物価や光熱費、人件費の改定などにより、飲食店の価格が上昇している中でも、なおも2,000円未満で楽しめる手頃な酒場が存在します。今回は、新宿で10年以上続く、地元に愛される手ごろな酒場を選んでご紹介します。新宿で働く人が仕事帰りに通う店ばかりです。
目次
1,歌舞伎町さくら通り『番番』
1976年に誕生した「番番」。靖国通りから歌舞伎町さくら通りへ入ってすぐ。歌舞伎町にある雑居ビルの地階ということもありハードルは高く感じますが、足を運ぶ価値のある居酒屋です。
こちらのお店の特徴は、カウンター席のみというレイアウト。大人数での利用は難しいですが、それがむしろ魅力。お客さん全員が一体となって楽しむムードが広がっています。隣の席との距離を感じさせない雰囲気で、店の中にいる人みんなで酒場のぬくもりを感じられる共有空間です。もちろん静かに一人飲みもOK。
炭火で焼かれる焼鳥と冷たい瓶ビールや濃いめの酎ハイをあわせるのが基本。リーズナブルな価格で、歌舞伎町の中でもおすすめのスポットです。適量の飲酒なら2,000円でお釣りがきます。
- もつ焼き1本:150円
- 煮込み:350円
- レモンサワー・ライムサワー・青リンゴサワーなど:各300円
住所 | 東京都新宿区歌舞伎町1-16-12 梅谷ビル B1F |
営業時間 | 営業時間 16:00~23:00(L.O.22:30) 日曜営業 |
利用シーン | 1軒目、飲み会帰りの一人飲み |
創業 | 1976年 |
2,新宿駅・ルミネエスト『ビア&カフェBERG(ベルク)』
JR新宿駅の東口改札から徒歩30秒の場所に位置するのが「ベルク」です。1990年にカフェテリア方式のスタイルで営業を開始。ファンに愛され続ける存在で、ホットドッグやビール、コーヒーなどの看板料理を楽しむ人たちで昼夜問わずに賑わいます。
駅に直結していることから、新宿に立ち寄った際に気軽に訪れることができる「ベルク」。一杯のビールだけでも楽しむことができます。
ビールのラインナップは多彩で、サッポロ生ビール黒ラベルが385円と手頃な価格。他にもエーデルピルスやクラフトビール、ワイン、日本酒なども用意されています。
- サッポロ生ビール黒ラベル:385円
- ベルクドッグ:352円
- ソーセージ&クラウト:429円
- ナンコツ揚げ:385円
- レバーハーブパテ:418円
住所 | 東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿店 B1F |
営業時間 | 営業時間 07:00~23:00 (L.O.22:30) 定休日 無休 |
利用シーン | 買い物の休憩、一人飲み、カジュアルなデート、列車の発車時間までの寄り道 |
予算 | 1,000円 |
3,西新宿7丁目『立ち飲み処 おおの屋』
新宿駅からはちょっと離れた場所にありますが、立ち飲みがお好きな方なら一度は訪ねてほしい新宿の有名店。
看板料理やきとん・焼鳥と串かつ。今の時代でもカシラやハラミ、シロなど1本99円と大変リーズナブル。冷蔵庫に詰まったお刺身(たこぶつ・しめ鯖、真鯛など)も1皿300円ほどと良心的。20年近く続くお店ですが、長年の名物「抹茶ハイ」は今も健在。
軽く20~30分飲んで次へ行こう、そんな使い方がぴったりです。仕事帰り、打ち合わせのあとなどにぜひ。
- 生ビール アサヒスーパードライ:451円
- チューハイ・抹茶ハイ:各363円
- もつ焼き:99円~
- 串カツ:143円~
住所 | 東京都新宿区西新宿7-15-5 |
営業時間 | 営業時間 16:00~22:30(L.O.22:00) 定休日 日曜・祝日 |
利用シーン | ゼロ軒目、二人で軽い飲み |
