牧志『酔処 玉川』大将は東京出身、癒やしのコの字。サッポロ推しの店

牧志『酔処 玉川』大将は東京出身、癒やしのコの字。サッポロ推しの店

2022年8月24日

那覇牧志に県外出身者御用達の立ち飲み店があります。店名は『酔処 玉川』。サッポロビールの銘柄が充実しており、東京築地で仕入れる干物や漬魚を看板料理にするなど、あえて沖縄らしさを抑えたスタイルが評判です。30分500円飲み放題あり、気軽に立ち寄れます。

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店名の由来は大将の故郷から

外観

大将の松本さんは、長年都内で飲食業界とは無縁の会社員だった方。2017年の退職を機に沖縄へ移住を決め、第二の人生を那覇でスタートし、長年夢だった酒場を開業しました。もともと飲み歩き・外食が趣味だったそうです。

松本さんの出身が東京都を流れる玉川上水沿いだったことから、店名は『玉川』として、人が集まる場所になって欲しいという思いから「たまりば」と名付けたといいます。

店はシティホテルに囲まれた沖縄観光の中心地にありながら、とくに沖縄感を演出していません。肩肘張らずに使える雰囲気が、出張・旅行者にとってもちょうどいいです。公設市場周辺の若者パワーで溢れた低価格酒場とはまた違った魅力があり、飲み慣れたお客さんたちとホッとした雰囲気でお酒が楽しめます。

内観

調理スペースを囲むようにコの字の立ち飲みカウンターが配置されています。周囲には椅子席もありますが、あえて立ち飲みを選ぶお客さんもいるそうです。

まるで東京や大阪の酒場の酒場に来ているような気分です。なんでも、常連さんも首都圏など沖縄県外からの出張者、赴任者、移住者が多いそうです。沖縄の酒場はとっても楽しいですが、こういう本州で定番の立ち飲みで飲みたくなる気持ちもよくわかります。

大将と一緒に店を切り盛りしている女将さんは沖縄出身で、沖縄料理も楽しめます。

品書き

お酒

樽生ビールはサッポロ生ビール黒ラベル:450円と、ホワイトベルグ:450円。瓶ビールはサッポロラガー中瓶:600円。酎ハイ類は、樽詰め氷彩サワー:350円、シークァーサーサワー:400円、ガリハイ:400円、ハイリキレモン1L:1,200円、コーン茶ハイ:350円など。

ホッピーホッピー・黒ホッピー)セット:450円もあります。泡盛は菊之露:350円、残波:350円など。

ハッピーアワー

16:00から18:30まではハッピーアワー。氷彩、デュワーズハイボール、サッポロ生ビール黒ラベル、ホワイトベルグなど:各280円。

飲み放題は30分500円。

黒板メニュー

アジ開き:500円、金華さば半身:800円、銀さら西京漬け:1,100円、いわし丸干し:350円、くじら竜田揚げ:680円、イカリングフライ:350円など。

定番料理は、ポテトサラダ:350円、あなご塩焼き:530円、まぐろぶつ:350円、島豆腐厚揚げ:300円、自家製鶏つくね:400円、自家製スーチカー:450円など。

きさくな大将と女将さんとおしゃべりしながら

ハッピーアワー 生ビール(280円)

三つ星かざして高々と…ではなくて、沖縄では珍しい北極星、サッポロ生ビール黒ラベルで乾杯!

液の状態、洗浄、温度、いずれも完璧です。後から細かな泡を乗せるパーフェクトスタイルです。沖縄でも極上の黒ラベルが楽しめます。

16時から18時30分まではハッピーアワーで、一杯280円ととてもオトクです。

自家製ぬか漬け(200円)

沖縄らしいものを色々食べてきたあとは、ぬか漬けが落ち着きます。

ハッピーアワー氷彩サワー(280円)

サッポロの樽詰チューハイ「氷彩サワー」があると、必ず飲むようにしています。ホワイトブランデーベースのほんのり甘いサワーです。レモンコンクなどは入れずにプレーンが一番好き。

まぐろ山かけ(400円)

沖縄に来たら、マグロを食べないともったいない!お店に並ぶマグロのほとんどが、冷凍品ではない生マグロです。ということでまぐろ山かけをいただきました。

看板料理は干物や漬魚で、大将自ら東京・築地に買い出しにいくといいます。小売スペースで干物のみも販売しているようです。そういえば、沖縄で干物はあまりみかけません。

さんぴんハイ(350円)

沖縄らしい酎ハイで、のんびりと。泡盛ベースではない酎ハイ・ホッピーがあるのも珍しいのではないでしょうか。

セーイカ酢味噌和え(300円)

聞き慣れないセーイカという名前。体重が10~20kgになるまで成長する大型のイカです。沖縄・糸満での水揚げが非常に多く、うちなんちゅう(沖縄の人)にとっては馴染みのある食材だそう。これを食べやすく切り、酢味噌を和えたもの。手頃な価格ながら、モチモチとした食感と心地よい香りが楽しめます。

東京に沖縄酒場があるように、沖縄にも本土のような酒場が必要なのだと思います。出張滞在の合間に、ちょうどいいリフレッシュができました。長期滞在の方は、ホームシック対策にもなりそう。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名酔処 玉川(tamariba)
住所沖縄県那覇市牧志2-13-14
営業時間16:00~21:45(日は14:00~19:45・水定休)
開業年2018年
公式サイトhttps://twitter.com/tamariba11