桜木町『大衆すし酒場 スシマヅメ 野毛本店』由来は釣り用語。釣り魚の持ち込み歓迎、握りは99円~

桜木町『大衆すし酒場 スシマヅメ 野毛本店』由来は釣り用語。釣り魚の持ち込み歓迎、握りは99円~

ぴおシティの人気店『釣宿酒場マヅメ』の系列店が野毛の街中にオープン。新業態はいわゆる「カタカナスシ」と呼ばれる、現代風の寿司居酒屋です。運営元はなんとサントリー系列のダイナック。土日祝は昼飲み可能。気になるので取材しました。

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ダイナックのカタカナスシ誕生

居酒屋のトレンドは、従来の宴会向け大箱居酒屋やどっしり構えた高級店から、ミレニアル世代が少人数でも使いやすい現代風の大衆酒場に変化してきました。

昭和の飲み屋街にある酒場が持っていた、少人数で使えて小遣いで飲める店を、いまの20代、30代が求める雰囲気にアレンジした酒場が急増中です。居酒屋ではなく、あえて昭和を想起させる「酒場」を名乗ります。

具体的には、カウンターが店の中心にあり、料理人の仕事風景が見られて、内装のトーンは明るめ。予算は3,000円前後で、利用人数は1~4名程度。ネオ酒場と呼ばれ、SNS映えに全振りした派手な料理やネオンを配した内装だったのは少し前のことで、近年は、ちゃんとした料理人が、しっかり美味しい料理を出すという、ある程度本質的な価値が求められるようになりました。

そんな現代版酒場に寿司をあわせた「カタカナスシ」に、あのサントリーグループのダイナックも参入。12月1日、『スシマヅメ』が神奈川最大の飲み屋街・野毛にオープンしました。

ダイナックといえば、ハイクラスな「響」「燦」をはじめ、手頃な「ワイン倶楽部」や「魚盛」まで、宴会利用に応える大型の店舗がメインのイメージでしたが、『マヅメ』は宴会ニーズから個人や仲間、家族単位のプライベート飲み会にシフト。今回オープンした『大衆すし酒場 スシマヅメ 野毛本店』は席数59席・27.04坪と比較的コンパクトです。

店の中央に板前さんが立つ調理場があり、それを囲むようにコの字カウンターを配した構造は、まさしく酒場の基本形。手頃な価格の短冊がずらりと掲げられています。

品書き

お酒

  • 忍者氷の角ハイボール:495円
  • お替わり中1杯目:330円
  • お替わり中2杯目:275円
  • 樽生ビール ザ・プレミアム・モルツ:605円
  • 酒場のタコハイ / ジムビームハイボール / 緑茶ハイなど:429円(二杯目は319円、3杯目以降は209円)
  • 煎茶とジンの天然水割り(翠ジン):605円
地酒は90ml 390円~

料理

握り寿司 99円~
釣宿や漁港仕入れの魚介類。黒板メニューは日々変わる。
丸魚から捌けるベテランの和食料理人が調理

握り寿司はつまみのひとつ。名物は「アジフライ」

ザ・プレミアム・モルツ(605円)

コの字カウンターの席、職人さんの仕事風景が見える席に通してもらいました。さて、飲み物はどうしましょう。タコハイやジムビームハイボールは、おかわりすると安くなるおもしろいシステムがありますし、忍者氷の角ハイボールも気になります。

とはいえ、やっぱり酒場の一杯目はビールが飲みたいです。ザ・プレミアム・モルツで乾杯

貝出汁おでん(大根・たまご各165円 値段参考 ※5種盛り合わせ 869円)

ぴおシティの「釣宿酒場マズメ野毛本店」の人気料理、貝の出汁でつくったおでん。

磯香るポテサラ(539円)

青海苔を和えたポテトサラダにサクサクとした醤油を載せた海鮮酒場らしいアレンジポテトサラダ。仕上げを目の前ですりおろしてくれるのですが、これはチーズではなく山わさび。

忍者氷のハイボール ~氷柱氷・薄づくりタンブラー~(495円)

忍者氷とは、グラスに液体を注ぐと見えなくなるほど透明度の高い氷のこと。日本のバーで飲んでいた外国人が、この氷をみて「NINJA ICE」と呼んだことが広まったとダイナックの秋山社長。

薄いグラスに注ぎ、ソリッドな飲み心地。一杯目は495円ですが、2杯目、3杯目とおかわりすると安くなる値段設定なので、飲むほどお得。※お酒は適量で

純度が高いためか、この氷は90分の取材中、それほど溶けませんでした。

まぐろ三昧(935円)

赤身漬け、中トロ、大トロの3貫セット。まぐろは本マグロです。

釣魚と地魚三昧(時価 ※取材時は700円ほど)

スズキ昆布〆、地キンメの塩スダチ、ブリの唐墨がけ。醤油をつけて食べるだけではなく、それぞれの食材にあった味付けがされています。

天使のアジフライ(1,419円)

200~250gほどのふっくらとした刺身に使えるアジにこだわったというアジフライ。ふっくら、ホクホクに仕上がっています。脂がのっており、アジそのものが繊細な味なので、醤油やソースは不要です。

ごちそうさま

野毛はいまや飲み歩きの聖地になっています。お昼から飲む人も増えましたが、同店も土日祝日は正午から営業。職人の寿司でまずは小腹を満たして、それから本格的に飲み歩きに繰り出すのも良さそうです。

店名の「マヅメ」は、夜明けと日没の肴がよく釣れる時間を表す釣り用語が由来。

大手企業ながら、釣ってきた丸魚の持ち込みも歓迎(1尾200gまでは300円、400gまでは500円、1kgまでは650円、それ以上は1,000円)とのこと。京急線 日ノ出町駅で途中下車して、三浦半島で釣ってきた魚をお願いしてみるのはいかがでしょう。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/株式会社ダイナック)

店名大衆すし酒場 スシマヅメ 野毛本店
住所神奈川県横浜市中区野毛町1-13-5
営業時間営業時間
土・日・祝
12:00~23:00
(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)
火~金
17:00~23:00
(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)
定休日
月曜日
オープン2023年12月1日