渋谷『てんぐ大ホール』渋谷駅横に生ビール319円の大衆食堂オープン！

定食から昼飲み、飲み会にも使える大衆食堂が渋谷クークシティ横にオープン！京王井の頭線の改札から徒歩60秒の立地にあって、いつでもサッポロ生ビール黒ラベル319円！Z世代から黒帯呑兵衛さんまで楽しめる、天狗の新業態『てんぐ大ホール』です。

まとめると「極めてファミレスに近い大衆酒場」

昔からある居酒屋チェーン「天狗」がはじめた食堂業態『てんぐ大ホール』は、非常に使い勝手がよい店です。

食堂であり、酒場であり、チェーン店なのでファミレス的な気軽さもあります。また、お通し・席料がなく、ビールは1杯319円とリーズナブルなのも嬉しいポイント。中華そば、チャーハンにスパゲティ、天丼まである、昭和の観光地食堂に似たなんでもありのメニュー構成も一周回ってありがたく思えます。

船橋、新宿、銀座などに出店（既存店からの業態変更）してきましたが、2023年3月、ついに渋谷にも誕生しました。

場所は京王井の頭線の改札がある渋谷マークシティのすぐ脇。老舗酒場や焼鳥店などが建ち並ぶ飲み屋街にあるビルの地階にあります。

安くてお昼から飲める店とうと渋谷では混み合いそうですが、ここはあまり目立たない場所にあるので、比較的入りやすい（空席率的に）かもしれません。

もともとテング酒場だった場所で、内装は大きく変わっていません。そのためテーブル席が多く、ファミレスのように数人でワイワイ楽しめる雰囲気です。もちろんお一人様もOK。

序文から書いております通り、ここの生ビールは渋谷の駅前とは思えない低価格です。やや小ぶりなジョッキではありますが、状態は非常によく提供品質はサッポロビール社員のお墨付きです。

安くても完璧な生ビールで乾杯！

系列店の神田屋にあるのと同じ、パリパリピーマンにポテサラを挟んだもの。お通しはありませんので、スピードメニューとして選びました。

てんぐ大ホールの常連さんがこぞって頼むのが、豚の生姜焼きです。甘辛くお酒が進む味付けで、さらに追い生姜でインパクトを追加。豚肉の脂やタレとマヨネーズでシナシナになった千切りキャベツもビールのお友に完璧です。

厚揚げ豆腐など、揚げたてが美味しい手間のかかる料理はやっぱり外食で楽しむに限ります。

店名に「てんぐ」が入っている理由がここに。サッポロ生ビール黒ラベルのほかに、天狗オリジナルのプレミアムビール「ビアブラウン」を置いているのです。琥珀色で厚みのある味わい。

てんぐ大ホールのこれからの名物おつまみになるであろう新メニュー「大判鶏もも肉の岩塩焼き」が運ばれてくると、私達が食べているテーブルは一気にテンションが上がりました。

ボリューム満点、パリパリになった皮としっとりとした身のコントラストがたまりません。

店にお酒を届けいる業務用酒販店は、日本名門酒会の事務局でもある岡永ですので、お酒の顔ぶれにはかなり特色がでています。例えばこれ、なんと純米大吟醸の生々です。

昔の天狗から続く名物「生ハム」は、ここでは店内で切りたてです。しっとりとしていて柔らか。それでいて濃厚。

ここは食堂ですから、しっかり〆の炭水化物まで食べておきたいですよね。気になるのはみんな大好き「海老焼き飯（エビチャーハン）」です。チェーン飲食店では中華鍋を振る調理工程を好まないことが多いですが、てんぐ大ホールは注文の度にしっかり中華鍋で店内調理。

ゴロゴロとのった海老はそれだけでおつまみになります。お昼ならばこれと生ビール1杯でいいかもしれません。

焼き飯で更にインパクトがあるのは、この『いくら焼き飯』。チャーハンの上に卵黄を載せるというのは斬新ですが、なにより昨今値上げが進むいくらがこれでもかと載っているのに驚きます。

チャーハンと生卵といくらの不思議な味と食感は、好きな人にはたまらないと思います。

渋谷で低価格のお店といえばいくつかチェーンがありますが、これだけ広く使えて落ち着いたお店はそれほどありません。ファミレス感覚で使えて、しっかり飲める店。むかしの天狗を知っている人も知らない人にも、グループで気軽に飲める店としておすすめです。

（取材・文・撮影／塩見なゆ　取材協力／テンアライド株式会社・株式会社岡永・サッポロビール株式会社・ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社）