1969年に池袋にて「天狗一号店」の開業から始まったテンアライドは、現在100店舗以上の飲食店を展開しています。2018年からは、「会社帰りのチョイ飲み居酒屋」をコンセプトに、新業態「神田屋」を立ち上げ、神田・中野北口の2店舗体制となっていました。
2020年12月16日、神田屋は3店舗目を新宿三丁目の三角地帯にオープン。従来の立ち飲み・クイックなムードから、完全着席型の居心地重視型に変化した店舗となりました。
デザインも新たなものとなり、「神田屋」のロゴは今後の標準になるものと思われます。
新宿三丁目に待望の昼飲みセンベロ店誕生
場所は末広通り沿い。新宿で飲み歩く人ならば、一度は通ったことがあるようなおなじみの場所です。
営業時間は毎日12時から(※2020年12月18日は15時から)となり、従来、あまり昼飲みに対応した店舗がなかった新宿三丁目に、貴重なセンベロ&お昼酒という選択肢が加わりました。
ちょっとしたテーブル席が配置されている他は、メインは厨房に向いたカウンター席。主に一人飲みのお客さん向きといえます。
入ってすぐの場所には焼台があります。神田屋としては串焼きは初。
開業初日から安定したオペレーションなのは、さすが老舗チェーンの風格といったところ。店長は天狗業態の目黒店で働かれていた方です。
ビール好きとしては、樽生ビール(360ワイドジョッキ)が290円(以下税別)という良心価格が、何より嬉しいです。キンキンに冷えたジョッキには、鮮度抜群・20Lタンクから注がれる美味しいサッポロ生ビール黒ラベル。
それでは乾杯。
最近流行りのSNSに映える料理たち
ドリンクのポイントは、個性豊かなサワー類。SNS映えなどから一躍有名になったタワー状のレモンが刺さったレモンサワーや、メロンソーダハイなどもあります。
また、城東地域でお馴染みの天羽飲料社の梅エキスや焼酎ハイボールが、レトロ酒場のドリンクとして登場。酎ハイが1杯190円というのは、昨今、立ち飲みでも珍しくなった価格帯です。
フードメニューも大幅にパワーアップ。すぐ出る料理として店長のおすすめはタン刺し(350円)。塩つくね、こぼれ麻婆豆腐、唐揚げなど、みんな大好き茶色系が魅力的。どじょうは古くからの酒場にあるように、水槽で泳いでいるものを調理しています。
ラーメンやカレーライスなど、食事メニューも新登場。平日限定でランチメニューも登場予定とのこと。
こちらも平日メニューですが、14時から18時30分までのアイドルタイム限定で、最大10品頼めて1,000円という「せんべろセット」が登場します。※新宿三丁目ではオペレーションが安定した頃から実施予定
極端な飲み方になりますが、9杯酎ハイを飲んで冷奴1品でも税込みで1,100円ということになります。かなり飲めてしまうので、適正飲酒に心がけたいものです。
店長の推しはタン刺し
店長のおすすめ「タン刺し」はすぐに登場。
ほんのり桃色の豚タンを、ごま油と塩、たっぷりの葱とともに頂きます。モチモチとした食感と脂の甘さが心地よい一品です。
こちらがタワーレモンサワー(350円)。ベースの焼酎はサッポロ甲類、レモンシロップはポッカサッポロ社のパンチレモン。おかわり酎ハイが可能で、追加は190円。レモンサワー好きでしたら、最初にタワーレモンを頼み、以後はおかわり酎ハイをリピートするような飲み方が良さそうです。
神田屋業態初期からの人気メニュー、ピーマンポテトサラダ(160円)。一人分で丁度よいひとくちおつまみです。
少し濃い目のお酒を頼んでみました。お店で甲類焼酎にコーヒー豆を漬けて作る特製の「コーヒー焼酎」(250円)。上場企業ながら、低価格業態でも丁寧に作っていることが嬉しいですね。あふれんばかりの並々で注いでもらいました。
老舗のテンアライドらしい手間をかけた料理も
天狗といえば肉豆腐が名物ですが、神田屋は「牛すき焼き鍋」(320円)があります。注文を受けてから、1品ずつ鉄鍋に牛肉やこだわりの豆腐などを入れ、グツグツ煮立ててつくっています。
塩つくねも、毎回丸く形を整え、生の状態からじっくりと火を通していきます。1個から注文可能で130円という価格設定は、その工程から考えるとだいぶ割安に感じられます。
シャリ酎でつくるバイスサワー(310円)。シャーベット状の甲類焼酎がたっぷりと浮かんでいます。
新登場の食事系メニューから、お酒の肴になりそうな昔ながらのナポリタン(250円)をチョイス。スパゲッティではなく、中華麺を使用した独自のスタイルで、もちもちとした食感がおもしろいです。こちらも目の前でフライパンを振って仕上げていきます。
チェーン店の気軽さもイイね
ジントニペッパーサワー(250円)。胡椒がたっぷり振りかけられた居酒屋風ジントニック。その他にも、知覧にっぽん紅茶ハイ(250円)など、気になるサワー・酎ハイがいろいろあります。
品数豊富、早い時間からやっていて、値段もお手頃。これは新宿三丁目界隈に来たときは頻繁に吸い寄せられてしまいそうです。
明るく丁寧、チェーン店らしくない距離感の近い接客もテンアライドらしさですね。
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 大衆スタンド 神田屋 新宿三丁目末広通り店 |
住所 | 東京都新宿区新宿3-7-3 丸中ビル 1F |
営業時間 | 営業時間 16:00~23:00 日曜営業 定休日 12月31日/1月1日 |
開業年 | 2020年12月16日 |