新清水駅前の「鶏焼屋」にきました。店名の通り焼き鳥の店。創業から今年で13年になります。
静岡市清水区、漫画「ちびまる子ちゃん」の舞台であるこの街は、赤提灯の向こう側にまる子の父”さくら ひろし”か管を巻いていそうな気がして、なんだか楽しい場所。
漁師町だけあって、古くからの飲み屋街が形成されており、かつては静岡中心部の人が清水へお酒を飲みに来るほど賑わっていたそうです。
新清水駅すぐの鶏肉専門酒場
清水の飲み屋街は地方の町としてはかなり広い。
ヤミ市由来のJR清水駅前の繁華街エリアと、東海道五十三次18番目の宿場「江尻宿」を中心とした「清水銀座」・「相生町」と呼ばれるエリアの2箇所に広がっていて、あわせて100軒近くの居酒屋が立ち並んでいます。
前者はJR清水駅を中心に広がり、後者は地方私鉄・静岡鉄道のターミナル・新清水駅が乗り入れています。
「鶏焼屋」は、新清水駅から徒歩40秒。付近には市役所や銀行、そして清水発の大手食品メーカー「はごろもフーズ」の本店もすぐそば。近隣のオフィスワーカーが軽く一杯飲んでいくような酒場です。
学校の教室ほどある比較的大きな店。大きく場所をとった調理場を広く見渡せるL字カウンターを配した独特な造り。
蛍光灯で明るく照らされ、お酒や作りおきの小皿が冷蔵庫に整然と並ぶ様子は、東京や大阪の立ち飲み屋にあるような雰囲気です。
奥にはテーブル席と小上がりもあります。
なにはともあれ、ビールから。キリンレギュラーラガーで乾杯!
本当に鶏ばかり。郷土料理のカレー煮込みも鶏
500円(以下税別)均一で、静岡をはじめ、全国の日本酒がずらっと揃うのが魅力。杉井酒造(藤枝市)の杉錦など、主に地元消費の銘柄があるのがいいですね。
看板メニューはもちろん鶏料理。むしろ、鶏しかないといってもいいくらい。店で仕込むから、様々な部位を楽しむことができます。焼鳥はいまどき珍しい、1本80円から。
清水のソウルフード・豚もつカレーを置くお店は多いです。こちらにもカレー煮込みがありますが、鶏屋さんなので具材は鶏皮とうずら卵。
お通しだって、もちろん鶏料理。砂肝のピリ辛煮。これがなかなかに美味しくて、他の料理も期待が高まります。
店長のお姉さんが強火で焼き上げる
つくねゆずごぼうという創作つくねを含む、焼鳥3本セット(350円)。比較的強火でパリっと仕上げた串。塩加減が絶妙で旨味を引き立てます。
お話上手の女性店長さんが手際よく焼き上げてくれました。
三ヶ日みかんサワー(400円)。みかんの里・静岡に来ているのですから、せっかくなのでご当地系サワーを。甘いです。
さてさて、飲み物はビールに戻しまして、スピードメニューのバンバンジー(300円)をおつまみにいただきます。
出来合いのソースではなく、これ専用にお店で仕上げたオリジナルのもの。簡単な料理もちょっとしたこだわりがある、こういうのが嬉しいです。
ここは清水のセンベロ酒場
駅前の大通り沿い、千円台でさくっと楽しめる気軽な店「鶏焼屋」。スタッフの方も若いですが、明るく元気なお店もよいですね!
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 鶏焼屋 |
住所 | 静岡県静岡市清水区相生町3-9 |
営業時間 | 営業時間 11:30~限定30食、売り切れ次第終了 17:00~22:00(L.O.21:30) 定休日 日曜祝日、第1,3月曜日 |
開業年 | 2008年頃 |