赤羽『三忠食堂』飲兵衛さんもご飯の方も、街に密着・愛され食堂

赤羽『三忠食堂』飲兵衛さんもご飯の方も、街に密着・愛され食堂

2015年6月21日
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赤羽は今も昔も飲兵衛に優しい街。朝からやっているお店が多く、一日中そこらでほろ酔いの人が楽しそうに飲んでいます。それは食堂だって同じ。

今回ご紹介する「三忠食堂」は西口側なので飲み屋街とは反対側になるのですが、ここも素敵なお昼酒スポットですよ!食堂なので当然ランチ営業をしていますが、夜の営業はなんと22時まで。普通の食堂ってもっとはやく店じまいするじゃないですか、こんなところも飲兵衛向けになっているのかな?

国際興業バスの赤羽駅降車バス停を降りたら目の前。黄色い看板に三忠食堂の文字。最近看板を取り替えたようですが、ここは古くからやっている赤羽地元民愛用の食堂です。白い暖簾がびしっと掛かり、食堂飲みを好む人ならば思わず飛び込んでしまう雰囲気です。

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ランチタイムでも休日ならばお客さんの半分は定食ではなく飲んでいます。食堂なのにボトルキープもあるので、常連さんはいいちこボトル(2,000円)をロックで飲みながら地元の中間と楽しそうに飲んでいます。

そんな飲み需要が多い場所だからでしょうか。メニューは定食単位ではなくて料理単品を基本構成として、そこに360円を追加することで定食にできる料金体系になっています。まるで携帯電話プランみたい。

主菜は約30種と豊富。刺身から天ぷら炒めものまでなんでもあるのが「食堂」です。小鉢は100円・200円が多くいか塩辛をつまみにきゅっと飲むとか最高ですね。ここに書かれていない季節モノのおひたしなどもあるので、小鉢はショーケースをみて選ぶのが良いかと。

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15時までやっているので、お昼酒でのんびり飲んでも大丈夫。それでは瓶ビールをもらって、始めましょうか。乾杯!

小鉢で山菜の胡麻和えをもらって、これをつまみにお昼の献立を考えましょう。もちろん私も定食はいただきません(笑)

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食堂といえば野菜炒めでしょう。純レバ炒めとかニラ玉がいいという意見も認めます(笑)
よくある油多めの食堂の野菜炒めですが、どれもしゃきっとしていてふつうに美味しい。最近ジャンキーな野菜炒めを食べ過ぎているので、それにあわせてうま味調味料をふりかけたくなりますが、ここは優しい味で我慢。

瓶ビールを傾けビアタンに注ぎ、ちょっとそれを左手できゅっと飲みながら右手の箸で野菜炒めを口に運ぶ。ベテランの食堂アルコーラーの基本スタイルですが、私も真似しています。

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食堂の揚げ物は雰囲気もあいまってより美味しい。とんかつとかエビフライなんて贅沢はハレの日にとっておいて、普段はやはりイカフライとかコロッケなんかを摘むもの。衣が厚めなのもご愛嬌、食堂のイカフライはここで食べているというだけで価値を感じるものなんだと思います。そして、瓶ビールをもう一本。

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飲み進めて瓶ビールが高いことに気づいて…高いと言っても酒場の定番値段に等しい580円なのですが、食堂で散財するのはちょっと気が引けるもの。ここはきゅっとお財布の紐を絞ってレモンサワー(350円)に。キリンが発売する樽詰め酎ハイなので濃くも薄くもなく無難な感じ。まぁ赤羽はこのあとメタメタな焼酎を飲み歩くのだし、ここはこれくらいで。

日本酒は地元赤羽で作る「丸眞正宗」だし、焼酎のお湯割りは300円だし、完全に飲み屋利用に対応しています。

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大衆食堂は街の人の生活の場。そこにおじゃましてそっとお酒を飲むのもいいものです。

隣のご婦人お刺身定食を食べ、奥のスーツ姿の男性はカツ重を、入口のそばのお父さんたちは団地の集会所感覚で麦焼酎を飲んで盛り上がっています。街に密着した食堂で穏やかなひとときはいかがでしょう。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

三忠食堂
03-3900-7455
東京都北区赤羽西1-37-1
11:00~15:00 17:00~22:00(月定休)
予算1,500円