人は、少々割高ですが飲んでみる価値はあると思います。

かつて、サッポロビールが「知っていますか、知ってるかい、世界のビールの名産地ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキーうまいビールの合言葉」というキャッチフレーズでサッポロ産のビールの宣伝をしていましたが、事実、札幌市周辺はビールの製造に適した気候・風土と言われています。現在も札幌周辺には、白石のアサヒビール、千歳のキリンビール、恵庭のサッポロビールと、ビール3社の工場があるほか、道内各地ではビール原料用のホップや大麦の生産も行われています。

札幌市とミュンヘン市が姉妹都市になっているのも納得。大通りビアガーデンは、そんなビールのまち札幌を楽しむ最高のイベントです。なお、同イベントの収益金の一部は、毎年福祉関連事業に役立てられているそうです。

さぁ、北海道で乾杯しませんか!

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)

公式サイト 8丁目会場 サッポロビール | さっぽろ夏まつり 公式ホームページ