【閉業】高円寺「喜八」 街のノンベエ大集合。独特な時間が流れる夜の焼鳥屋台

【閉業】高円寺「喜八」 街のノンベエ大集合。独特な時間が流れる夜の焼鳥屋台

2019年3月21日

高円寺は焼鳥・やきとん店が非常に多く、そしてどのお店も地元の常連さんでよく賑わっています。「喜八」は、2017年創業と比較的新しい焼き鳥屋ですが、ここもまた地元に根づいた一軒です。

もともと焼き鳥店で働いていた方が独立して開いたお店で、ほぼ焼鳥オンリーのメニュー。テイクアウトコーナーでは地元の方が夕飯のおかずにとお買い物。その脇では熱心なお酒好きの皆さんが串を片手に一寸一杯を満喫中です。

店内は夜20時ごろになると椅子が登場し、ちょっとした酒場の空間です。店先は気候が良ければ最高の立ち飲みコーナーになっています。庚申通り商店街の夕暮れを眺めて飲むビールは格別に違いありません。

 

簡易カウンターながら、座ってみると不思議と落ち着く店内。壁側にも立ち飲み用の簡易テーブルが設けられています。

 

ビールはサッポロ黒ラベル。店名を冠した喜八サワーも気になりますが、リーズナブルなのは緑茶割り(250円)です。お通しなし、串も一本100円(以下税込)からとリーズナブルで、500円玉一枚でも楽しめます。

 

店先に向いたケースに、焼鳥がずらり。持ち帰りやお酒のつまみとして、ここから食べたいものを選びます。1本単位からOK.

 

焼台は炭火を使用。香ばしい香りがビールを誘います。

 

緑茶割りの安さに注目しがちですが、しっかり状態のよい生ビールもウィングジョッキで390円とリーズナブルです。それでは乾杯!

 

うずらや肉だんごなど、いまなんとなくつまみたい一本を選んで、ジョッキ片手にいい気分。うずらは濃厚で美味と特に人気です。

 

さらっとしながらも、甘しょっぱい味がクセになるタレもよし。夜に来る常連さんが好んで食べる塩焼きも薬味をつけて頬張れば、あっさりしていてあと引く美味しさ。梅肉と紫蘇の葉をいれた喜八サワーとの相性もよく、焼鳥ながらあっさりとした余韻が楽しめます。

 

定番のねぎまタレは、美味しさはもう写真で十分お伝えできるはず。しっかり大ぶりでジューシーです。

 

メーカー系のお茶のボトルではない、濁りが少しテンション高めてくれる喜八の緑茶割り。夜の部ではほとんどの方が緑茶割りを飲んでいると言っても過言でないほど人気です。

閉店時間が遅く深夜まで営業していることから、飲食店で働く人が仕事終わりに集まってくることもあるお店です。界隈の酒場を巡る地元のノンベエさんたちがあちこちから集まって、なかなか楽しい雰囲気に。

昼の部、夜の部、様々な楽しみ方があります。一杯飲み屋が多い高円寺、立ち飲みの梯子を楽しんでみませんか。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

炭火焼鳥 喜八
東京都杉並区高円寺北3-24-6 フォーラム高円寺 1F
お昼から深夜まで営業(土日祝は11:00~20:00※売り切れ次第・不定休)