中目黒の昼飲みスポット4選!老舗復活もつ焼きから令和の大衆割烹まで厳選紹介

中目黒の昼飲みスポット4選!老舗復活もつ焼きから令和の大衆割烹まで厳選紹介

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1,『もつ焼きばん 中目黒本店』

焼酎、炭酸、そして果汁を組み合わせた「サワー」という飲み物は、その原点とされる店が中目黒に存在しました。その店とは、『もつ焼き ばん』です。同店に炭酸水を卸していた割材メーカー・博水社は、ばんのレモンサワーをヒントにレモン果汁入り炭酸割材を開発。『(割るなら)ハイサワー』と名付け、80~90年代のサワーブームの火付けとなりました。

再開発の影響により、中目黒の『ばん』は2004年に閉店してしまいます。しかし、ご家族がその後『ばん』を復活させ、2014年に創業の地である中目黒に再びオープンさせることに成功しました。

『ばん』は中目黒を代表する老舗もつ焼き店であり、かつての店舗を知る人たちだけでなく、新たにこの街に移り住む若い世代からも評判です。レモンサワーやサッポロラガービールを楽しむ人たちで店内は賑わいを見せています。

さらに驚くべきことに、この酒場は午前11時30分から翌朝4時まで、16時間以上も通しで営業。昼夜を問わず、お酒好きやもつ焼き好きにとってのオアシスとなっています。

とんび豆腐。「豚尾」とは豚のしっぽのこと

看板料理のもつ焼き1本121円。中目黒とは思えない安さです。名物の激辛とんび豆腐(495円)もクセになる美味しさ。迷ったらまずは『ばん』で間違いなし!

住所東京都目黒区上目黒2-14-3
営業時間営業時間
【営業時間】 11:30~ 翌4:00
日曜営業
定休日
正月のみ
開業年2014年(1958年創業の「ばん」の系譜)

2,『初場所 中目黒』

「初場所」は東急中目黒駅から目黒川沿いを10分ほど川上に位置する、個性豊かな飲食店が点在する若者の街にある居酒屋です。昔ながらの大衆食堂のような外観で、内部は落ち着いた色合いのコンクリート床とタイル張りの壁面が特徴的です。

店内は長いカウンターに丸椅子が並び、ゆったりとした空間で日中から営業しています。こちらは新進気鋭の居酒屋運営会社が展開する店でありながら、個人店の酒場のような居心地の良さが感じられます。手作り料理で奇をてらわない、広くて居心地のいい店で、近隣や東横線沿線の方におすすめです。

「若い世代がつくるネオ居酒屋」。そんなイメージでいくと、標準的な大衆割烹の料理ばかりで拍子抜けするかもしれませんが、注文してみてさらに食べてみればわかる、正統派の美味しさが感じられます。

SNS映えする派手さより、おつまみとして素直な美味しさを追求していることがわかる料理の数々。昭和の大衆割烹を令和の時代につくるとこうなるのか、と思える一軒です。

住所東京都目黒区青葉台1-27-1 青葉台Aハウス 1F
営業時間営業時間
11:30~24:00
[日・祝]
11:30~22:00
日曜営業
定休日
無休
開業年2021年
中目黒『初場所』カウンターの幅が好き!装飾省いた老舗食堂風の新店
中目黒に2021年オープンした酒場。そう聞くと、今風のSNS映えする店を連想しそうですが、『初場所』は非常にシンプルでどこか懐かしい老舗食堂のような雰囲気です。…
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3,『もつ焼 でん 中目黒店』

佐渡出身の内田さんは、居酒屋チェーン「八百八町」で修行後、中目黒代官山エリアでカフェを開業しましたが、厳しい経営状況に直面し閉店を余儀なくされました。その後、「紅虎餃子房」などを運営する際コーポレーションで再修行し、同社のタイアップで新宿思い出横丁にもつ焼き店「うっちゃん(内田さんの店だから)」を開店。その成功をきっかけに、再度独立して水道橋を『でん』一号店として店舗展開を開始しました。今では、都内を代表する人気もつ焼きチェーンのひとつにまで成長。

