尻手の立ち飲み屋さんはハイレベル。そんな話を聞いていましたが最近まで降りたこともない街でした。
それがいまや、川崎市内で一番の注目エリアだと思っています。
とにかく、お店一軒一軒の質がいい。高級だとか、ホスピタリティだとか、そういったものではなくて、酒場として純粋に楽しいと思えるのです。
スポーツ新聞系のお客さんも、街に暮らす家族連れも、ちょっとインテリそうなお父さんたちも、みんな雑多な場所を楽しんでいるように感じます。川崎のこと、私、いままで知らないだけだったんですね。
駅に一番近い酒屋さんがやっている立ち飲み、駿河路は分類としては角打ちになるのでしょうけれど、バーと言う表現のほうが似合いそう。もともとは小売もやっていたそうですが、昨今の主販路の多様化もあって小売は閉め今は業販を専業にされているという駿河路酒店。
「お昼は配達を、夜はこちらのスペースで立ち飲みをやっています」と話すご主人。40代くらいの帽子が似合うイケメンです。
いらつしゃいませ。まずはなにになさいますか?
よくある角打ちの大将からの洗礼ではなく、なんとなく上品さを感じるこの雰囲気。え?えーと、赤星にします。
中瓶300円(取材時)は破格ですね。「あまり儲かりません、でも喜んでもらえるから」(同)
コロッケをおつまみにもらって乾杯です。
中瓶なんていうものは飲みだしたらあっという間。喉をうるおして、さて次にしましょう。
焼酎はキンミヤです。じゃあ300のボトルを一本とホッピー白をお願いします。
300のキンミヤって可愛いですよね。ホッピーやハイサワーと並べて背丈が近くて可愛らしい。これを1:1で割るのですから、度数は12度。可愛くない(笑)
もともと角打ちだったこともあって、おつまみはスナック菓子や作りおきのお惣菜、缶詰など。
普段スナック菓子は全然食べないのですが、今日はいいかな。サッポロポテト(100円)を一袋もらって、ぽりぽり。キンミヤをごくごく。
キャッシュオンでスナック菓子なんて、まるで駄菓子屋さんみたいですね。
先客はご主人と同い年くらいの常連さん。定番のカウンター一番奥でどっしり構えて飲まれています。
「女性が来ることは珍しいんだよー、でもマスターの雰囲気がいいからね、何人かファンもいるよ」と常連さん
壁には昔っぽい洋画のポスターが。そしてお酒のおしながき。さすが酒屋さん。珍しいものをそろていますね。八海山の純米大吟醸650円というのは、さすが一杯売りの酒屋と言える価格設定。「尻手」という銘柄は?と聞いたら、お店のPB商品だそう。おぉ、スゴイ。
作りおきのお惣菜は注文したらオーブンで温めなおしてくれるのでホクホクしていて嬉しい。ネギチャーシュー、イカフライ、などなど。
店内は禁煙です。昔からの角打ちには珍しいですが、私のような吸わない人間は大歓迎。
バイスサワー、ハイサワーなど多摩川を越えた川崎でも飲まれているのですね。ハクツル生貯蔵が400円。うんうん、良心価格。
夜7時になるとナイトタイムだそうで証明が一段落ちてムーディーな空間に。
ワインや洋酒も多く、ご主人もお酒がお好きということもあって、あれこれ何でも楽しく飲めそうです。角打ちなんだけど、バー。バーとしてはお酒ががっつり大衆的。なんとも不思議な空間です。
でもとっても居心地がいい。私、こういうお店、好きだな―。次は取材抜きで長時間飲み続けようかな。
昔は一見さんお断りだったそうですが、ご主人が先代から引き継いで今のスタイルに変えられたのだそう。いいですね、楽しい立ち飲みバーとして末永く愛されて欲しいと思います。
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/なゆ)
駿河路
045-572-3553
神奈川県横浜市鶴見区矢向4-3-7
17:00~適当(不定休・日定休)
予算1,200円
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