立川を代表する大衆酒場のひとつである「酒亭玉河」。界隈にはほかにも「たまがわ」の系列店があります。2021年には新たに「串焼きたまがわ」がオープン。お昼から通しで営業する新・昼飲みスポットです。
目次
立川の一大居酒屋グループ「玉河」
JR中央線多摩地域において八王子を抜き最も乗降客数が多い、多摩最大のターミナル・JR立川駅。増え続ける乗降客数にあわせて、年を追うごとに駅も歓楽街も規模が拡大しています。
モノレールやペデストリアンデッキもなく、狭いバスターミナルが立川バスや西武バスでぎゅうぎゅうになっていた頃の面影は、ほとんど感じられません。
あの頃から変わらないのは、老舗の酒場くらいでしょうか。駅前ロータリーの一等地にありながらノンベエ以外は素通りしていく不思議な空間、街に溶け込む「酒亭玉河」です。
創業は1950年。地階に広がる巨大な飲み屋で、11時から営業し多くのお酒好きで賑わっています。
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玉河は、実は「酒亭玉河」だけでなく、立川駅周辺に多数展開する「玉河グループ」を築いています。「チカノミ」や「焼売バル タマチャン」のように、玉河を店名にしていない店舗も存在します。
串やきたまがわ
玉河グループは、兄弟で別会社を経営されており、今回ご紹介する「串焼きたまがわ」と「酒亭玉河」は経営的には異なります。
こちらの「串焼きたまがわ」も、酒亭同様、地下の大箱でお昼から通しで営業。昼酒天国です。
オープン(正確にはリニューアル)は2021年春と最近のこと。換気や席間の距離など、いまの時代に求められる対策が施された店舗です。
広くて開放的。カウンター席、テーブル席、掘りごたつ席など、合計70席と少々。
お昼からこのムードの中でのんびり飲めるのはとても心地良いです。ランチ営業をされていますが、定食をおつまみにしてビールを傾ける人の姿もありました。コテコテの大衆酒場ではないので家族連れでも利用しやすい雰囲気です。
なにはともあれ、ビールから。大瓶のサッポロラガーをもらって、それでは乾杯。
品書き
お酒のメニュー
生樽はサントリー ザ・モルツ(500円)。瓶ビールはサッポロラガー大瓶(790円)とサッポロヱビス中瓶(790円)。ホッピーセット(480円)は白・黒揃います。ベースは宝焼酎。
今の時代ですから税込み表記なのですが、その中でレモンサワーは190円とかなり攻めた価格設定。メガは380円。これはビールのつぎはレモンサワーをリピートする人が多いのも頷けます。
日本酒は定番の宝酒造の松竹梅豪快(380円)と、立川から伸びるJR青梅線繋がりで奥多摩のお酒「澤乃井」(620円)が用意されています。
料理のメニュー
看板料理はやきとん。「酒亭玉河」は魚料理がメインですが、こちらは肉料理が充実しています。
やきとんはシロ、テッポー、ガツ、チレ、フワ、豚ハツなど120円から。1本単位で注文可能。串に次ぐおすすめは鉄板つくね焼き(280円)となこと。
アジフライ(180円)、味玉子(250円)など、食堂の小鉢のような感覚で、一人飲みに嬉しいおつまみが用意されています。
定食メニュー
定食のごはんを少なめにして、食事がてらの一杯も良さそうです。日替わりの定食は、取材時はサンマ塩焼き定食(780円)や漬けマグロ丼ともつ煮セット(880円)など。
一人でもグループでも利用しやすいおつまみ
お通し
お通しはキャベツ。味噌など3種類の調味料つき。
もつ焼きタレ(120円)
濃い甘めのタレをつかったもつ焼き。シロのパリパリ具合が絶妙です。
ガツはぐりっと辛子をたっぷりつけて。
レモンサワーメガ(380円)
どーんと大きいメガサイズ。これで380円は嬉しいです。コンクの酸味しっかりタイプ。
鉄板つくね焼き 鶏(280円)
注文をうけてから鉄板を熱し始めるので提供に少しだけ時間がかかりますが、頼んで正解の一品。鶏と豚、二種類のつくねから選べます。
玉ねぎ入りのつくねに、専用の甘ダレ、目玉焼きを添えたもの。これで280円は食べごたえもあってお得です。
ハムカツ(280円)
昔ながらのやわらかなハムをつかった、サクサクのハムカツ。一人飲みにはこういう小皿サイズが嬉しいです。
レモンサワーやビールを飲んで、1時間ほどのひとやすみ。近すぎず遠すぎずの接客や、常連さんがつくるゆったりとした雰囲気もあり、落ち着いて過ごせる酒場です。
ごちそうさま。
近くの酒場
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 串焼き たまがわ |
住所 | 東京都立川市曙町2-12-13 るもんビル B1F |
営業時間 | 営業時間 11:30~23:00 (料理L.O. 22:30 ドリンクL.O. 22:30) 日曜営業 定休日 無休 |
開業年 | 2021年4月20日 |