浅草『四方酒店』昭和30年創業。吾妻橋のたもとで正統派角打ちを楽しむ

浅草『四方酒店』昭和30年創業。吾妻橋のたもとで正統派角打ちを楽しむ

2020年12月3日

東京を代表する観光地、浅草。仲見世通りや隅田川公園など見どころいっぱいの街ですが、実はお酒を飲むのにも浅草は特別な場所。有名芸能人が通った酒場や煮込み屋が並ぶ通りなど、ガイドブックに掲載されているスポットも多数。

観光向けもよいけれど、地元の人が飲む場所で浅草の風情にひたりたいと思いませんか。ここ「四方酒店」は、正統派の角打ち。近隣が生活圏の常連さんたちが一寸一杯ひっかけていく酒屋さんです。

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吾妻橋のたもと、浅草駅前の角打ち

東京メトロ浅草駅からすぐ。吾妻橋のたもとに四方酒店はあります。隅田川の向こう側には、アサヒビール本社。花川戸町四番地(現在の浅草1丁目1番)の角には電気ブランの神谷バー。浅草はお酒の街でもあります。

四方酒店の創業は1955年。配達、小売、そして夕暮れにはテーブルを出し立ち飲みができる角打ちとして長年地元に親しまれています。ビールサーバーの貸し出しもおこなっていて、花見の名所・隅田川では宴会で生ビールを使うことも可能です。

以前よりだいぶ店内飲みに特化した雰囲気で、中央にテーブルがふたつ。奥に店番のご夫婦がいらっしゃる配置。丁寧で上品な接客をしていただくので、こちらも背筋を伸ばしてお酒を味わいたいです。

冷蔵ケースから好きな銘柄を見つけよう

地元のビールに敬意を払って、冷蔵庫でよく冷えたスーパードライ(240円)で乾杯。

樽生ビールはサッポロヱビス(500円)。かなり大きなプラカップに注がれるので値段相応。缶ビールやビールテイスト飲料、缶酎ハイなどのRTDは四方酒店での小売り価格そのままで店内飲みができます。

地酒の飲み比べセットに、瓶ビールに、紹興酒や電気ブランの一杯売りもあります。酒屋さんなので当たり前の膨大な品揃え。いざこれだけ選べるとなると悩んでしまいます。

キンミヤの甲類を購入し、氷いりのコップを受け取れば、あとは好みも割材を注いで、酒場気分の割材系酎ハイも楽しめてしまいます。楽しいので色々飲んでしまいますが、飲み過ぎにはご用心。

浅草らしい電気ブランのハイボールも飲める

悩んだら、地元のお酒「電気ブランハイボール」なんていかがですか。電気ブランは、神谷傳兵衛が1893年に浅草の神谷バーで売り始めたブランデーベースのリキュール。そのまま飲むのが一般的ですが、ソーダで割りもなかなか。珍しいソーダ割りのボトルがこちらには置いています。

朝からやっている四方酒店。浅草観光の合間に、下町の粋な角打ち文化に触れてみてはいかがでしょう。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名四方酒店
住所東京都台東区雷門2-1-14
営業時間9:00~19:30(日定休)
開業年1955年