蒲田の『旭寿司』は、JR蒲田駅すぐの場所にある庶民派の寿司店。1カン50円から、明朗会計を看板に掲げる店で、ランチはもちろん、夜の利用も寿司店としては非常に良心価格です。カウンターで板前さんとのやり取りを楽しむもよし、テーブルで飲み会をするもよし。
家族経営の元気な寿司店
最近は地元密着の個人経営の寿司店が”町鮨”として注目を浴びていることもあり、手頃な価格の店は若いお客さんが増えているそうです。
JR蒲田駅東口から伸びる歓楽街で長い歴史を誇る『旭寿司』もそうした”町鮨”のひとつ。
蒲田はリーズナブルな店が数多くあり、近年は鮮魚を楽しむ立ち飲み店も人気を集めていますが、街に根付いた昔からある寿司店もまた魅力的です。
付け台がある10席ほどのL字カウンターとテーブル席2卓。蒲田駅前の寿司店としてはコンパクトな印象ですが、むしろ大将や女将さんとの距離の近さが感じられて嬉しいです。8割が常連さんでしょうか。ボトルキープをされていて、仕事帰りの一杯として軽く立ち寄られる方が多いようです。
品書き
お酒
- サッポロ生ビール黒ラベル:700円
- 瓶ビール アサヒスーパードライ中瓶:700円
- チューハイ プレーン:550円
- レモンサワー:550円
- 刈穂 山廃純米 超辛口:880円
- 浦霞 本仕込本醸造:880円
- 八海山 特別本醸造:880円
- 水芭蕉 純米吟醸:950円
- 酔鯨 純米吟醸 吟麗:950円
握り
- 玉子:50円
- いわし:100円
- あじ・たこ・とびっ子・えび・ほたて貝・たい・かんぱち:220円
- 小肌・白身・穴子・いか・まぐろ:280円
- 赤貝・数の子・青柳・甘えび・いくら・かつお・中とろ:330円
- ほっき貝・大とろ・あわび・みる貝:380円
- うに・えび:880円
おつまみ
- まぐろぬた:850円
- ふぐ皮ポン酢:750円
- あなご焼き:1,000円
- 地蛤:600円
- ばくだん:1.100円
- げそ焼き:450円
- 八丈島 地のり味噌汁:250円
小さな贅沢「寿司屋飲み」
寿司店はなにも握りを食べるだけの場所ではないと思っています。とくに大衆的な町のお寿司屋さんならば、なおさら居酒屋のように使いたくなるものです。
ここ『旭寿司』も常連さんの多くが居酒屋のように楽しんでいます。例えるならば、海鮮に強いカウンターのいい飲み屋なのです。
さあ、まずは樽生のサッポロ生ビール黒ラベルをもらって乾杯です!
寿司屋で、つまみから始めるこの瞬間は、何度やっても大人になったと感じるものです。身近な場所にある小さな贅沢気分に浸りつつ、いくつかおつまみを選びました。
ホヤ塩辛
まずはホヤの塩辛を。これと、お銚子の大きいほうをお燗でもらって、ちびちびと飲み進めています。
かわはぎ刺身
気分がのってきたところで、お刺身を用意してもらいましょう。今日のおすすめはカワハギとのこと。女将さんがもってきてくれたと同時に、「わぁ!」と声がでてしまいました。ハリ・ツヤがよく肉厚でも半透明の身、そしてキモが大きくお酒が実に進みそうな逸品です。
まぐろぬた
お銚子をもう1本。それと、まぐろぬたをお願いします。
頷きながら、一口食べてはお猪口を空ける…。これの繰り返しですっかりいい気分です。
話題がわからない程度に常連さんと大将の会話が聞こえてきます。寿司店のBGMはこれで十分。
すじこ巻き
小腹がすいていますので、巻ものをもらいましょう。小肌ガリか、鉄火巻か。すじこ巻きというのもいいですね。濃厚なコクとしっかりとつけられた塩気が、お猪口に残ったお酒をすっと空にします。
握りを頼もうと思っていましたが、今日はこれくらいで。
ごちそうさま
地域密着の個人寿司店。飲み慣れた常連さんが多く、賑やかではあるものの店の雰囲気が落ちついています。
今度はランチで1,000円台の握り盛り合わせをもらってビールを飲もうと思います。大満足でした。
近くの海鮮が強い老舗酒場
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 旭寿司 |
住所 | 東京都大田区蒲田5丁目19-15 |
営業時間 | 営業時間 12:00~13:30 17:00~22:30 日曜営業 定休日 月曜日 |