サッポロビールが2022年7月31日までリアルイベント『SAPPORO BEER PREMIUM EXPERIENCE』を開催しています。「乾杯っていいなあ。」をキーワードに、同社の主要6銘柄を揃えたサッポロビールファンにとっては待望のイベントです。その様子を取材してきましたのでご覧ください。
本イベントは終了しました
目次
ビールの魅力をより深く伝えることが、サッポロの方針
サッポロビールはフラグシップブランドの「サッポロ生ビール黒ラベル」や「ヱビスビール」だけでなく、酒場で人気の「サッポロラガービール」、ホップの苦味がおいしい「エーデルピルス」など、いくつもの銘柄を製造・販売しており、それぞれに魅力的な個性を持っています。今回開催された「プレミアムエクスペリエンス」は、そんな個性豊かな6銘柄を一同に揃え、乾杯を楽しんでもらおうという企画です。
サッポロビールは総合酒類企業でありながら、昔も今も常に「ビールが主役」を貫く、ある意味“わが道をゆく”ビールメーカーだと筆者は思っています。酒類事業や飲食事業が逆風の中、酒類企業各社が様々な販促を打っていますが、サッポロビールは「ビール強化」を掲げ、正統派過ぎるくらいストレートにビールの魅力を磨いています。
今回のイベントも液種が多いこと活かした「ビール強化」企画の一環とのこと。黒ラベル、ヱビスだけでなく、サッポロラガー、エーデルピルス、白穂乃香、SORACHI1984と主要6銘柄を揃えたイベントは今回が初の取り組みだそうです。
3年ぶりのイベントに中の人も楽しそう
普段からお世話になっているサッポロビールさんからのご招待で、一般来場時間前に取材させていただきました。
会場は銀座7丁目の西銀座通り沿いのイベントスペースです。イベントは完全予約制(空きがある場合は、キャッシュレス決済にて当日参加可能)。取材の時点では、若干の空きがあると聞きました。
会場に入ると、短期間のイベントにはもったいないくらい立派なブースが用意されており驚きます。はやる気持ちを抑えて、受付、検温を済ませ場内へ。
会場はビールが飲み放題ですが、おつまみは入場時に渡される銀座木村屋のスティックパイのみ。貴重なおつまみです。濃いめの味でチーズのコクが心地よく、結構ビールのいいお供になってくれます。
(開場前の取材のため、関係者の皆さんが準備中)
会場はぐるりと周回できる配置で、壁側に提供カウンターが設置されています。飲食スペースはスタンディング用の丸テーブルのみ。立ち飲みとなります。
銘柄
感染対策のため、滞在時間は1時間までで、入場から45分後にラストオーダーとなります。ビールは6種類あり、時間内であればどのビールもおかわりできます。※グラス交換制 ※お酒は自分のペースで適量の範囲内で!
社員が注ぐ、ここでしか飲めない極上の一杯
サッポロ生ビール黒ラベルブース
サッポロ好きならば、どの銘柄も気になりますよね。筆者の一杯目はやっぱりサッポロ生ビール黒ラベル。泡をあと載せする「パーフェクト生ビール」スタイルで注がれます。
注いでくれる皆さんは、18時まではほとんどの方がサッポロビール株式会社に勤める社員の皆さん。ブランド担当や飲食店を支援するチームなど、企画部門の方が多いようです。
さすがは、サッポロビールの皆さん。注ぎ方は完璧です。聞けば1時間みっちりと研修したそう。銀座は、歴史あるビヤホールライオンや、黒ラベルザ・バー、ニユートーキヨーなど、こだわりの黒ラベルが飲める店が多いですが、会場で飲む一杯も極上です。
星の肩にくる泡のライン、フロスティミストの層が厚いです。
ヱビスビールブース
ヱビスは金ヱビスこと、「ヱビスビール」を提供しています。「絶品ヱビス」というこだわりの注ぎ方(パーフェクト黒ラベルと同じ注ぎ方)で、薄づくりのタンブラーを丁寧に満たしていきます。
サッポロラガービールブース
こうしたイベントにサッポロラガービールがでてくることは異例です。ブースのコンセプトは酒場でしょうか。しっかりとP箱(ビールケース)を積み重ね、ビールグラスに一杯注いでくれます。
しかも、なんとこだわりの水冷スタイル。いまは貴重な水冷の冷蔵庫はどこからもってきたのでしよう。
SORACHI1984ブース
北海道のホップ産地、上富良野で開発されたホップ「ソラチエース」を使用した「SORACHI1984」のコーナーです。
北海道をモチーフに、大胆にホップを描いたデザイン。
ホップが開発された1984年をブランド名にした個性の強いビールですが、その注ぎ方も個性的。中野にあるビール専門店「麦酒大学」の山本学長考案の爽快注ぎという方法で注いでいます。ここでし飲めない味、ぜひ会場で味わってください。
エーデルピルスコーナー
エーデルピルスは、チェコ・ザーツ地方のファインアロマホップを通常の3倍使用した、苦味が美味しいビールです。ブースの雰囲気は、ビール専門店やビヤホールのよう。
丁寧に時間をかけて、3回にわけて注ぐエーデルピルスは、もこもことした泡から心地よい香りが広がります。エーデルピルスの3度注ぎは時間がかかるため省略する飲食店もありますが、ここではもちろんメーカー推奨の一杯が楽しめます。
白穂乃香ブース
原料の一部に小麦麦芽をつかった香り豊かでまろやかな美味しさの生ビール。エーデルピルス同様、樽詰めしかなく家庭では飲むことができません。和を感じる上品なブースもビールの世界観を感じさせます。
活きた酵母が入った珍しい一杯。上面発酵の無濾過ビール特有のにごりと深い味わいが魅力です。
開催は7月31日まで。1時間楽しんだら、近所の飲食店へ梯子酒をするのもいいですね!
サッポロビールさんによると、2020年頃からリアルイベントをやりたいと考えていたそうです。今後もリアルの体験とデジタルをあわせて、サッポロビールのファンになっていくキッカケをつくりたいと話しています。
まだ予約されていない方も、ぜひ覗いてみてはいかがでしょう。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)