八丁堀『生駒軒』昼は行列のできる街中華。夜は日式中華で飲める店!

八丁堀『生駒軒』昼は行列のできる街中華。夜は日式中華で飲める店!

2022年5月8日

八丁堀の路地裏に輝く黄色い看板。歴史ある暖簾分けの中華『生駒軒』。ビジネス街のランチを支える店で、昼食時は行列ができます。夜になると飲む人が多くなりますが、その理由は「つまみ3点盛り」や各種酎ハイなど、飲兵衛向けメニューが充実しているからでしょう。

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中央区に多い生駒軒

東京都中央区を中心に最盛期は100軒以上の暖簾分け店舗が存在した『生駒軒』。大衆酒場も暖簾分けはありますが、中華の世界も知るほど奥の深さに驚きます。現存する生駒軒は昭和30年代から広がり始めたそうです。東京都中央区内には筆者の知る限り、人形町、茅場町、新川、月島、八丁堀と5軒の『生駒軒』が営業を続けています。

今回は八丁堀の『生駒軒』を訪ねました。建て替えで新しくなったものの、椅子やテーブルに歴史を感じます。

なんでも、「お酒の種類が充実していて、夜は飲める雰囲気」なのだそう。ご近所さん情報で同店を選びました。

筆者の日常の行動範囲にあって、昼食時の混雑ぶりを知っていたので、夜も入れるか心配だったのですが――。

先客はお一人様が2人。お一人は、キリンの大瓶を傾けつつシューマイを摘んでいらっしゃるようです。ゆったり飲めるいい雰囲気です。夜の大衆中華(いわゆる街中華・日式中華)は、飲兵衛さんに優しい世界。

厨房にはご主人がいらっしゃり、夜はお一人で切り盛りされていることもあるようです。

品書き

お酒

キリンラガー中瓶:580円、アサヒスーパードライ中瓶:580円。サワー・酎ハイ類は、ハイボールサントリーウイスキー角):400円、ホッピーセット(ホッピー・黒ホッピー):480円、バイスセット:480円、レモンサワーウーロンハイ緑茶ハイなど:400円。日本酒:500円。

おつまみ

おつまみセット3点盛り:500円、5点盛り:800円、もりもり(複数人向け):1,500円。

中華クラゲ:380円、シューマイ3個:450円、チャーシュー:580円、麻婆茄子:750円、お店のおすすめレバーフライ:480円、春巻き1本:200円、厚切りハムカツ:480円、鶏の唐揚げ:600円など、品数豊富です。

黒板メニュー

サバ塩焼き:650円、うるめイワシ:480円、手羽中唐揚げ:480円など。

定番料理

餃子3個:300円、生姜焼き:780円、かに玉:1,350円、酢豚:2,200円。

麺鈑類は、五目焼きそば(カタ・ヤワ):880円、ソース焼きそば:680円、チャーハン:780円、五目チャーハン:880円、カレーライス:780円など。

リズムを刻む中華鍋の音でビールが進む

乾杯はキリンラガー(580円)

中央区から広まったと言われている『生駒軒』。中央区新川2丁目や茅場町は麒麟と縁がある地で、老舗のキリンビール率は高め。「中央区繋がりだなぁ」と思いつつ、キリンラガーで乾杯。

五目チャーハン(880円)

中華鍋のカランコロンという音を聴きながら、お新香を軽く摘んでキリンラガー。しばらくすると、運ばれてきました。今日のおつまみは、あえてご飯もので五目チヤーハンです。

中央に蟹身が盛られた、食欲をくすぐる一品です。豚肉、かまぼこ、椎茸が細かくしっかり入っています。

なにより昭和から続く大衆中華らしい、ラードの旨味を感じる濃いめの味付けがあとを引きます。その余韻に合わせるように、よく冷えたラガービールをぐっとあわせれば、中華屋さん飲みをしたいという気持ちが完璧に満たされます。

街の老舗中華で、胃袋を満たしつつゆっくりとビールを楽しむ。身近にある昔ながらの外食の楽しみ方ではないでしょうか。

ビジネス街・八丁堀の路地裏にある老舗の大衆中華「生駒軒」。お近くで用事の際は立ち寄られてみてはいかがでしょう。夜10時までやっています。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名生駒軒
住所東京都中央区八丁堀2-18-2
営業時間11:30~15:30 17:30~22:00(土は夜営業のみ・日祝定休)