2020年夏、東京駅のエキナカ商業施設「グランスタ」がアップデート。JR東日本管内最大規模のエキナカが誕生しました。
この中に、朝7時からお酒を提供するお店も登場しました。都内にはエキナカで朝から飲める店舗は、品川や新宿などにもありますが、なんと東京駅は「スイングカラン」から注ぐするこだわりの生ビールが飲めるのです。
補給所を今する「Depot(デポ)」と名付けられたお店は、生ビールだけでなく朝からカクテルだって飲ませてくれます。
運営は品川駅の エキュート品川サウスにある「タミルズ」などを展開する会社。「Depot」のコンセプトは”ノスタルジックバー&カフェ”。
東京駅改札から10秒で美味しい生ビール
お店は新設されたグランスタ地下北口改札のすぐ横。北地下自由通路沿いにあります。あまり馴染みのない通路ですが、使いこなせれば新幹線乗車前に至福の一杯が楽しめます。
ノスタルジーのコンセプトの通り、レトロな音響機材によって、レコードがかけられている店内。エキナカ施設ですがDJがいる日もあるそうで、なんとも贅沢です。
少人数の利用を前提としたつくりで、カウンター中心のつくりになっています。ビールが目的の方は、正面右側の席を希望すると、目の前で注いでもらえます。
ノスタルジーというコンセプトから、ビールはスイングカランでの提供にこだわったと言います。カウンターに鎮座する円筒形サーバーは「Depot」のために図面起こしからおこなわれたというボクソン工業の特注品。
特注のスウィングカランから注ぐこだわりの生ビール
ビール回路はφ8mm。スイングカランは9mmを使うことが多いですがこちらでは8mmにすることで流速を控えめにし、エキナカという立地と大きな店舗であることから多くのスタッフが扱えるようにした工夫だと話します。
最初に発生した粗い泡を溢れこぼさせるように、最後はきめ細かな泡をそっと潜らせていきます。
適度にガスが抜け、昨今の後乗せ泡にも引けを取らないきめ細かな泡で蓋をした生ビール。銘柄は、サッポロ生ビール黒ラベルです。
それでは乾杯。
スイングカラン(スウィングカラン)特有の適度にガスを飛ばした爽快な呑み心地です。昨今、ナショナルビールにこだわるお店が増加傾向ですが、スイングカランや一度注ぎサーバーでもそれぞれ条件によって印象は大きく異なります。
品書き
通常のスイングカランサッポロ黒ラベル(680円)のほかに、チェコで親しまれている呑み方「ミルコ」(680円)も提供されています。
軽く一杯だけ…ということならば、ビールと枝豆のセット(980円)がちょうど良さそう。
黒ラベルはスイングカラン樽冷式。ほかに、サッポロビールの琥珀エビス、SORACHI1984、白穂乃香、ホワイトベルクを用意。ドラフトギネスもあります。
その他、アルコール類はサワー、カクテル、ワインなど。
ビール、コーヒーと並ぶお店の看板メニューがスパゲティナポリタン。プリンなども人気ですが、Syupoでのご紹介は割愛します。
おつまみは意外と手頃で、紅ズワイガニのクリームコロッケ(500円)、半熟卵とベーコンを載せたポテトサラダ(550円)、グリルソーセージ(550円)など。懐かしい洋食レストランにあるような料理が12種類。
チキンバスケットと生ビールは鉄板の組み合わせ
鶏のから揚げとビールは切っても切れない関係。おつまみメニューの筆頭は「コクと香りのチキンバスケット」(580円)です。
クリスピーな食感のピリカラな衣と、鶏モモ肉のジューシーな食感のコントラストとあふれる汁の旨味がビールを誘います。
東京駅で唯一ソラチ1984の樽生が飲める
二杯目は、柑橘系のボタニカルな香りが主張する個性的なビール「SORACHI1984」。北海道富良野地域にあるサッポロビールのホップ研究部門で1984年に誕生したホップ「ソラチエース」を全量使用(産地は主にアメリカ、一部富良野産ホップを使用)していることから商品名に「1984」が入っています。
氷冷式のサーバーから注がれた一杯。きれいなレーシング(エンジェルリング)ができました。
こだわりの生ビールが東京駅の改札から徒歩10秒で味わえる「Depot」で、軽く一杯飲んでいきませんか。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | Depot(デポ) |
住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京 B1F |
営業時間 | 営業時間 [月-土] 7:00~22:00 [日・祝] 7:00~21:00 日曜営業 定休日 無休 |
開業年 | 2020年8月3日 |