高層ビルが林立する西新宿。その路地裏で長年愛されてきた『とんかつ 弁けい』をご紹介します。魅力はなんといっても驚異的なコストパフォーマンス。それでいて、肉は柔らかく衣はサクサク。実直な仕事ぶりに常連さんが多いのも納得です。生ビールもあり、昼からビール片手にとんかつ飲みが楽しめのす。
高層ビル群の中にある個人店のとんかつ

東京メトロ丸ノ内線・西新宿駅から徒歩3分ほど。東京都庁舎をはじめとする超高層ビル群のすぐ近く、新宿警察署の裏手という目立たない路地にある家族経営のとんかつ店。近代的なオフィス街にあって、ここだけ時が止まったかのような昭和の風情が漂います。
平日のランチタイムともなれば、開店の11時にはすでに行列ができはじめるほどの人気ぶり。

今回はビールや酎ハイを飲みながら軽く「とんかつ飲み」を楽しみたかったので、ランチピークが過ぎた14時前に訪ねました。

店内はカウンター7席とテーブル席がいくつか。決して広くはありませんが、厨房から聞こえるとんかつを揚げる心地よい音と、家族経営ならではのアットホームな雰囲気が、訪れる人を温かく迎えてくれます。「いつもので」と注文する常連さんも居て、活気はあってもガチャガチャしていないのが嬉しいです。ハキハキと注文を受けつつ配膳するお姉さんの人柄も素敵です。
驚異の価格を支える、実直な仕事
魅力はなんといっても、サービス満点の盛り付けと価格設定。数量限定のとんかつ定食は、なんと千円以下。この新宿という土地では「奇跡」としか言いようがありません。
支払いは現金のみ、家族で切り盛りすることで無駄を徹底的に省くという、個人店の強みが凝縮した結果ではないでしょうか。
とんかつで飲む、至福のひととき

まずは瓶ビールをお願いしましょう。銘柄はキリンラガー。チャキチャキと働く店員さんから手渡されたビアタンに注いで、それでは乾杯!
ランチピークが過ぎる13時以降は、こうしてビールや酎ハイを片手にとんかつを楽しむ「とんかつ飲み」も楽しめます。

注文したのは「上ロースカツ定食」。しばらくして運ばれてきたのは、見事なきつね色に揚がった分厚い一皿です。もちろん揚げたて熱々。

サクッとした衣をまとった豚肉は、噛むと驚くほど柔らかく、脂身の甘みと肉の旨みがジュワッと口の中に広がります。

しっかり分厚いのに、簡単に噛み切れるやわらかさ。年配のお客さんも安心。

固めに炊かれた白ごはん。今回は飲み優先で少なめにしてもらいました。新鮮な千切りキャベツにポテトサラダ、お新香、そしてお味噌汁。脇役が主役のとんかつをしっかりと引き立てます。

人気のランチ限定「とんかつ定食」だけでなく、肉汁あふれるメンチカツ定食(970円)や、どこか懐かしい味わいのカツカレー(1,000円)も常連客に愛される人気の料理。

こちら、三色フライ定食は皿からあふれるほどのアジフライがドンと乗っていて、巨大エビフライ、ヒレカツと豪華な内容で1,250円。濃厚タルタルソースをたっぷりと載せていただきます!
こういう店が職場の近所にあると、日々の仕事にもメリハリがうまれそうです。

ランチのピークも過ぎ去り、落ち着いた午後のひととき。レモンサワーが美味しい!
新宿で戦う人々を支える大切な場所

限られたお小遣いの中で、美味しく、お腹いっぱいになりたい。その切実な願いに完璧に応えてくれる『弁けい』。単なる飲食店ではなく、この街で戦う人々を支える、かけがえのない存在です。(新宿署の裏ですし)
変化の激しい西新宿で、昔ながらのスタイルを貫き、温かい食事を提供し続ける家族経営のとんかつ店。この街を訪れた際には、ぜひ立ち寄られてみてはいかがでしょう。
ごちそうさまでした。
店舗詳細

- ヒレカツ定食 並 1,030円
- ロースカツ定食 並 950円
- 生ビール キリン一番搾り グラス350円 中ジョッキ 520円 夜は450円にサービス値引き
- 瓶ビール 570円
- ウーロンハイ 420円
- ハイボール 420円
- 冷酒 590円
- 夜限定おつまみ キムチ・お新香 各300円
店名 | 弁けい |
住所 | 東京都新宿区西新宿6丁目2−3 |
営業時間 | 11時00分~14時30分 17時00分~21時00分 土は昼のみ営業 日定休 |