小岩『源八船頭 小岩本店』本場の味「島ずし」と明日葉天をつまみに島酒を味わう

江戸川区にいながら気分は伊豆諸島バカンスの夜。本格的な八丈島料理が楽しめる居酒屋が小岩駅前にあります。ピーク時は満席になる予約必須の人気店『源八船頭本店』です。島すじ、アシタバなどをつまみに八丈焼酎。いつもと違った酒場時間を過ごしてみませんか。

都内にいながら八丈島気分

羽田空港からANAで55分。人口約7千人、ツバキが名産の火山島「八丈島」。原生林散策、スノーケリングなどのアウトドアで有名です。また、八丈島には個性豊かな「食」の楽しみも豊富。麦と芋をあわせた「八丈焼酎（島酒）」や、白身魚を漬け込み甘い酢飯と一緒に握る「島ずし」などで、島の個性を味わいませんか。さあ、今度の連休は羽田からヒコーキで！

でもその前に――

事前に島の料理やお酒を知っておくのも良さそう。都区内には八丈島料理店がいくつかあります。

酒場好き・お酒好きの方にオススメのお店は、小岩や新小岩に店を構える『源八船頭』です。今回は、JR小岩駅北口にある本店をご紹介します。

内観

40席はある大きなお店です。デーブル中心ですがカウンター席もあり、一人飲みでも安心。

島の民宿に飾られていそうなものから、よく関連性がわからないものまでにぎやかに飾られています。落ち着いたダークトーンの木目調もあってだいぶ老舗感があります。創業は1980年代ですから、そろそろ老舗と言っても良さそうですね。

ずらりと並ぶ八丈島のお酒。限られた場所でしか販売されていないようなお酒まであります。

今日の刺身は短冊で。カジキ刺しやワラサなど、これもまた八丈島っぽさがあります。

品書き

お酒

• 樽生ビール キリン一番搾り 500mlジョッキ：660円
• 瓶ビール アサヒスパードライ・サッポロラガー大瓶：各790円
• 角ハイボール：520円
• レモンサワー：490円
• パッションサワー：550円
• 男梅サワー：490円
• 八丈焼酎 一本釣り・情け嶋・八重椿：各550円
• 八丈焼酎 ジョナリー・鬼ごろし・江戸酎：600円～

料理

• あしたば天ぷら・ごま合え・おひたし・サラダなど：各770円
• 島ずし：一人前990円・二人前1,980円
• とこぶしやわらか煮：980円
• 里芋とカツオの塩辛：880円
• ムロアジくさや：990円
• 魚天～いろいろな魚～：800円
• お刺身盛り合せ一人前：850円
• 島らっきょ：820円
• 三元豚スタミナ焼き：850円
• 魚のあらスープ：550円
• 豆アジの唐揚：710円
• あおさみそ汁：330円

本場の味に、島を知る人も納得

キリン生ビール（660円）

まずはビールから。樽生ビールはキリンです。それでは乾杯！

島らっきょう（820円）

たっぷり盛られてくる島らっきょう。甘酢漬けではありません。鰹節に醤油を軽くたらしていただきます。ほんのり苦くてコクがある大人味。

あしたば天ぷら（770円）

源八船頭に来たら、「あしたば天」は外せません。ザクザクに揚がっていてスナック感覚でつまめます。味付けは天つゆではなく、塩をふりかけただけ。それでも、あしたば特有の苦味があって、これがなかなかどうして、あと引く美味しさです。

写真は普通サイズですが、ボリュームがありますので一人飲みならばハーフサイズの注文をおすすめします。

八重椿（グラス600円）

八重椿は1世紀以上の歴史を持つ八丈島酒造がつくる、島酒。国産麦でつくる焼酎に、八丈島産さつまいもを原料にした芋焼酎をブレンドしたものです。

一口目は麦焼酎の味わい。飲んだあとの余韻はまるで芋焼酎。飲み心地がよく、魚料理を引き立てます。

芋の焼酎を含むのが八丈焼酎の特徴で、これは江戸時代末期に薩摩藩の御用商人が島流しで八丈島に来たことがきっかけと言われています。

島ずし（990円）

「島ずし」は、ほとんどのお客さんが注文する大定番のメニューです。別名「べっこう寿司」の通り、白身は飴色の照りがあり、みるからに美味しそう。

八丈島の名物郷土料理「島ずし」とは、簡単に言えば「漬け（づけ）」にした刺身をつかった握り寿司のこと。

亜熱帯気候の八丈島周辺では魚の鮮度を守るため、釣り上げた魚を島唐辛子（青とう）などを含む醤油などで漬け込んだことがはじまりと言われています。

八丈島でとれるマグロ、カジキ、カンパチ、イサキなどを使うのが定番です。源八船頭でもさすがに八丈島産ではないと思いますが、使われる魚種は本場とほとんど同じ。醤油の味も含めて実に本格的です。

ごちそうさま

居酒屋としてはやや割高に思える値段設定もありますが、全体的に量が多いので数人でシェアすると意外とお手頃な値段で楽しめます。

板前さんは八丈島出身の方だそう。珍しい郷土料理が食べたくなったときは、お酒好き数人で「島酒飲み」を企画してみませんか。

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