郡山「和泉」 お肉屋さんの裏、ひっそり佇む老舗焼鳥が心地いい

郡山「和泉」 お肉屋さんの裏、ひっそり佇む老舗焼鳥が心地いい

郡山には老舗のお肉屋さん直営、いぶし銀の酒場があります。駅からすぐの商店街に面した、「和泉」です。”面した”といっても表側は精肉店の店構えで、裏に酒場があると知らなければ通り過ぎてしまいそうなほど、ひっそりと営業中。

福島といえば、鶏、豚、牛と畜産が盛んで、農業産出額で米についで2位(福島県平成28年発表)。会津のさくら肉(馬)など、山里が広がる福島は歴史的に見てもお肉が食べられてきました。

そんな雰囲気を楽しむべく、「和泉」の暖簾をくぐってみましょう。

 

郡山は、西の城下町・会津、東の港町・いわき、その両方へ繋がる交通の要衝。東京、仙台からも新幹線であっという間の便利な街で、工業・商業ともに盛んです。アサヒビール福島工場(本宮市)もこの近く。

 

和泉は精肉のほか、メンチカツなどの惣菜も人気で地元の方が夕食のおかずに買っていくような、ザ・街のお肉屋さん。その脇の薄暗い空間へ、地元のお酒好きのお父さんたちが吸い込まれていきます。

やき鳥、牛めし和泉。電照看板と渋い暖簾が目印です。

 

大将が立つ焼き鳥台を角にして、L字で広がるカウンター。壁側にはテーブル席。笑顔が素敵なお姉さんと渋い大将の雰囲気が、酒場好きの心を鷲掴みです。お客さんはスーツ姿のお父さんたちが多く、上着を脱いでネクタイ・ワイシャツ姿で楽しそうにお燗酒を注ぎ合っています。

ビールはやっぱりアサヒ。昔ながらの大きな中ジョッキに、鮮度の良い生が注がれます。ご近所の醸造所、アサヒビール福島工場製のスーパードライで乾杯!

まずは馬刺し(980円)をもらって、ちびりちびりと始めましょうか。弾力があってあっさりとした馬肉は、福島流の辛味噌をつけていただきます。

 

やき鳥が焼けました。珍しいのはチューリップ。唐揚げでは定番のチューリップですが、焼鳥では珍しいですね。串は1本100円。大将が丁寧に焼いていきます。

鶏だけでなく豚串もあり、注文したつくねやハツだけでなく、ヒナ、かしら、タン、白モツ、牛タン(150円)など種類豊富です。

日本酒は一種類だけ。福島の銘酒栄川。燗をつけてもらってこれをきゅっと口に含めば、実にいい気分。

 

どんぶりいっぱいに注がれるもつ煮込み(370円)や、大ぶりの串かつ(650円)、看板にある牛めし(1,300円)など肉料理が豊富に揃う和泉。

飴色のカウンターで、地酒と土地の肉料理に舌鼓を打つ素敵なひとときでした。帰る頃には常連さんで満卓の賑わい。愛されていますね。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

和泉
024-932-8328
福島県郡山市駅前2-1-3
17:00~22:00(日定休)
予算2,500円