韓国料理版の一軒め酒場!養老乃瀧の新ブランド『韓激』の魅力を探る

韓国料理版の一軒め酒場!養老乃瀧の新ブランド『韓激』の魅力を探る

2022年10月10日

「安くて旨い、アットホームな韓国料理店」をコンセプトにした、韓国風の大衆食堂&酒場『韓激』が店舗数を増やしています。立ち上げたのは、居酒屋好きにはお馴染みの「養老乃瀧」です。同社の『一軒め酒場』同様に、普段から通える手頃な店になっています。どんなお店なのか、『韓激 西大井店』からご紹介します。

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「町中華」ならぬ「町韓国」

『韓激』という韓国料理店をご存知でしょうか。現在14店舗を展開している韓国料理まのチェーン店です。東京都内だけでなく、仙台や新潟、高松にも出店しています。

経営はなんと養老乃瀧。1956年に1号店を開店させた老舗居酒屋チェーンで、現在全国に約350店の系列店を展開しています。

養老乃瀧といえば、定番の「養老乃瀧」をはじめ、「一軒め酒場」や「だんまや水産」など、王道の居酒屋ブランドを主力としてきました。そんな同社が始めた韓国料理業態は、写真映え(インスタ映え)する料理を揃え、ネオンが輝きK-POPが流れる韓流レストランではなく、どっしりと構えた大衆食堂・酒場でした。日常的に利用する気軽な店を作ってきた「養老乃瀧」らしいアプローチです。酒場好きとしてみれば「一軒め酒場」のコリアン版という印象です。

昨今のK-POPブームで若い世代にも人気の韓国料理店ですが、その多くは非日常を演出し、ハレの日価格の値段設定になっていることが多いです。そんな分野に、養老乃瀧はあえて日常的な価格の「町中華」ならぬ「町韓国」的な店を始めています。

激安で激ウマな韓国料理という意味を込めて、『韓激』。

養老乃瀧が韓国料理店をはじめたキッカケは、実は西武ドームにありました。総合居酒屋としてありとあらゆる料理を提供してきた同社は、近年、球場内のテイクアウト店舗の運営にも力を入れており、様々な業態を作ってきました。そうした中で生まれた西武ドームの『韓激』が街なかに進出することになったのです。

路面の1号店は南砂町店です。既存の養老乃瀧などから業態転換で店舗数を増やしており、今回訪ねた「韓激 西大井店」も以前はだんまや水産でした。

品書き

お酒

ビールは樽生ビールのみで、サッポロ生ビール黒ラベル:429円。

ハイボールはデュワーズハイボール:330円など。サワー類は、レモンサワー男梅サワーウーロン茶割玉露入り緑茶割など、なんと209円という安さ。日本酒が209円というのも一軒め酒場のような価格設定です。

甘い風味の韓国焼酎やマッコリなど韓国系のお酒も揃っています。

料理

料理は広く定番の韓国料理がまんべんなく用意されています。そんな中でのオススメは、あさりスンドゥブ:462円、ケランチム:539円、チャプチェ:319円、石焼きビビンバ:539円、キンパ:429円、ニラチヂミ:495円。

冷菜は、ナムル盛り合わせ:429円、チャンジャ:319円、韓流ポテトサラダ:279円など。

鉄板料理、餅料理は、キムチ餃子:429円、チーズチヂミ:539円、トッポギ:429円など。

プルコギ:539円、ヤンニョムチキン:429円、ハニーマスタードチキン:429円など。

おつまみに、韓国風おでん:429円、チーズボール:539円、コカルビ(サバのカルビ):432円など。

基本的に少人数向けの料理が並んでいますが、宴会でも楽しめる鍋料理なども用意されています。サムギョプサル串:1,980円、チーズタッカルビ:1,650円、黒毛和牛赤鍋:2,750円など。

汁、麺飯類は、ユッケジャンクッパ:352円、石焼プルコギビビンバ:539円、ポックンパ(韓国風キムチチャーハン):539円、韓国風ちゃんぽん:649円など。

定番の韓国料理が嬉しい安さで楽しめる

サッポロ生ビール黒ラベル(429円)

養老乃瀧ではグループ全店で生ビールの提供品質アップに取り組んでいて、かなりの確率で極上の一杯がでてきます。

ここ韓激西大井店で提供された生ビールも、ご覧の通り完璧な状態。洗浄、温度、泡のクリーミーさ、どれも満点です。この生ビールは取材用に準備されたものではありません。普段からこのクオリティなのですから、ビール好きには嬉しいですね!

それでは乾杯!

お通し(330円)

※酒類を注文するとお通し330円がかかります。

あさりスンドゥブ(462円)

スンドゥブを注文すると、ガスコンロと網、そしてたっぷりと豆腐が入った鍋がやってきます。こんな手間をかけていて500円未満なんです。

石鍋、土鍋の料理はいずれもコンロ調理です。スンドゥブは沸騰直前まで加熱します。

グツグツとしてきたところで卵を落として完成。真っ赤ですが、辛さはほどほど。2~3人でシェアしても楽しめるしっかりとしたボリュームがあります。

ヤンニョムチキン(429円)

最近の韓国大衆料理といえばヤンニョムチキンは外せません。ザクッと揚げられた衣に甘辛いタレがよくあいます。

豚といかの辛味噌炒め 炙りチーズ(649円)

「いろいろつまみたいけどチーズタッカルビは量が多いたい…。でも韓国風の鉄板チーズ料理で飲みたい」

そんなニーズにぴったりの辛味噌炒めです。

ドロッとたれるチーズがたまりません。コチュジャンなど本格的な調味料の影に、日本的な味付けが見え隠れします。

ケランチム(539円)

魚系の出汁が効いたケランチム。韓国風の茶碗蒸しです。作りたてでふっくらとしたうちにスプーンで掬っていただきます。

チャプチェ餃子(429円)

チャプチェを詰めた餃子を揚げた一品。ピリ辛のタレにつけていただきます。食感にメリハリがあり楽しい一品。酎ハイ類が200円ほどとリーズナブルなので、これでレモンサワーを二杯、三杯とお代わりしたくなりそう。※お酒は適量で。

チャプチェ(319円)

チャプチェそのものもリーズナブルです。安心の定番料理にホッとします。

ニラチヂミ(495円)

仕事帰りの夕食場所として、中華チェーンや牛丼チェーンのような感覚で立ち寄っても良さそうな安さとボリュームです。居酒屋らしいお酒を誘う味付けなので、晩酌にビールや酎ハイを一杯つけて楽しみたいところ。

いつものレモンサワー(209円)

しっかり酸っぱくて美味しい、定番レモンサワー。

キンパ(429円)

〆には、韓国風の太巻き・キンパをいただきます。数人でシェアしてあれこれ食べて、一人2,300円ほど。普段遣いの韓国料理&酒場として丁度よい内容ではないでしょうか。お酒を飲まない利用も可能です。

会社員風の一人飲みのお客さんから、家族連れ、若い世代の飲み会まで幅広い層で賑わう店内は、まさに大衆食堂のようです。近所に店舗がありましたら、一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/養老乃瀧株式会社・サッポロビール株式会社)

店名韓激 西大井店
住所東京都品川区西大井1-4-20
営業時間16:00~23:30(無休)
開業年2022年7月7日
公式サイトhttps://www.kangeki-official.com/