そして、再び中目黒代官山エリアに戻ってきました。それが、『もつ焼 でん 中目黒店』です。周囲は高級マンションやオシャレなショップが立ち並ぶ中にある、思い出横丁の「うっちゃん」を彷彿とさせるコテコテのもつ焼き店。

このお店は不思議と早い時間から大変な人気を集めています。土日には早いと夕暮れごろに串の売り切れが始まるほどの賑わいです。その独自の魅力が、地元の人々や訪れる人たちを魅了しているのでしょう。

鶏油と黒胡椒を効かせたインパクトのある串に、白味噌と紅生姜でつくる特製味噌を塗りつけていただきます。

住所東京都目黒区青葉台1-30-14 山口ビル 1F
営業時間営業時間
[月~金]
16:00~23:30(L.O.22:30)
[土・日]
14:00~売切次第終了
日曜営業
定休日
祝日:不定休
開業時期2015年
中目黒『でん 中目黒店』思い出横丁の人気店の系譜。生姜味噌もつ焼きをつまみに乾杯。
2012年6月に水道橋から始まったもつ焼き「でん」は、中目黒、西小山、蒲田、戸越銀座と店を展開し、いか専門店「いかのでん」を含め、都内で6店舗になりました。 特…
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4,『立ち呑み 晩杯屋 中目黒目黒川RS店』

いまや大阪駅前ビルや桜木町ぴおシティにも支店を構える立ち飲みチェーン『晩杯屋』。自衛官出身の創業者が、赤羽の酒屋「アサヌマ」が直営する立ち飲み「いこい」で修行ののち、2009年、品川区の武蔵小山に『立呑み晩杯屋』1号店を開店。紆余曲折もありつつ急成長し、いまも店舗展開中。現在は「丸亀製麺」を運営するトリドールHD傘下です。

中目黒店の開業は2014年と晩杯屋としては比較的古い店舗ですが、店の雰囲気は他店とは大違い。1,000円台で飲めるいわゆる”せんべろ”業態ながら、複合商業施設の一階、目黒川沿いという好立地にあり、開放感ある大きな窓はまるでカフェのよう。

もちろん料理の値段は、武蔵小山や新宿思い出横丁店などと変わらず、いまでも十分安い!

明るく開放感があり、一人飲みで集まるお客さんも若い世代が中心。一人立ち飲みにハードルを感じる人でも比較的入りやすいお店です。

住所東京都目黒区上目黒1-26-1 中目黒アトラスタワー 1F
営業時間営業時間
[月~金]
13:00~24:00
[土・日・祝]
11:00~24:00
開業年2014年
中目黒『立ち呑み 晩杯屋 中目黒目黒川RS店』目黒川沿い・千円一枚楽しい時間
武蔵小山の人気店「晩杯屋」が中目黒に出店。 晩杯屋とは、北の「いこい」、南の「晩杯屋」、西の「きど藤」と、各店はどことなく雰囲気が似ている激安立ち呑みの一軒で、…
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オシャレでお手頃価格な昼飲みスポット

気になるお店はありましたか?もっとお洒落で落ち着いた雰囲気が良いという方は、下記のお店も検討してみてはいかがでしょう。

  • クラフトビール・ビアホール『中目黒タップルーム』12:00~22:00(平日は17:00~)
  • クラフトビール立ち飲み『立飲みビールボーイ 中目黒店』12:30~23:00(平日は16:30~夜営業)
  • ホットドッグ・ビアバー『SKOOKUM HOTDOG DINER』11:30~23:00
  • シンガポール料理(ビールはサッポロ)『SLOWJAM GARAGE Singaporean cuisine』11:00~23:00
  • 明るく今風の町中華『幸楽』11:00~15:00・17:00~21:00

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)