松戸市役所近くの『末広』は、この街で半世紀以上親しまれてきた大衆中華(町中華)です。ランチピーク時は行列もできる人気店ですが、混雑が落ち着くと瓶ビールや日本酒を傾ける”中華飲み”のお客さんが増えてきます。今回はそんな『末広』の人気メニュー、オムライスをご紹介します。
ローカル線の駅前食堂のような空間
JR・京成松戸駅から徒歩10分ほど。市役所通りから一本入った場所に『末広』はあります。周囲に飲食店はなく、住宅街(向かいは大学構内)にぽつんと佇む中華屋さんです。レトロな赤いファサードに懐かしさを感じます。
目的が中華飲みのため、昼食時のピークが過ぎた13時過ぎに訪ねました。正午頃は行列もできる店なので、飲むときは13時台か夕方を選ぶほうが良いと思います。
いわゆる町中華のつくりというよりは、かつて全国の駅前にあったラーメンからカツ丼まで提供するような駅前食堂のような空間が広がっています。外観から想像するよりもぐんと広い。座敷でくつろいで冷奴をつまみに日本酒が飲みたくなります。
窓が多く、また、厨房が客席から見えない構造もあって、飲んでいて大変落ち着きます。セラミックコーティングのキリンの瓶が輝いていますね。
お酒を注文すると、100円のお通しがでてきます。立派なメンマで、お好きな方はこれだけで大瓶の半分が空きそうです。
チキンたっぷりだからお酒が進む
厨房からは心地良いリズムで中華鍋を振る音が聞こえてきます。注文からほどなくして、大将によってオムライスが運ばれてきました。店を切り盛りするお二人とも、お客さんにそれとなく話しかける方で、個人店らしい温かさが感じられるのも嬉しい。
紅生姜を添えるなど、洋食店のそれとは違う中華屋さんのオムライス。さー、どこからスプーンを入れましょうか。
鮮やかな卵の中から、具材の割合が非常に多いチキンライスが登場。
中華店のオムライス特有のしっとり食感と濃い味が、苦みを楽しむキリンラガーと相性ぴったり。
スプーンを入れる度にずっしりと重量を感じます。断面をみてみるとこの通り、かなりみっちりと詰まっています。評判の餃子にたどり着くためには、相当お腹をすかせてこなくてはいけません。
付け合せは出汁とごま油が香るわかめスープ。お腹があったまってホッとします。
町中華の様々な料理とビールを合わせてきましたが、『末広』のオムライスは、ビールなしで食べるのがもったいないと感じるほど、旨味が強くあとひく美味しさでした。
店舗詳細
- 瓶ビール大瓶 アサヒスーパードライ・キリンラガー:各690円
- 日本酒1合:450円
- オムライス:950円
- 半餃子:300円
- 餃子:550円
店名 | 末広 |
住所 | 千葉県松戸市岩瀬4 |
営業時間 | 月・木・金・土・日 11:00 – 14:00 17:00 – 19:50 火・水 定休日 ■ 営業時間 スープ無くなり次第閉店 ■ 定休日 火・水曜日 |