店名は「ボロ」でも店は手入れが行き届いているのでご安心を。小樽の割烹で修行した大将が開いた、安くて優しい店『ぼろ屋台』。名物は鶏レバーですが鮮魚刺身も安定の美味しさ。2軒目利用にもオススメのあったかい居酒屋です。
目次
“敷居”を低くしたいという思いが店名の由来
JR琴似駅近くの路地裏にポツンと灯る赤ちょうちんの店『ぼろ屋台』。「ぼろ」とだけ書かれた大提灯のインパクトに誘われて、店へと吸い込まれました。
調理場に向いたカウンター席と掘りごたつの小上がりというシンプルなつくり。店には2つ入り口があり、ビルの通路側へ抜ければ、そこは北海道に多い屋内型の会館(横丁)が広がっていました。
明るく迎えてくれる大将は、バブルの頃に有名割烹で修行をはじめ、やがて札幌へ転職、2018年に独立し『ボロ屋台』を開いたという飲食一筋の方。
店のムードはどことなく、一昔前の四富会館、折鶴会館(ともに京都)や、10年前の新宿ゴールデン街の居酒屋業態に近く、腰を据えて会話しつつお酒を楽しむ雰囲気です。
品書き
お酒
- 樽生ビール サッポロクラシック:440円
- 瓶ビール サッポロ黒ラベル中瓶:500円
- かち割り生レモンたっぷりサワー:490円
- デュワーズハイボール:390円
- レモンサワー:390円
- 地酒各種
料理
- 礼文島ホッケフライ:400円
- 礼文島八角ルイベ:400円
- ブリカマ:550円
- イカ一夜干し:580円
- 煮ツブ:500円
- 鶏レバー(名物):160円
- とり串:140円
- 手羽串:140円
- ぶた串:200円
- チーズつくね:350円
- こまい炙り焼き:440円
- だし巻き卵:450円
- 馬刺しユッケ:650円
- 豚チーズロールカツ:500円
会話も料理もお酒を進ませる
サッポロパーフェクトクラシック(440円)
生ビールを注文したところ、パーフェクトジョッキに注がれて提供されました。聞けば認定されたばかりだそう。きめ細かな泡が復活する、状態のよい一杯。それではパーフェクトクラシックで乾杯!
お通し(300円)
お通しは日替わり。この日はつくねを甘辛くまとめたもの。
八角ルイベ(400円)
八角ルイベが400円とは、さすが北海道。そして大将の仕入れ力!
わずかにシャキシャキが残るルイベですが、口の中で体温によって温められ、八角特有の脂の甘さがゆっくりと感じられました。素揚げにした骨がサービス。こういうのが嬉しいですね。
鶏レバー(160円/本)
鶏レバーがお店の名物で、仕入れルートにもこだわりあり。千歳の南東に位置する太平洋に面した厚真町からつぶしたてを毎日仕入れ、鮮度がよいうちに串打ちしお客さんに提供するのだと大将。
特有のクセはなく、鶏の旨味がぎゅっと詰まった栄養価の高そうな味です。
氷彩サワー(390円)
飲み心地の良い氷彩サワーをみつけたら、ついついプレーンで飲みたくなります。大将との会話を楽しんでいたら、あっという間に時間が経過しました。
ごちそうさま
料理の注文は、食材が揃うものならばわがままOKとのこと。こういう店は常連になるまで通い続けたいものです。
店名はボロですが、今年(2023年)で5年になるまだ新しいお店。新しくても味わいのある店ですから、いぶし銀の酒場とセットで訪ねてみてはいかがでしょう。
近くの酒場
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 居酒屋 ぼろ屋台 |
住所 | 北海道札幌市西区琴似1条1-7-6 コスモレジデンス 1F |
営業時間 | 営業時間 17:30~24:00 定休日 日曜日 |
開業年 | 2018年 |