2019年に開通した相鉄・JR直通線、2023年開通の新横浜線によって、相模鉄道の西谷以遠の利便性が大きく向上しました。西谷駅も、直通線開業以前は各駅停車のみが停車していたローカルな駅のひとつでしたが、開業後は快速や特急も停車する接続駅へと変貌しました。
横浜や新宿、渋谷、溜池山王、赤羽岩淵へ一本で行ける便利な街「西谷」。そこにはまだ昔懐かしい私鉄沿線の町並みが残されていました。
創業1971年(昭和46年)の酒販店「白井酒店」は駅からなんと徒歩5秒という好立地。角打ちスペースを併設しています。インフラ系など生活を支える人々が”明け”で飲みに行ける朝から営業の店です。
特急停車駅で朝からやっている角打ち
角打ち(左)から駅の階段(右)は目と鼻の先。角打ちからは行き交う列車を眺めることができます。
昔ながらのレトロな角打ち。業務用スペースはとなりの酒販店とつながっており、ご主人と女将さんも小売と角打ちの両方の店番をされています。
一直線のカウンター、10人も入ればいっぱいになります。懐かしい雰囲気ながら隅々まで手入れがされていて清潔感があります。
壁には西谷駅の時刻表。3分あれば余裕で列車に間に合います。
角打ちで瓶ビール、大人になった気分
ビールは大瓶(400円)、中瓶(350円)、小瓶(250円)と選べます。特別指定がなければキリンビールがでるのは、横浜らしさ。
キリン一番搾りの334で乾杯!
ビールはほとんど小売価格なのですが、そのほかのお酒も大変にリーズナブル。千円札一枚で成人の適正飲酒に到達することは間違いありません。甲類は200mlで230円。ワインやにごり酒などを揃えるほか、常連さんには日本酒が評判のようです。
ビールがキリンならば、おつまみは小岩井のチーズで。小岩井オードブルチーズ(オニオン)を肴に、生麦のビールをおかわり。
常連さんのおすすめは間違いありません。普通酒(230円)、純米酒(290円)。
頂いたお酒は、秋田酒類がつく稲波という珍しい無濾過の純米酒。同社のお酒は高清水が有名ですね。キレのある味と米の旨味、バランスのよいお酒です。
自家製のお漬物とコップ酒
お漬物は50円。ちびりとつまむのにはぴったり。
仕事帰りのお父さんや明るいうちから飲んでいるというベテランさんなど、皆さんのコミュニケーションの輪に入れていただき、小一時間の楽しい角打ち時間を楽しみました。
ごちそうさま。
近くの立ち飲み
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 白井酒店 |
住所 | 神奈川県横浜市保土ケ谷区西谷町1083 |
営業時間 | 営業時間 9:00~21:30 定休日 日曜日 |
開業年 | 1971年 |