新宿三丁目「Henry’s Bar」 一見さんも安心、末廣亭近くの落ち着いたバー

新宿三丁目「Henry’s Bar」 一見さんも安心、末廣亭近くの落ち着いたバー

今日は新宿三丁目をはしご酒。このエリアは、思い出横丁、ゴールデン街、歌舞伎町とも違う、少し落ち着いた雰囲気の飲食店が多いエリア。半世紀以上続く老舗酒場が多いこともその理由の一つですが、なにより1897年から続く落語定席「新宿末廣亭」が、街の雰囲気に重みを与えているように思います。

そんな三丁目で、気軽に利用できるバー「Henry’s Bar」をご紹介します。

 

新宿は個性的なバーやスナックが多く、はじめてのお店は敷居の高さを感じるもの。「Henry’s Bar」も、長年お店の前は歩いていたものの、なかなか入るきっかけがなく素通りしていました。

 

「それはもったいない!いいお店だからぜひ行きましょう」

そう話すのは、かつてこのエリアを担当していたサッポロビールの方。

サッポロビールさんと同行取材で向かうことになりました。これが、なかなかどうして、良いお店でした。

 

優しいお姉さんが切り盛りするお店。ぱりっとしたオーセンティックバーというよりは、カジュアル寄り。ですが、スナックほどでもなく、実にちょうどいい距離感。一人客がふらっと立ち寄り飲んでいくような雰囲気で、老若男女幅広い客層が訪れます。

 

嬉しい明朗会計。チャージ600円、ビールやカクテルも600円。2杯飲んで2,000円ほど。こういう場を知っておくと、新宿という街はより一層楽しくなりますよね。サードプレイス的に使えば、「新宿、使いこなしている感」です。

 

ビールはもちろんサッポロ。状態が抜群によいサッポロ黒ラベルが登場しました。それでは乾杯。

 

ゴールデン街の一般的な店舗の2倍ほど。狭く感じず、広すぎない。一通り見渡せるカウンターと、窓からは路地を行き交う人の姿を眺めることが出来ます。

 

ビールに続き、爽快感を求めて、次は定番のジントニック。よく冷やしたボンベイ・サファイアをベースにして。

 

つぎに頂くビールは、珍しいフランス(生産地はポーランド)のビール(※酒税法では発泡酒に分類)「クローネンブルグ1664ブラン」(ベルジャンホワイト)。苦味はおとなしく、ちびちび飲みたいシトラス・オレンジビール系の柑橘味。脚付きグラスがよく合います。

 

この界隈、カクテルを飲むお店は数多あれど、ここのお姉さんの人柄が店を優しく包んでいて、これはほかにはありません。ゴールデン街に似た属人的魅力がぎゅっとつまったような空間です。それでいて、結構さらっとしているのもまた良くて……

一人バー・一人新宿デビューにもおすすめです。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社 取材時期/2020年2月)

 

Henry’s Bar
03-3354-7689
東京都新宿区新宿3-10-2 2階
19:00〜3:00(※平時の情報・日定休)
予算2,500円