旭川昼飲みスポット3選、創業1世紀級あり!旅先ではお昼から乾杯しよう

旭川昼飲みスポット3選、創業1世紀級あり!旅先ではお昼から乾杯しよう

北海道第二の都市・旭川。大雪山連峰から注ぐ豊かな水を使った酒造りが盛んな街です。北海道の中央付近に位置する広い盆地という立地から、昔から交通の要衝として栄えてきました。

人が集まる場所に酒場あり。水と人と物資が集まれば、自然と育つのが酒場文化です。地方都市ながら酒場の数は非常に多く、道内では珍しい裏路地の横丁も存在します。今回はそんな旭川でお昼から飲める、行って間違いなしの老舗3軒と、地酒を楽しむ角打ちをまとめました!

スポンサーリンク

1,『焼鳥専門 ぎんねこ』

若鶏の半身焼きのことを、旭川では「新子焼き」と呼びます。全国的に知名度のある旭川のソウルフードです。そんな「新子焼き」をお昼から楽しむならば、焼鳥専門「ぎんねこ」がおすすめ。

創業は昭和25年と歴史ある酒場です。旭川銀座で創業し、招き猫からくる縁起の良さにあやかった店名なのだそう。どうですか、なかなか渋い佇まいでお酒が進みそうではありませんか。

北海道・伊達産の生後1ヶ月半程度の若鶏をじっくり炭火で焼いていきます。味付けは塩とタレがありますが、取材時はご厚意で半分をタレ、半分を塩にしてくださいました。炭の香り、ハリがありながらもジューシーな肉、タレの濃い甘さがビールを進ませます。

日本酒にも力をいれており、男山や大雪の蔵などの定番から、海道上川に移転したことで注目が集まった上川大雪酒造の「上川大雪 きたしずく」まで置いています。伏流水と地元の酒造好適米「吟風」でつくったお酒、高砂酒造がつくる「風のささやき純米」など、こだわりの地酒を楽しみませんか。

住所北海道旭川市五条通7右6 5・7小路ふらりーと
営業時間営業時間
[火~日]
13:00~22:00
日曜営業
定休日
月曜日
開業年1950年
旭川『ぎんねこ』若き三代目が守る老舗暖簾で、名物新子焼きを頬張る
旭川名物のひとつに「新子焼き」があります。東京の寿司屋などでは「新子」といえばコハダの幼魚のことですが、旭川では「若鶏」のことを指します。 近年では、旭川名物「…
syupo.com

2,『自由軒』

戦前からある建物で営業を続けて70余年。老舗洋食店の『自由軒』は旭川では有名なお店。暖簾に豚肉料理と書かれている通り、北海道産ポークをつかったトンカツや塩焼き、ポークチャップが名物。ホタテフライなどの北海道らしい海産物をつかったフライも人気です。

ランチタイムはカツ丼を頬張る人など、いつもの食堂として利用する近隣会社員が中心。夜は洋食を楽しみに来る家族連れの姿もあります。

こうした食事メインの洋食店の多くはアルコール類の品揃えが控えめですが、『自由軒』はキリンの生ビール、サッポロ瓶ビール、ワイン、日本酒、サワーとなんでもござれ。

一番人気の肉ライス(ポークチャップ)は、分厚い豚ロースをソースとケチャップ味でまとめたもの。濃厚な味、溢れる肉汁にほっぺが落ちそうになります。

住所北海道旭川市五条通8丁目左2
営業時間営業時間
11:30~14:00
17:00~20:30
定休日
日曜日
創業1949年
旭川『自由軒』名物はポークチャップ、北の食堂飲みは豚肉が肴です。
街に根付いた食堂は、観光名所以上の土地の色を感じさせてくれものです。戦後直後からの長屋の奥に、「食事の店 自由軒」はあります。 ここは道北経済の中心・旭川。明治…
syupo.com

3,『焼鳥よしや』

北海道は雪や寒さがあってか古くからある横丁は多くありません。旭川 5・7小路 ふらりーとは貴重な存在。ここには、戦前から続く老舗の焼き鳥店があります。『焼鳥よしや』の創業は、なんと昭和2年。旭川最古の居酒屋です。

「よくぞ残っていてくださいました!」と思えるこの外観ですが、1946年の終戦直後から使っているものだそう。そんないぶし銀の酒場ですが、開店時刻は15時30分としっかり早めです。

看板料理は焼き鳥。冬はうずら肉も提供しています。何十年と継ぎ足し続けてきたタレで食べる焼鳥は黒ラベルと相性抜群!

焼鳥と並ぶ人気料理は、豚肉のチャップ。チャップは道央では定番の料理なので、いろいろ食べ比べたいものです。

住所北海道旭川市5条通7丁目右6号
営業時間営業時間
15:30〜21:30
定休日
日曜日
創業1927年
旭川『よしや』かさねた年輪は旨い!街の息吹が肴の名酒場
酒場の魅力を考えると、単なる飲食店というだけではないように思えます。酒場は街を写す鏡のようなもの。その街に暮らし働く人たちが、大いに笑い、ときには辛い日にも杯を…
syupo.com

おまけ,『うえ田舎』

老舗を3軒ご紹介しましたが、昼飲みでもう一軒ハシゴ酒を楽しむならば、旭川中心街唯一の角打ち「うえ田舎」がおすすめ。買物公園商店街沿いにあるお店で、一見するとふつうの地酒豊富な酒販店ですが、内緒の通路の奥には立派な角打ちスペースがあります。

家業を継ぐ前は、墨田区のビールメーカーに勤務していたという若き店主。こだわりの空間ながら、手頃な価格でお酒を提供してくれます。提供品質抜群の生ビールは格別!

角打ちですから、本命は冷蔵庫に並ぶ瓶詰めの日本酒でしょう。グラス単位で飲ませてくれますので、手頃な値段でいろいろ楽しめます。主に旭川周辺、道内のお酒をカバーしていますが、地元客も多いため本州の有名銘柄も充実。

上川大雪の吟風を飲みながら、酒屋さんと意見交換を楽しみませんか。業務用配達も力を入れている酒販店なので、旭川中心街の居酒屋事情は大変詳しく、ここで、今夜行ってみたいお店の条件を伝えればきっと間違いないお店に巡り会えますよ。(例:老舗・海鮮・一人飲みなど)

住所北海道旭川市4条通8-1703-9 十字屋ビル 1F
営業時間営業時間
13:00~21:00
(角打ち16:00~21:00)
日曜営業
定休日
毎週月曜日 最終日曜日
開業年2019年7月20日
旭川『うえ田舎』日本一フォトジェニックな角打ちは旭川にある
旭川に素晴らしい角打ちが誕生しました。近隣の地酒や注ぎ方にこだわる生ビールが、毎日13時から楽しめます。旭川に来て、ここに寄らないのはもったいない! 2019年…
syupo.com

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)