4,花園神社横『ねこ膳』
おつまみは100円からと超安い。17時から翌朝7時まで通しで営業する食堂兼飲み屋。深夜もこの街に集う様々なタイプのお客さんで賑わい、まさしく深夜食堂の雰囲気が漂っています。新宿の中でも、深夜休むことなく営業する飲み屋としては、最も手ごろな価格で提供する店のひとつだと思います。
店名の通り、猫グッズが随所に飾られており、オーナーの猫好きが感じられます。
もとは1998年創業のラーメン店。2006年頃から現在のスタイルになったと覚えています。
名物は「ねこ膳グラタン」や「手作りコロッケ」。ハンバーグも手作りで美味しい!ホッピーのナカはジョッキの75%(氷含む)ほどまで注がれてきますので、ナカ3、ソト1くらいのペースになります。千円でしっかりほろ酔いになる店です。
- 生ビール中ジョッキ:500円
- ホッピーセット:400円
- 酎ハイ:380円
- すぐでる料理:100円~
- 手作りコロッケ:200円
- カラアゲ1コ:150円
住所 | 東京都新宿区新宿5-17-1 |
営業時間 | 営業時間 17:00~翌7:00 日曜営業 定休日 年中無休 |
利用シーン | 早朝〆飲み、一軒目、〆飲み、深夜飲み |
5,新宿三丁目『新宿参丁目 立呑み ありがとう』
新宿三丁目の元祖せんべろ店。昨今の各種高騰によって値上げが続いていますが、それでも同店はこの界隈きっての安い店。店名には”立呑み”と入っていますが、現在は座って飲めます。安いだけでなく、料理のバリエーションが豊富でしっかり美味しいのが同店の魅力。
看板料理は、牛とろ煮込み。トロトロになるまで6時間ほど煮込むという牛スジ肉で、文字通りトロトロ・プルプル。少し甘めでクセになる美味しさ。
野沢菜(冷凍していてシャリシャリ)など、ちびちび摘む料理もあって、のんびり飲めます。深夜3時まで営業。
- レモンサワー:450円
- 牛とろ煮込み:380円
- さつま揚:380円
- 卵焼き:380円
- プリプリ肉シュウマイ:180円
住所 | 東京都新宿区新宿3-8-8 平田ビル 1F |
営業時間 | 営業時間 16:00~翌3:00(L.O) 日曜営業 定休日 無休 |
利用シーン | 1軒目、2軒目、2~4人の飲み会 |
6,歌舞伎町『立呑み竜馬』
新宿の中心、歌舞伎町に佇む「龍馬」。変わらぬ人気を誇るこの立ち飲みは、新宿の中でも安定感ある存在。ゴジラものぞくこの場所は、平日15時、土日13時から営業。
老若男女が明るい時間から集う、酎ハイ290円とリーズナブル。ビールは410円~、酎ハイは290円から。
串かつは1本90円、5本セットは690円。美味しいソースで楽しむ串かつは、映画鑑賞前にもぴったり。干渉されずにのんびり飲めます。
二度漬け禁止のソースにくぐらせる関西方式。どっぷり浸して濃い味にしていただきます。
- 酎ハイ:290円
- ビール:410円~
- 串かつ:90円~
住所 | 東京都新宿区歌舞伎町1-17-13 J1ビル 1F |
営業時間 | 営業時間 [月~金] 15:00~23:30 [土] 13:00~23:30 [日] 13:00~22:30 日曜営業 定休日 元日 |
利用シーン | 映画前の一杯、〆の一杯、ゼロ軒目 |
チェーン店なら
今回は、地域に密着した個人店などをご紹介しましたが、新宿には以下のようなせんべろチェーン店が営業しています。
- 神田屋新宿三丁目店
- ビーフキッチンスタンド アパホテル新宿歌舞伎町店
- 晩杯屋 思い出横丁店
- 一軒め酒場(西武新宿駅前・新宿中央東口)
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)