長津田駅は1908年開業と歴史ある駅です。歴史ある駅前には名酒場あり。ホームからみえる赤ちょうちん『みちのく』は、この地で50年以上親しまれてきた老舗酒場です。会津の酒を肴に、絶品の〆鯖を味わいましょう!
目次
再開発進む長津田で、変わらない情緒を保つ酒場
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中津田駅は明治時代に横浜線の駅として開業しており、歴史があるだけに駅周辺は複雑に入り組む街になっていました。1966年に東急田園都市線が延伸開業したことでターミナル駅となり、横浜市緑区北部を代表する街に発展。宅地拡大、駅利用者増加にあわせて、長津田駅周辺は再開発が進められたのです。
北口には文化センターやスーパーが入る複合施設が完成し、駅前バスロータリーも立派なものが誕生しました。東急沿線らしいキラキラとした駅前になったわけですが、そのすぐ横に開発を免れた酒場がありました。それが『みちのく』です。
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創業は1970年代前半で、創業50余年になる地元では有名な老舗酒場です。創業者の女将さんは会津出身で、いまも夕方18時頃にはお店に立ち、お客さんたちを優しく迎えてくれます。店の前を行き交う列車の音もあって、なんとも情緒を感じるスポットです。
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店に入ると、女将さん、ベテランの板前さん二人、お手伝いさんが迎えてくれます。テレビの音とまな板と包丁、電車の通過音がBGM代わり。カウンターはお一人、二人向け。テーブル席と座敷もあります。
いつもの料理を食べにくるお客さんで早い時間から賑わっており、老若男女、幅広い層が常連さんのようです。
品書き
お酒
- 樽生 キリン一番搾り中ジョッキ:620円
- 瓶ビール アサヒスパードライ・キリンクラシックラガー大瓶:800円
- キリンウイスキー陸ハイボール:480円
- 酎ハイ:400円
- 氷結レモンサワー:420円
- 抹茶ハイ:420円
- 日本酒 榮川:1合470円 2合890円
- 日本酒 会津ほまれ:500円
- 会津中将 純米吟醸:990円
- 榮川 生酒300ml:1,050円
- 榮川 にごり酒:630円
- 榮川 樽酒(4~5月限定):660円
- 写楽純米酒:980円
おすすめ品
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- カンパチ刺:940円
- 里芋の梅味噌和え:680円
- おでん盛り合わせ:750円
- 銀ダラ西京焼:980円
- 穴子の湯引き:850円
- 帆立貝柱刺:950円
- 〆サバ刺:1,050円
- 焼ハモ:880円
- 自家製つくね:350円
- ジャンボ焼鳥:400円/本
- 馬刺し:1,350円
- みちのく鍋:2,560円
- 庄助豆腐:500円
- 豚の角煮:750円
- みちのく和え(盛り込納豆):640円
- だし巻き玉子:580円
心の声:わぁ、焼きハモや穴子の湯引きまである!
これぞプロの味!〆鯖の美味しさに思わずうなずく
キリン一番搾り(620円)
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大衆酒場の一杯目はビールから。樽生はキリン一番搾り、瓶では熱処理ビールのクラシックラガーも選べます。
年季のはいった店ですがよく手入れがされており、生ビールのサーバーもピカピカなんです。ということで、ここは生ビールで乾杯!
〆サバ刺(1,050円)
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名物料理のひとつにもなっている〆鯖。1,050円とサバとしては高級に思えるかもしれませんが、これがなかなかどうして、かなり良い味です。
酢〆の酸っぱさ、とがった印象は皆無です。塩の浸透圧で適度に水気を抜き、軽く寝かすことで脂を旨味に変化させています。
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ほっぺたが落ちそうになるという表現は、こういう料理に使いたい!これは日本酒が必要です。
榮川 お燗(470円)
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女将さんのふるさと、会津のお酒「榮川」(榮川酒造・福島県耶麻郡磐梯町)。猪苗代湖に近い磐梯山の麓でつくる龍ヶ沢湧水仕込みの銘酒です。淡麗辛口ではあるものの、余韻は実にマイルド。ですので、〆鯖の旨味と大変よく合います。
庄助豆腐(500円)
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よくでる料理はジャンボ焼鳥や、会津料理の馬刺しなどのようですが、名前で気になるのは「庄助豆腐」ではないでしょうか。
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湯豆腐に半熟の卵を載せたような料理で、おろし生姜、鰹節、ネギといっしょに和えていただきます。シンプルですが、心も体も温まる料理です。
ごちそうさま
調理風景を眺めつつ食事が楽しめて、板前さんや女将さんとの距離も近いカウンター席が特等席です。二階の座敷で宴会をするのもよさそうですが、酒場好きの方にはぜひ、一人・二人で暖簾をくぐり、10席ほどのカウンターでの時間を楽しんで欲しいです。きっと、福島会津旅行の気分になると思います。
田園都市線 ベッドタウンエリアの記事
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | みちのく |
住所 | 神奈川県横浜市緑区長津田2-4-17 |
営業時間 | 営業時間 17:00~翌日0:30 定休日 火曜日 |
創業 | 1970年代 |
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