「築地に行こうと思うのですが、どこかいいお店教えて」
そんなことを友人に聞かれることがあります。築地はいいお店いっぱいありますよー。
築地市場は東京で消費される魚が世界中から集まる日本一の魚河岸です。
地方のおさかな市場に並ぶお魚も、実は一度築地を経由して買い付けられていることも多いと聞きます。
日本中の美味しいものが集まる築地。さらにそこから職人が見極めた美味しいものだけをぎゅっと集めたお店がここ「うまいもん屋」。築地でどこかと聞かれたら一番に答える大好きなお店です。
20席の店内は築地界隈で働く人たちで毎晩満席状態。遠方から食べに来る人よりも地元率が高いのは良いお店の証拠。初めて行くときはぜひ予約されることをおすすめします。
品書きらしいものはなくて、予約なら3,500円でおまかせを頼むのが基本。今回はふらりと入ったので、お刺身と煮魚、適当にお願いしました。
いらっしゃい。飲み物はビールから?
はい、お願いします。
黒ラベルで乾杯。
さきつけのようなものが、毎回でてきます。これだけでもお酒飲みには十分すぎるほど満足するもの。里芋煮、れんこん、セリおひたしなど。
お刺身は適当に盛り合わせてもらいましたが、今日の入荷状況はホワイトボードにかかれているので指定することもできます。
まぐろ、たこ、のれそれ、うに、甘エビ。うんうん、いいですねー。マグロは隠し包丁が入っていてお醤油が絶妙に絡む。
のれそれは今か旬。マアナゴの稚魚です。鮮度で味がぜんぜん変わってしまう魚ですが、こちらののれそれは、他に例えようのないほど美味。もっちりしていて、甘みがあり、たまらないものがあります。
お酒はコップ売りはなく、4合瓶で出すのがここの特長。「ちょっとだけ色々な銘柄を、なんてこと言わずに、まぁどんと飲もうよ」という気持ちが感じてきます。美丈夫は高知のお酒。甘みがあるのにくどくなく、酸味が抑えられた芳醇な味わい。お刺身と合うのは間違いなし。
煮魚はなにがありますか?
今日は真鯛のカブトか鰤カブトになります。
では、ブリにしましょう。お腹に余裕があれば真鯛は酒蒸しでいきたいところ。
ぶりのカブトは想像以上に大きく、身はまろやかなとろみを帯びています。甘さを感じる江戸風の飴色煮付けは、当然のように後をひきます。
お腹がいっぱいになってきました。鯛はまた次回のお楽しみとしましょう。
おつまみになりそうな、イカの一夜干しを。
ほんのりと炙ったイカをおつまみに、美丈夫はあれよあれよと乾いていきます。あぁ、お魚をおつまみに飲むのはなにより嬉しいものですね。
この日も私たち以外は皆さん予約されてきているよう。鍋料理、大皿に伊勢海老が乗っかったものなど皆さん幸せそう。
そうそう、築地に新鮮な白魚が入るとこちら、活きたまま食べさせてくれます。この日も白魚の踊り食いを。春を告げる白魚を食べて、「食」から季節の変化を楽しむことの良さを実感。
築地のいいとこ、集まっています。一度は食べに行って欲しいこだわりの魚料理屋「うまいもん屋」でした。
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/なゆ)
うまいもん屋
03-3545-5455
東京都中央区築地2-10-5 寿ビル 1F
18:30~22:00(平日のみ営業・ランチあり)
予算5,000円
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