本所吾妻橋から8分ほど、住宅街にある『わくい亭』をご存知でしょうか。飲み好き、食事好きが通い詰める、隠れ家的な名酒場です。料理好きで元会社員の女将さんと喫茶店マスターだったご主人が切り盛りする家族経営の店。鱧からグラタンまで和洋折衷、センスのいい料理が嬉しい下町価格。ですがここ、実はメンチカツがスゴイんです。
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本所吾妻橋の住宅街に潜む、連日満席の繁盛店

都営浅草線の本所吾妻橋駅から徒歩8分、浅草駅からも15分ほど歩いた三ツ目通りと春日通りの交差点近く。繁華街の喧騒から離れた静かな立地ながら、連日予約が絶えない人気店が『わくい亭』です。

平成元年の創業。店を切り盛りする女将さんは、元CM制作会社勤務だったそう。日本橋の喫茶店マスターと結婚され、40年近く、夫婦二人三脚で暖簾を守り続けています。ご自身たちも食べ歩きが趣味なのだそうで、それを反映した黒板メニューなど献立は常時50品近い。

店内はL字型のカウンター席とテーブル席、奥には小上がりもあり、一人飲みから宴会まで幅広く対応。この日も三社祭の話で盛り上がるご近所さんたちで賑わっていました。
駅から離れていることもあり、客層は、近隣の下町に暮らす食通や酒場好きの大人たちがほとんど。お子様連れやお酒を飲まない方の入店はNGで、完全禁煙。ノンベエ専用の空間なのもお酒好きの筆者からすると魅力的。
旬の刺身と名物メンチカツで至福のひととき
アサヒ大瓶と新鮮な海鮮でスタート

まずは、地元墨田区に本社を構えるアサヒビールの「スーパードライ」大瓶(850円)を注文。よく冷えたグラスに注ぎ、喉を潤して一息つきます。黒板には豊洲から仕入れた魚介がずらりと並んでおり、そこから「こはだ」(600円)と「ほや刺」(400円)を選択しました。

こはだは酢の締め具合が絶妙で、光り物特有の旨味が口いっぱいに広がります。

ほやは鮮度の良さが際立ち、特有の磯の香りと甘みが見事なバランスです。もうホヤのシーズンなんですね(2026年5月25日取材)、一年経つのが早い。

ここで日本酒の定番「きりん山(新潟・麒麟山)」の小(550円)を冷やで追加。スッキリとした辛口が、海鮮の味わいをより一層引き立ててくれます。
圧巻のサイズ感!名物メンチカツ

そして、いよいよメインディッシュの出番。メニュー札に堂々と書かれた名物「メンチカツ」(700円)です。目の前に運ばれてくると、誇張なく手のひらを超えるサイズ感。

幅は20センチ近く、厚みも2センチほどあり、一人なのに思わず「わぁ!」と声がでてしまいました。

大きいからカットして食べる想定でナイフまでついてくるのも特長。みっちり詰まっているので、メンチカツを切っているというよりステーキにナイフを入れているような気分です。

細かいパン粉の衣はサクッと軽く、中からじゅわっと肉汁が溢れ出します。牛と豚の挽肉が絶妙な配合で練り込まれており、つなぎの玉ねぎの甘みがしっかり主張。

塩コショウやスパイスで完璧に下味がつけられているため、ソースなしでも最後まで美味しく食べられます。ずっしりとした肉の重みを感じつつも、軽快な食感で箸が止まることはありません。
肉汁が染み出してくるし、インパクトがあるし、もう夢中で食べてしまう。一人飲みだったので、これでもう満腹です。でも、また食べたい!
お茶ハイでさっぱりと締める

濃厚な肉の旨味を堪能した後は、「お茶ハイ」(480円)をもらいました。これは老舗でお馴染みの玉露茶ですね。お茶の風味が口の中をリセットしてくれ、特大サイズの揚げ物を食べた後でも心地よい余韻を残してくれます。

刺身から洋食まで、黒板メニューのバリエーションに驚かされつつ、何を食べてもハズレのない確かな腕前に脱帽。これ一品でお腹もすっかり満たされました。今度はグラタンを食べに来よう。
圧倒的な満足感!通いたくなる理由がここに
駅から少し離れた立地ながら、足を運ぶ価値価値がある名店。
料理上手な女将さんとご主人の温かい人柄が随所に表れており、誰もが笑顔になれる不思議な魅力を持っています。フレンチの世界的シェフを唸らせた逸話があるのも納得のクオリティ。手作りの温かみと圧倒的なコストパフォーマンスを兼ね備えた、下町を代表する名酒場です。
浅草周辺で美味しい肴とお酒を静かに楽しみたいとき、わくい亭まで歩いてもきっと損はありませんよ。
店舗詳細


| 店名 | わくい亭 |
| 住所 | 東京都墨田区本所3丁目22−12 |
| 営業時間 | 17時00分~22時00分 日定休 |
| 創業 | 1989年 |
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