新宿や新橋などの会社帰りの一杯を飲みたい街を中心に都心で展開中の「やきとり〇金」。特長はなんといっても、やきとり60円と30分飲み放題299円(以下+税)という価格です。
一昔前、一般的な飲み放題は90分1,500円前後が多い中、ぽつぽつと短時間低価格の飲み放題が登場し、その際は筆者も喜んで飲みまわったものです。「やきとり〇金」はこのチョイ飲み放題を磨き上げたと言えるチェーン店です。1号店は2011年8月にオープンとのこと。
今回は、「美味しいからぜひ食べに来て!」とお店からお誘いいただき、「やきとり〇金」デビューしてきました。お店は筆者の馴染み深い新宿大ガード付近。開店は14時からと早く、昼酒スポットの手札がまたひとつ増えました。
昔からの下町焼鳥屋風のつくり。低価格居酒屋は詰め込まれることがありますが、「やきとり〇金」は余裕があります。
入って正面に目につく大量のお酒たち。ここは大人のドリンクバー。飲み放題はセルフサービスとなっていて、ファミレスのドリンクバーをそのままアルコール飲料にしていると言えばわかりやすい。
各テーブルには最近の居酒屋では定番となったタブレット端末。人件費はそのまま飲み代になりますから、チェーン居酒屋の低価格化の努力はここにあり。そのおかげもあって、30分299円という破格の飲み放題が利用できます。
ファミレスのドリンクバーと同価格程度と思えば、すごいことです。
セルフサービスの飲み放題やおつまみについての説明は、初めての人には丁寧にスタッフが説明してくれるので安心です。それもあってか、意外にも年配者の姿も多く、幅広い層に受け入れられています。
「まずは飲みながらどうぞ」と、説明を聞きつつ、アサヒスーパードライで乾杯!
30分299円の飲み放題でも生ビールが飲めるのですから家飲みより安くなるかも。
やきとりは小ぶり。串から外さずに一口・二口で食べられる食べやすさと、串で食べるやきとりの醍醐味を提案。価格はもも、ハツ、ぼんじり、皮、砂肝、レバー、やげんとしっかり揃えていて1本は74円。梅紫蘇つくねや豚バラえのき(共に80円)など変わり串も素直に安い。串は全部で17種類。
各テーブルには2度漬け厳禁の「秘伝のにんにく壺」があり、各自でここに串をくぐらせて食べます。たまり醤油、氷砂糖などをブレンドした基本の醤油ダレに、まるごとニンニク、おろしニンニク、ガーリックチップを入れた聞けば手間のかかっているタレ。
やきとりの他、300円台を中心にした居酒屋メニューが外通り揃います。〆にはカレーや雑炊など、結構がっつりな内容です。
さて、一杯目のビールはあっという間に飲み干してしまうもの。二杯目はどれにしましょう。芋焼酎は黒伊佐錦やさつま美人などバラエティ豊富。日本酒は白雪、サワー類はアサヒのコンクが並ぶので自由につくりましょう。
ハイボールタワーから、髭のニッカハイボールをチョイス。
宮古島の泡盛・沖之光など、焼酎・泡盛類の顔ぶれは期待以上。時間制飲み放題だと時間を気にしてしまいがちですが、30分飲んでも299円ならば一杯30分かけても心が痛まない(笑)
そうこうしているうちにやきとりが焼きあがりました。素焼きでやってくるので、これをにんにく壺へ。
とろみのあるタレが絡み、軽くガーリックチップをまとって、食欲そそるビジュアルに。ニンニクタレにハズレなし。お酒がくいくいと進む味です。
テリテリなつくね。一口、二口で食べられるので、スナック感覚です。
もちろん塩をかけるのもあり。ハツや手羽は塩でいただきます。手羽好きな筆者、1本80円は嬉しい。
広島風のお好み焼きソースとマヨネーズをたっぷりかけた鉄板焼きのジャンボメンチカツ(390円)。がっつり食べごたえ。ハイボールやスーパードライと相性ばっちりです。
鶏のごろ焼きは580円。網に乗せ炎で炙ることで余分な油を落としたおなじみの宮崎郷土料理です。墨の風味に、芋焼酎のロックが無性に欲しくなります。
自家製の餃子。焼きと水があり、ともに5個で350円です。チェーン居酒屋の攻めの低価格を感じるコストパフォーマンス。
進化を続ける広域店(チェーン店)を改めて覗いてみると、魅力に感じる点が多数。会社帰りに二人で軽く1時間飲んでいきたい、そんなシチュエーションは会社員時代に筆者も頻繁にありました。あのころにこんなお店があったらきっとヘビロテだっただろうなーと思いつつ、満足・満腹です。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ タイアップ/株式会社ダイヤモンドダイニング)
やきとり〇金 新宿大ガード本店
050-3491-5812
東京都新宿区西新宿7-10-20 日新ビル2F
14:00~24:00(無休)
予算2,200円