池袋『とん長』ボリュームあるもつ焼1本100円！創業60年の人気やきとん酒場

池袋はもつ焼き激戦区。駅前には老舗大箱酒場をはじめ人気店揃いです。駅からやや離れているものの、『とん長』もまた長く親しまれてきた店で、創業60周年を迎えます。看板の炭火もつ焼きは大きいのに1本100円と、ターミナル立地とは思えない安さです。

トキワ通り歓楽街の先にある、正統派もつ焼き店

再開発が続き、この10年で大きく表情を変えた池袋駅周辺。北口の歓楽街も、いまやすっかりチャイナタウンです。さて、かつての池袋といえば角打ち密集地帯で、朝から飲める店も多い、働く人に密着した街でした。そして、働く人の街に欠かせないのが安くて満足感のある肉料理。池袋がもつ焼き激戦区になった理由はそうした背景が大きいでしょう。

外観

今回ご紹介する『とん長』も、60周年を迎える老舗のもつ焼き店です。他の老舗と比べ駅から離れていますが、むしろそれが激混みの大箱にならず店の味になっていると思います。

お客さんは近隣の会社員や歓楽街を訪れる人だけではありません。

歓楽街から住宅街になる際にあり、深夜2時まで営業していることもあって、歓楽街で働く人たちが家路に向かう途中に一杯ひっかける止まり木的な存在にもなっています。

内観

店に入ると炭火を操る大将と、お店を支えるお手伝いの皆さんが元気に迎えてくれます。従業員は多いものの、雰囲気は個人店のそれ。カウンター席に座って、ホッと一息つきました。笑いながら行き交う人々の声が明け広げた扉から聞こえてきます。

品書き

お酒

• 樽生ビール ハートランド：グラス450円・ジョッキ550円・メガ1,200円
• 瓶ビール キリン一番搾り・サッポロラガー大瓶：各750円
• ホッピーセット（白・黒）：500円
• 角ハイボール：500円

焼きとり

• もつ焼き かしら・たん・はつなど：各100円
• もつ焼き6本盛り合わせ：600円
• 焼きとり5本盛り合わせ：950円
• 豚トロねぎポン酢：300円
• 豚バラ：300円
• 牛マル腸：300円
• もつ煮込み：600円
• 馬肉ユッケ：980円

• 酢もつ：480円
• オクラ山芋漬け盛り合わせ：480円
• トマトチーズ巻き：550円
• こぶくろポン酢和え：530円
• 真いかウニ和え:600円
• 納豆オムレツ：600円

もつ焼きは必ず頼むべし

キリンハートランド（550円）

一杯目はいつものようにビールですが、『とん長』は珍しく取手のキリンハートランド大樽を置いています。注ぎたてのハートランドは格別ですから、まずは樽生ビールで乾杯！

お通し

お通しは日替わりながら、里芋や肉じゃがなど、自家製の煮物が多いです。芋は煮崩れしておらず、それでいて中までしっかり染みている。地味ながらしみじみ美味しい肉じゃがでした。

おまかせ6本セット（600円）

焼鳥と比べ、もつ焼きがだいぶ安い『とん長』。店名が「とん」ですもんね！一般的な居酒屋のもつ焼きより一回り大きく、これが1本100円とはかなりの企業努力だと思います。

東松山・川越からの東武東上線繋がりからでしょか。昔から辛味噌を添えるのが同店のスタイル。炭火で表面をカリカリにして肉汁を保っているようで、そもそも肉が大きいのでとってジューシーです。

真イカうに和え（600円）

ちょっとした箸休めを用意し、あとはもつ焼きや煮込みに集中するのが同店の基本の楽しみ方でしょう。

サッポロラガービール大瓶（750円）

二杯目以降は、銘柄を変えて瓶ビールの赤星（サッポロラガービール）で。

ごちそうさま

気づけば時間は22時すぎ。お店は2巡目のお客さんが帰り、〆飲みに来る人、そして仕事を終えた飲食店関係者が増えてきました。時間によっていろんな表情を持つ酒場です。さて、そろそろ帰りましょうか。JR池袋駅までは徒歩10分、酔い醒ましにはちょうどよい距離です。

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